中国 中国事情

「中秋の名月」と「中国の中秋節」

今年の10月4日は十五夜「中秋の名月」です。日本ではお月見をするように、この日は中国でも「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」の伝統行事として、観月の宴会やお祝いをする習慣があります。

日本の「中秋の名月」

日本の秋の夜長を楽しむ行事といえば十五夜のお月見ですが、この十五夜の月を「中秋の名月」といいます。十五夜といえば「満月」が相場なのですが、しかしながら必ずしも満月とは限りません。月の満ち欠けがきっちり1日単位ではないので十五夜(中秋の名月)が満月とは限らないのです。今年(2017年)は10月6日が本当の満月になります。

中秋の名月 実際の満月
2017年(平成29年) 10月4日 10月6日
2018年(平成30年) 9月24日 9月25日
2019年(平成31年) 9月13日 9月14日
2020年(平成32年) 10月1日 10月2日
2021年(平成33年) 9月21日 9月21日

中秋の名月の由来は、「稲の豊作を祈るお祭り」「芋類の収穫祭」といった諸説がありますが、中国では古くから月を見る行事があり、それが平安時代に日本に伝来したという説もあります。
十五夜といえば「すすき」や「おだんご」、そして月に写る「ウサギ」ですが、「すすき」は、月の神様を招く依り代(神霊がよりつく対象物)として供えられたと言われ、収穫を祝ったことから派生して稲穂に似た「すすき」を供えるようになったとも言われます。昔から「すすき」には魔除けの力があると信じられていました。また、十五夜では農作物の収穫を祈り、十三夜にはその年の収穫に感謝してお米の粉で作った団子を供えたのが月見団子の始まりといわれています。そして、十五夜とウサギの関係は、ウサギ、キツネ、サルと老人の仏教説話があり、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢い、老人を助けようと考えて、サルは木の実を集め、キツネは川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えたのですが、ウサギはどんなに苦労しても何も採ってくることができなかったために自ら火の中に飛び込んで老人に自分の身を食料として捧げたのです。その老人は「帝釈天」という神様で、そんなウサギをあわれみ、月の中にウサギをよみがえらせて、みんなの手本にしたそうです。月のウサギは知っていてもこの「仏教説話」を知る人は少ないのではないでしょうか。さらには、月の影の模様が兎に見えることから、「月には兎がいる」という伝承は日本をはじめ中国などで古くからいわれており、また、兎の横に見える影は臼(うす)であるともされて、この臼については、中国では不老不死の薬の材料を手杵で打って粉にしているとされ、日本では餅をついている姿とされています。

中国の中秋節

中国の中秋節は旧暦の8月15日で、新暦の9月、10月頃です。2017年の中秋節は新暦の10月4日で、今年、国慶節と一緒に10/1~8の連休があります。中秋節は春節に次いで中国第二番目の伝統的な祝日です。毎年、中秋節になると人々は各地から家に帰り、家族と一緒に団欒(だんらん)の食卓を囲みます。中秋節を祝う習慣は3000年余の歴史があり、古代の月祭りまで遡ることができます。中秋節は日本と同じく「月見」ですが、他には「月祭り」「月餅」「提灯」などが有り、月餅を食べながら月見をする風俗がありますが、地方によっては月を祭るカボチャやタニシを食べる習慣もあります。中秋節に親友が互いに月餅を送ることも流行っていて、お互いに祝福の意を表します。中秋節の物語に「ウサギの薬作り」が有り、中国の言い伝えでは、3人の神仙がみすぼらしい憐れな老人に姿を変えて、それぞれキツネ、サル、ウサギに食べ物を乞いました。キツネとサルは老人に食べさせる食べ物を持っていたのですが、ウサギには何もありませんでした。どうにかして老人に食べ物を与えたいと、善良なウサギは考えに考えて、とうとう火の中へ飛び込み、自分を老人に捧げました。これを見た天帝はことのほか感動し、ウサギを月宮に上げて「玉兔」にし、嫦娥(月の女神)に付き添って薬作りを手伝うようにさせたのです。すでにお気付きと思いますが日本の十五夜の仏教説話と殆ど同じではありませんか。ということは日本の「中秋の名月」の由来は中国から日本に伝わった説が本当なのではないでしょうか。

中秋節の歴史

中秋節は中国の伝統的な祝日です。史書によれば、最初に「中秋」と言う言葉を記したのは「周礼」でした。唐代に入って初めて祝日として決められ、唐書“太宗記”には、「八月十五日、中秋節なり」と記述されています。宋代に入ってから中秋節は流行し始め、明、清になって、春節と肩を並べるほどの重要な祝日の一つとなりました。 中秋節の際に行う主な活動は月に関わりを持つため、「月の祭り」、「月の夕」とも呼ばれています。また、中秋節には、空に現れる真ん丸い月は家族団らんを象徴するため、「団欒節」とも言われています。「団欒節」にまつわる記載が最初に現れたのは明代でした。中秋節の夜、中国の広い地域では、「月餅に似た団欒を象徴する焼きパンを作る」風習があります。団欒の焼きパンは、中身が砂糖やゴマ、金木犀の花、野菜であり、外皮には、月や桂、兎などの図案が押されています。月を拝んだあと、家族の年長者は人数によって焼きパンを分け、みんなに食べられるようにします。

このように日本の行事には中国由来のものがとても多いのですが、そのルーツを知らずに祝い、祭りを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。一度調べてみて、それをお子様たちに伝えていくのも大人の役目ではないでしょうか。

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