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中国アリババがレジャー業界も手中に?

「アリババが高級車の自販機設置」というニュースが8月初旬に報じられました。車の自販機は上海のF1サーキット内の施設に設置され、広さ800平米、高さ10階建てで10月から販売開始するというものでした。このアリババの快進撃はまだまだ止まりません。次は中国のレジャー業界を握ろうというものです。

ライブエンターテイメント事業の立ち上げ

アリババ(阿里巴巴)は中国のレジャー業界をも握ろうと狙っています。9月19日、アリババのデジタルメディア・エンターテイメントグループ(阿里巴巴文化娯楽集団)はライブエンターテイメントビジネスグループ(阿里文娯現場娯楽事業群)を立ち上げて、チケット販売やコンテンツ制作、そしてライブ体験事業に参入することを発表しました。アリババが今年3月に完全買収したイベントチケットプラットフォームの「Damai」がそれを受け持ち、そして「MaiLive」「Maizuo」がコンテンツパートナーの支援業務を行い、アリババ のデータ能力をオフライン番組に活用する予定だといいます。アリババが築こうとしているエンターテイメント構想にはライブショービジネスは欠かせない事業でもあり、アリババがEC企業という枠を超えてさらなる成長を目指す鍵となります。こうした動きは2014年頃の一連の買収から始まっており、買収企業には「UCWeb」「Xiami」「Youku Tudou」と「Daimai」 などがあります。

インドのオンラインチケット会社「TicketNew」も買収

香港株式市場に上場しているアリババのエンターテイメント部門「Alibaba Pictures」は、スティーブン・スピルバーグ氏率いるハリウッドのコンテンツ企業「Amblin Partners」と戦略的な提携をしていますが、今年の6月にインド第2位のオンライン発券プラットフォームである「TicketNew 」をも買収していました。「TicketNew 」にとっては、「Alibaba Pictures」の運営ノウハウや財力が得られることで、EC分野における優位性の強化やマーケットシェアの拡大が可能になり、急成長しているインドの市場に食い込んでいけるのではないかと考えられます。アリババはすでに、ECプラットフォームを運営するインドのデジタル決済サービスである「Paytm」に大きな支配権を有しており。興味深いことに、「Paytm」はオンラインチケットサービスも提供しています。ここ数年「 Alibaba Pictures」は香港とシンガポール証券取引所に上場するなど、ホームマーケット以外へのビジネス進出を行っていて、同社はロサンゼルスにもオフィスを構えており、さらにアジア太平洋地域における基盤拡大も狙っているのです。「Alibaba Pictures」は昨年7月にテレビ・映画制作チェーンの資産形成を目的とする3億米ドルの投資ファンドを公開しています。

アリババとヤフーとソフトバンク

以上のように中国のアリババの快進撃は今後も注目するところですが、その一方で日本のソフトバンクの動きにも注目です。ソフトバンクが5月に前述の「Paytm」に14億ドルを出資して「Paytm」のアリババ依存を弱める形となり、6月にはソフトバンクがアリババ株の一部を売却しました。しかしながら馬会長は「ソフトバンクはアリババにとって16年間以上のパートナーだ。今後も強い関係を継続していく」と語っています。IT業界の大物であるソフトバンクの孫正義会長と、アリババの馬雲会長は格別な間柄であり、アリババの「神話創造」に孫会長が決定的な役割を果たしていたのです。二人の間の架け橋となったのはヤフーの創業者であるジェリー・ヤン氏で、1997年に中国の万里の長城で、英語の堪能な観光ガイドに出会ったのがほかならぬ馬会長だったのです。ジェリー・ヤン氏と馬会長は、偶然な出会いの中でインターネット市場の明るい未来について共感したといい、1999年にアリババを立ち上げた馬会長が投資家を探していた時にジェリー・ヤン氏が孫会長を紹介したのです。一目で潜在力を見抜いた孫会長は会ってからわずか6分後に2,000万ドルの投資決定を下し、それがきっかけとなって孫氏はアリババの筆頭株主となりました。アリババ、ヤフー、ソフトバンクの3者の関係にはビジネスだけでなく友人としての繋がりもあるのです。

ソフトバンクは2014年10月にアメリカの「Legendary Entertainment」に2億5,000万ドルの出資を行いましたが「Legendary Entertainment」は2016年1月に中国の大連万達グループに35億ドルで買収されました。そのレジャー業界へのアリババの闘志は何かの因縁なのでしょうか。ちなみに大連万達グループ王健林会長とアリババグループ馬雲会長は中国富豪番付で1位・2位を争う仲なのです。今後も馬雲会長のアリババと孫正義会長のソフトバンクの動きから目が離せません。

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