Search Engine Optimization(サーチエンジン最適化)において、アドレスに「www」があるべきかどうか、というのはよく話題に上がります。 極論でいえば、「www」表記はあってもなくても大差はないのですが、どちらかといえば「www」はあった方が良いでしょう。
その理由は二つです:
- ユーザービリティの観点から見ると、「www」はやはりWebアドレスの象徴的な物で、「www」だけでWebアドレスだ!と、ユーザーに認識させる事ができます。
- Baidu(中国最大の検索エンジン)から、ウェブサイトの発展に伴い、「www」が重要視されて来ているということがオフィシャルな説明がだされていました。
そもそも「www」というのは、「world-wide-web」の略称で、アドレスに表記することでこれはwebアドレスですと表記しているだけにすぎません。 そのようなわけで、「www」表記はウェブサイトに必要な要素、というわけではなく、ウェブサイトはサーバーにhtmlなどの要素を揃えて、アップロードが出来てさえいればそれで良いのです。
ではなぜ「www」表記の有無が議題に上るのか?
肝心なのは、ユーザーが「www」表記をどのように捉えるかです。これまでのインターネット時代では、「www」をブランディングの一部として用いてきました。正確なアドレスを覚えていなくとも、wwwと.com、.co.jpは絶対に覚えています。この概念を変えることは決してたやすいことではありません。
想像してみてください。あなたは何かアドレスを入力するときに、以前アクセスしたサイトを除いて、まず漠然として「どんなサイトに行こうかな」などと思うときに、「www」を打ち込んでいませんか?それともいきなり日本語のワードや英語の単語を打ち込んで、「.co.jp」などを打ち込みますか?たぶんwwwを打たないと、なんとなく不安になります。
本当にサイトにたどり着くかな?と。これがまさに今のユーザーの習慣です。ユーザーの習慣に沿ったアドレス設定は、SEOにおいて「有利」であると言えます。
BaiduやGoogleなどの検索エンジンで最も重要視されているのは、「いかにユーザーに価値を提供し、良質なコンテンツを提供するか」です。そのような意味で、「ユーザーの使いやすさ」も価値の一つと判断できるでしょう。
「ウェブサイト構築の際、何を重視すべきか」という点は、検索エンジンの製作者が、ウェブサイトのガイドラインとして取り入れなければならない基準と言えます。
基準を制定することで、ウェブサイトのSEOでもこれに従う必要があり、公平性が担保されます。
現在は、そのようなガイドラインは存在しませんが、現状では「www」表記を入れた方が、無難だと言えるでしょう。