中国や中華系の人々華僑に爆発的人気を誇る中国のInstagramと呼ばれる「小紅書 Xiao hong shu シャオホンシュー(RED)」の主要な機能について説明します。REDの概要やユーザー属性については、中国版インスタグラム「小紅書(RED)」とは?~ユーザー属性、人気ジャンル、ビジネス活用法を解説~で解説してます。
今回は、REDにはどのようなページや機能があって、どのように楽しめるのか、そして
目次
1. REDの主な機能と使い方
RED(小紅書)は、中国発のSNSであり、EC機能が統合されている点が特徴です。主に都市部に住む20~30代の女性に支持されており、特にコスメ、ファッション、旅行、グルメに関する投稿が豊富です。
パーソナライズされた「Explore(发现 fāxiàn)」機能
まず初めに、アプリを立ち上げると「Explore」「发现」(拼音: fāxiàn)のページが開きます。Exploreは、ユーザーの過去の閲覧履歴や「いいね」、コメント、フォローの傾向をもとに、関連する投稿をフィードに表示します。そのため、ユーザーごとに異なる内容が表示され、各ユーザーに最も興味を持たれそうな投稿が優先的に出てきます。
また、For You(おすすめ)だけでなく、直播(ライブ配信)や美食、美甲(ネイルアート)、穿搭(コーディネート)、发型(髪型)などのカテゴリ選択をすることで、RED内で人気のジャンルの新たな投稿を発見できます。
トピックやハッシュタグが目立つように表示され、ユーザーが流行中のトピックや製品、レビュー、トレンドなどを見つけやすくなっています。特にトレンドに敏感なユーザーにとっては、Exploreで人気のハッシュタグやおすすめのトピックが重要です。
フォローしているアカウントが見れる「Follow(关注 guānzhù)」機能
Follow機能では、フォローしているアカウントの投稿が一覧表示されます。特定のブランドやインフルエンサー、個人のアカウントをフォローすると、その人たちの最新の投稿が「Follow」タブに集まり、効率よく情報をチェックできます。この機能を使うことで、好きなジャンルや興味のあるトピックを簡単にフォローアップできるため、継続的な情報収集にも適しています。
周辺エリアの情報を得られる「Nearby(附近 fùjìn)」機能
Nearby機能は、ユーザーの現在地をもとに周辺エリアの投稿をピックアップし表示する機能です。たとえば旅行先でこの機能を利用すれば、そのエリアで人気の観光スポットや地元の人がおすすめするカフェ、飲食店の情報が簡単に見つけられます。地元ならではのリアルな口コミや、今話題の場所がチェックできるため、ローカルな情報が充実しているのが特徴です。
生配信(直播 zhí bō)とショッピング機能
REDの生配信(直播 zhí bō)機能は、ユーザーとリアルタイムでつながるための強力なツールです。この機能は、視聴者が配信者に質問したり、商品の詳細を確認したりできるので、相互コミュニケーションが追加されたテレビショッピングのようなイメージです。
例えば、美容商品やファッションアイテムを配信者が実演しながら紹介することで、視聴者は使用感や効果をその場で確認できます。配信中に限定プロモーションやクーポン配布を行うことも多く、「今だけ」のお得感を演出することで購買を促進します。
動画で紹介している商品リンクをクリックすると、商品詳細ページが表示され、そのままお買い物かごに追加、購入までシームレスに進むことができます。決済方法は、Alipay(支付宝)WeChat pay(微信支付)、そしてAlipayが運営している分割支払いサービスである花呗(Huabei)が利用可能です。
まとめ
RED(小紅書)は、SNSとショッピングが融合した独自のプラットフォームとして、中国国内外で注目を集めています。特に、若年層の女性ユーザーを中心に、美容やファッション、旅行など、幅広いジャンルで利用されています。
本記事では、REDの主要な機能として、「Explore(发现)」や「Follow(关注)」といったカスタマイズ性の高い情報収集ツールや、「Nearby(附近)」によるローカル情報の収集方法を紹介しました。さらに、生配信(直播 zhí bō)とショッピング機能が、視聴者とのリアルタイムなやり取りを可能にし、購買体験を大きく変えている点も取り上げました。これに加え、AlipayやWeChat Pay、花呗(Huabei)などの多彩な決済手段が、ユーザーの利便性をさらに向上させています。
REDは単なるSNSを超えた、消費者とブランドを結ぶ重要なマーケティングツールとなっています。中国市場をターゲットにしたい企業にとって、このプラットフォームの活用は大きなチャンスです。今後も進化を続けるREDの動向を注視しながら、ビジネスに活用する方法を検討してみてはいかがでしょうか。
これを機に、ぜひREDを活用し、新たなマーケティングの可能性を探求してみてください!