中国では、中国政府による情報規制により、FacebookやTwitterといったSNSが使えません。そのため、他国の方には馴染みの薄いSNSが独自に普及しております。

その代表格が、腾讯(Tencent/テンセント)が運営する微信(WeChat)です。微信(WeChat)は、LINEよりもはるかに多くのユーザー数を抱え、今年2月には、ビル・ゲイツ氏がアカウントを開設したことでも話題となったため、日本でもよく知らるものとなりました。

ところで、2~3年ほど前まで中国で微信(WeChat)よりも普及していたSNSが存在することをご存知でしょうか?微信(WeChat)と同じく腾讯(Tencent/テンセント)が運営するもので、「QQ」と言います。今回、現在主流の微信(WeChat)と、かつて主流だったQQの2つの中国発SNSを比較してみました。

約20年の歴史!中国で最初に普及したSNS

1998年10月に設立された腾讯(Tencent/テンセント)が、設立後すぐに開始したサービスが、先ほど触れたQQです。その登録ユーザー数は、1999年11月に100万人となり、その後、徐々に増え、2002年3月に1億人を突破し、2004年4月時点で3億人のユーザーを抱え、この時点で既に中国のインターネット世代の間で圧倒的なシェアを占めるSNSとなりました。

これに対し、腾讯(Tencent/テンセント)が微信(WeChat)のサービスを開始したのは、2011年1月です。PCでの操作を前提としたQQに対し、スマートフォン向けに開発されたのが微信(WeChat)でして、サービス開始から2年10ヶ月後の2013年11月には登録ユーザー数が6億人を突破するなど、中国でのスマートフォンの急速な普及に合わせて微信(WeChat)のユーザーも急伸しました。2015年第1四半期時点で、中国に存在する90%以上のスマートフォンに微信(WeChat)のアプリがダウンロードされており、多くの日本人が、中国のSNSイコール微信(WeChat)と考えるのも無理はありません。

ここが違う!QQと微信(WeChat)

QQも微信(WeChat)も、チャットやテレビ電話といったスカイプやLINEのような機能を持っており、その点では、差異がありません。また、友人登録した者同士だけのコミュニティで、LINEやFabebookのタイムラインのように写真やコメントを投稿することも可能で、この点も同じです。

チャットやテレビ電話機能として早々に普及したQQは、例えば3者間でのテレビ電話が無料でできるなど、その方面の機能を充実させたことで、ビジネスでも広く使われるようになり、ビジネスマンの間では会社の住所・電話番号や携帯電話番号と並んでQQのナンバーを名詞に記載するのが一般的でした。

一方、微信(WeChat)は、サービス開始当初こそ、LINEやFacebookの中国版としてスマホユーザーに普及しましたが、決済機能を付加することで、その他SNSとは一線を画す存在となりました。

携帯電話料金やクレジットカード代金の支払いはもちろん、同社が運営する滴滴出行(Didi/ディディ)のアプリでタクシー等を呼んだ際の乗車料金の支払いもできる。個人間の送金も可能で、割り勘文化が浸透している1980年以降生まれ世代が友人同士で食事をした際は、誰か一人がまとめて食事代を支払い、人数で割った金額を微信(WeChat)で友人から集めることも珍しくありません。また、中国では春節の時期に「紅包」と呼ぶ日本のお年玉に似た文化がありますが、2015年の春節には、微信(WeChat)で5億元もの紅包が個人間で送金されたとのデータもございます。微信(WeChat)は、もはや、中国のスマホユーザーにとって生活に一部と言えるでしょう。

QQユーザーの声から分かる中国のSNS事情

既に説明しました通り、QQと微信(WeChat)はいずれも腾讯(Tencent/テンセント)が運営しており、チャットやテレビ電話など共通した機能も多く、決済機能が付加された微信(WeChat)が、スマートフォンの普及と共に、急速に発展しました。また、微信(WeChat)のチャット機能は、PCで使用することも可能です。

では、QQはもう中国人の間で使われなくなったのでしょうか?現状を知るため、世代と性別の異なる複数の中国人に聞いたところ、面白いことが分かりました。

まず、上海に住む大半の若者は、もうQQを使っておりません。女子大生に至っては、QQをダウンロードしたこともなく、「私はおばさんではありませんから」と強めの語気で返されてしまいました。一方、地方出身者に聞いたところ、彼らの地元では微信(WeChat)が上海や北京のような大都市ほど普及しておらず、いまだQQユーザーが多く、例えば実家の家族との連絡はQQがメインとのことでした。また、大都市でも、特に中小零細企業では、社内外の連絡手段としてQQを指定している会社もありました。また、レアケースではありますが、2011~2013年頃に海外留学していた知人は、帰国後、自分が(中国に)居ない間に普及した微信(WeChat)を使うのに抵抗を感じるとのことでした。

知人が大都市居住者ばかりだと気付きにくいことですが、広大な中国では、現在も、QQのユーザーが数多く存在することが分かりました。

以上

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