「陰陽師(阴阳师)」とは、中国の網易会社が2016年に開発したスマホ向けアプリです。中国のスマホアプリでは珍しく、時代背景は平安時代の日本、「源氏物語」に基づいたラウンド制RPGです。安倍晴明が人間界と霊界との間で、自身の記憶を探すストーリーです。日本の著名声優陣による声の演出、日本語音声に中国語字幕、更にはアジアで有名な梅林茂のアフレコも見所です。
ストーリー
時は平安、本来霊界にいるべき妖怪が人間界に現れ、大暴れしていました。そんな中、「陰陽師」と呼ばれる特殊能力者たちは、呪文を唱え妖怪を操り、「式神」を用いて自分のもとに仕えるよう契約します。
そんな陰陽師たちは自身の能力を駆使し、人類と妖怪たちとの間にある紛争やわだかまり、矛盾の調和を図り、二世界の均衡を維持していました。その中で最も有名な人物が「安倍晴明」です。
ルール
ターン制のバトルRPGです。スキルを使い、ダイナミックな攻撃を繰り出すことができます。式神たちはストーリーやバトルで獲得したアイテムを通じて強化できます。また、召喚やミニゲームを通じて、ユニークな式神を手に入れたり、近くにいるユーザーと協力し妖怪退治もできます。
なぜこんなにも人気があるのか
2017年2月20日、「陰陽師」は2億ダウンロードを突破しました。数千ダウンロードでも珍しいと言われているモバイル市場で、2億ダウンロード突破は快挙です。今回の成功は高度な品質によるところの他に、口コミによる広範囲な広まりも欠かせません。
「陰陽師」は製品を発表する当初、コミックマーケットのようなイベント、市場の研究調査等を通じて的確なマーケティング方法を募集し、ユーザーの関心をひきつけました。そこからユーザーの需要を聞き出し、改善、フィードバックを繰り返しています。またその評判は口コミだけでなく、ブログなど様々な場で広まりました。
綺麗で引き込まれる映像、豪華声優陣による共演、時代設定の物珍しさなどが一因に挙げられるでしょう。他にも中国は「三国志」に関するゲームやテレビ、「皇帝」が登場する歴史ドラマなどに根強い人気があることから、今回日本の「平安時代」にスポットを当てたことが、人気の要因かもしれませんね。
画像参考:公式FB