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日本人のためのAlipay(支付宝/アリペイ)の使い方!登録から応用まで

世界最大規模のモバイル決済を行っているAlipay(支付宝/アリペイ)は、現在5億以上ものユーザーを抱えています。アリペイの歴史の始まりは2003年の事で、もともとは、タオバオの電子マネー決済の1つとして登場しました。現在では中国人なら誰もが知るメインの決済方法となっています。この記事は、アリペイの登録から応用までの徹底ガイドです!

目次

Alipay(支付宝/アリペイ)って何?

およそ5.2億のユーザーが登録されているアリペイ。単純なユーザー数の比較だと、WeChatPayの4億よりも多く、より普遍的なツールなのかという印象を受けます。しかし、アリペイは海外ユーザーの取り入れにも熱心で、国内外の180以上の銀行とタイアップしています。そのため、5.2億というユーザーの中には海外ユーザーも含まれています。

もともとは「タオバオ傘下の決済サービス」という立ち位置でしたが、成長後、アリペイのみで独立しました。現在では、世界で最も大きなモバイル決済プラットフォームとなっています。

アリペイは国内外の銀行だけでなく、VisaやMastercardなど、クレジットカードの国際ブランドとも提携を組んでおり、より外国人に親切なサードパーティ決済プラットフォームです。

WeChatPayよりも機能が多く、資産運用ツールも豊富なため、大きな金額を貯蓄したいのであれば、WeChatPayよりもアリペイの方がメリットが多いといえます。

一方、新規顧客獲得という面から見ると、アリペイはWeChatより劣っています。WeChatは新規の顧客獲得が得意なのに対し、アリペイはあくまで「支払いのためのツール」という意識が強いのです。

消費者から言わせれば、アリペイで一本化した方が、確実に便利です。しかし、マーケティングの観点から見る人にとって、広告ツールとしての役割も果たせるWeChatは、なくてはならないプラットフォームなのです。

アリペイをモバイル銀行に例えると、WeChatPayはモバイル財布です。大きな金額を取り扱う場合、運用ができるアリペイが便利でお得ですが、小さなお小遣い程度のお金であれば、WeChatの方が分かりやすく使い勝手が良いのです。

「日本人はアリペイ使えない」は本当?

日本人はアリペイが使えない。と言うのは真っ赤な嘘で、世界中の全ての地域の人がアリペイを使えます。アリペイがこれからも成長し続ければ、銀行はほぼ必要なくなるでしょう。

実際筆者も、アリペイを使い始めてから、各銀行のスマホアプリをほぼ使っていません。銀行毎にアプリを使い分けるのはかなり不便です。一方、アリペイがあれば、すべての銀行カードをひとつのアプリにまとめることができます。

しかし、銀行がなくなっては国の経済として良くないので、アリペイができることには限界があります。例えば、アリペイのキャッシング用ATMはありません。アリペイの中にどれだけお金があっても、現金にするためにはやはり銀行に足を運ぶ必要があります。

アリペイに実名登録している人が外国人である場合「花唄(ホアベイ)」などのキャッシングサービス(消費者金融機能やクレジット機能に近いサービス)が受けられません。外国人がお金を借りて中国外に移った場合、法的な処置が困難なためです。

こういった制限はあるものの、アリペイには海外のクレジットカードを関連付けることができ、タオバオでの支払いや、お店やレストランでの出費もクレジットカードで支払えます。ここが、アリペイとWeChatの決定的な違いです。

中国では、クレジットカードが普及していないため、そもそも関係ありませんが、日本人を含め海外の人にとっては非常にありがたい機能なのです。以上の理由から、筆者は、日本人にWeChatPayよりもアリペイを勧めます。

Alipay(支付宝/アリペイ)を使ってみよう!

【ステップ1】ここは避けて通れない!中国の銀行口座

WeChatと比べて登録は楽なものの、サービスを十分に利用するのであれば、アリペイ登録の後にさまざまな手続きを行なわなければなりません。まず1つ目が、中国の銀行口座の登録です。

外国人ならば、中国の銀行口座開設の前に、ビザの取得が必要になります。最も簡単に取得できるのが、Mビザです。最近ビザの発給が難しくなっているため、中国の会社の招待状が必要になる場合がありますが、詳細な資料や正式な書類がなくても、代理店がビザを発給してくれることがあります。

ビザさえ発給したら、中国で銀行口座を作るだけです。飛行機チケットは、日本から中国へのLCCが多いため、比較的低コストです。LCCは春秋航空やピーチ・アビエーションが有名です。

銀行口座の開設にあたっては、中国語の読み書きができ、聞き、話せる必要があります。自信がない場合は、現地の人、もしくは中国語ができる人に手伝ってもらう必要があるでしょう。

【ステップ2】誰でも簡単。アプリのダウンロード

アンドロイドのアプリストアか、AppleのAppStoreでアリペイのアプリをダウンロードします。水色に「支」のマークが目印のアプリです。Appleなら、日本のAppleアカウントでもダウンロードできます。

【ステップ3】アリペイにユーザー情報を登録

アリペイへの登録手続きはWeChatほど煩雑ではありません。有効な電話番号さえあれば、登録自体はできます。アリペイの登録をした後、銀行口座の登録、実名登録を行い、サービスが利用できるようになります。


アリペイの最初の画面。下のアカウント作成「注册」を選択。サービスが詳細で複雑、かつ中国市場に特化されているため、今のところ日本語バージョンはありません。中国語が読めない場合は、英語でも利用できます。


携帯電話番号を入力し、4桁の確認コードを受け取り、入力します。これで完了です。

【ステップ4】ステップ1で開設した銀行カードを関連付ける


「Me」をタップ。「Bank Cards」から新しい銀行カードを追加します。


銀行カードやクレジットカードの関連付けが完了するとこのように表示されます。

 【ステップ5】本人確認

現段階では支払いパスワードも設定されていない状況なので、まだお店でQRコード決済をすることはできません。パスワードを設定して、身分証明書の登録を行います。パスワードは6桁です。


「Me」をタップした後、のプロフィールの下に表示されている赤い文字をタップします。


パスワードを2回入力するとIDを登録する画面に切り替わります。国を選んで、パスポートナンバーを登録しましょう。1ヶ月の取引額が5万元を超えるか、1回の取引が1万元を超えると、実名登録と合わせて、パスポートの写真をアップロードする必要があります。

【ステップ6】手数料無料!銀行口座からのチャージ

銀行口座を登録したら、チャージができるようになります。


「Me」のBalanceから残高を調整する事ができます。


WeChatと同じ「Top Up」から料金のチャージを行います。「Balance」の中に貯蓄できるのはRMB(人民元)のみです。外貨は貯蓄できません。

 銀行口座以外からチャージできる?

銀行口座以外からアリペイのアカウントに電子マネーをチャージできるのでしょうか?結論から言うと、現段階では不可能です。チャージに使うカードは、国内で発行した銀行カードしか選べません。

その理由は、海外のクレジットカードだと、本人確認資料が不十分だからです。海外のクレジットカードを使ってチャージし、債務不履行となる可能性もあるため、代行業者にお願いする以外は、国外のクレジットカードでチャージする方法はありません。

マネーロンダリング防止のため実名登録・限度額があるアリペイ

アリペイは限度額が予め定められています。実名登録をしていれば、信用度が上がり、より大きな金額を扱えます。

実名登録していない場合

一方、実名登録をしていないアリペイアカウントは、振込や残高の使用といった基本的なお金のやり取りもできません。

実名登録している場合

実名登録していれば、毎月5万元までのやり取りができます。また、一度に1万元までの取引が可能です。

実名登録かつ写真をアップロードしている場合

月5万元を超えると、パスポートの顔写真入りのページをアリペイにアップロードする必要があります。1回の振込で1万元を超える事がある方は、パスポート写真を提出しておきましょう。アップロードせず、限度額が超えた場合、アカウントの残高が凍結する可能性があります。

実名登録の方法

実名登録は非常に簡単で、スマホ内で完結します。第一段階の実名登録は、パスポート番号と実名などを登録するのみです。実名登録の第二段階は、パスポート写真と、自分の実際の顔写真のアップロードです。

Alipay(支付宝/アリペイ)でできる10の事

レジで決済(最速2秒)

何と言ってもアリペイの面白みはここです。たまにくじ引きも引けるので、思わぬ収穫があったりします。どんなお店でも、アリペイとWeChatPayには対応しています。iOSなら、コントロールセンターからシームレスに、アリペイで支払いができます。

タオバオでの決済

タオバオを使うのであれば、アリペイはダウンロード必須です。タオバオはクレジットカード払いとタオバオの残高での支払いに対応しており、WeChatPayには対応していません。

WeChatPayのように友達への送金も可能

アリペイがすごいのは、簡単なインスタントメッセージ機能もついているところです。WeChatのように自由度は高くないとはいえ、簡単なチャットなら全く問題なく行えます。アリペイにないのはWeChatモーメンツ(タイムライン)です。

そばにいる人にサクッと送金!

そばにいる人に送金したい場合は、バーコードをスキャンします。お金を受け取る側に受け取り用のバーコードを表示してもらい、それをスキャン。その後金額を指定し、Touch IDもしくはパスコードで支払いを完了させます。


右から2番目の「Collect」をタップ。この機能が意外に便利です。


「Specify an amount」をタップすると、金額指定をして徴収できます。

幹事にはマスト!割り勘機能

この機能はWeChatにも付いていますが、アリペイにも割り勘機能があります。WeChatPayより少し分かりにくいのが難点ですが、複雑な操作ではないので、慣れれば簡単に使いこなせます。


右上の「・・・」マークをタップしてオプションを開きます。


一番上の「Collect from Alipay accounts」をタップ。


WeChatやQQの連絡先の友達と割り勘ができます。WeChatとAlipayはライバル関係にあり、一般には迎合しないと多くの方は考えていますが、WeChatの連絡先から割り勘の対象者を選ぶ事は可能です。


電話番号、アリペイアカウントで割り勘対象者リストを作成します。金額もこの画面で入力します。

定期預金で利子を稼げる!

余額宝「Yu’E Bao」は、銀行の定期預金のようなものです。この中にお金をいれておけば、一定の時間が経つと利子がもらえます。例えば、1万元をYu’E Baoに貯金しておくと、7日で7.29元。1年間で300元以上の収益が出るのです。

日本の銀行の定期と比較してみましょう。三菱UFJのスーパー定期は、年間0.010%。アリペイの定期だと0.034%で、約3倍の利率になります。まとまったお金があるなら、アリペイに預けておいたほうが断然お得です。


「Yu’E Bao」は定期預金のようなもの。

出前を注文

中国は今、出前ブームです。安い料金でどこに住んでいても、街中の店から出前を取れます。「美団」や「百度外売」が有名ですが、アリペイは「饿了么」というサードパーティと提携しています。


メインメニューの画面から、「More」をタップ。


下の方にあるサードパーティサービスから「Takeout」を選択します。

セサミ・クレジットでなんでもレンタルできる

ゴマ信用とも呼ばれるセサミ・クレジットは、アリペイを利用するならぜひ知っておきたい魅力的なサービスの1つです。この信用値が650以上あるなら、ほぼすべてのレンタルサービスをデポジットフリーで利用できます。

セサミ・クレジットが提供するレンタルサービスには、家、車、本、電気製品、家電、服までさまざま。身の回りのあらゆるものが含まれています。デポジットフリーでレンタル料だけをアリペイで支払い、返却すれば、それで完結します。


メインメニューの「Zhima Credit」をタップ。


スコアは、350から。700、800の方もいます。650から700あれば、ほぼすべてのサービスを利用できます。

シェアバイクを乗り回せる!

これも、アリペイアカウントがあるからできることです。街中に置かれている何種類ものシェアバイクを自由に借りられます。自転車に貼られているQRコードをスキャンし、解錠するだけ。乗り終わったら道端のじゃまにならない所に置いてカギをかけるだけです。

家賃から携帯代まで生活にかかわる費用全てアリペイ一本

生活費の支払いは全て、水滴の中に稲妻が目印のマーク「Utilities」から行えます。水道代、電気代、ガス代、有線テレビの料金、固定電話代、インターネット料金、アパートの管理費。中国北部では、共用暖気があり、その料金も支払えます。公共料金は全てアリペイ一本で済ませられます。


水滴の中に稲妻が目印の「Utilities」


すべての料金はアリペイ一本

日本の店舗がアリペイ対応に本格的!

日本のコンビニやショッピングモールが次々とアリペイに対応し始めています。2017年末にはアトレの店舗約1,500箇所がアリペイに対応しました。日本は今、アリペイ、WeChatPayを利用した、本格的なインバウンド対策に乗り出しています。

また、アリペイでQRコードをスキャンする際に必要なバーコードリーダーの開発も行なわれています。「FP-1」は、エルモ社製のバーコードリーダーで、各電子マネーの支払いだけでなく、アリペイでのQRコード決済に対応しています。この機械は、QRコード読み取りができるだけでなく、利用明細票の印刷やLTE通信に対応しています。

2017年、中国人によるインバウンド消費は1兆6,000億円を超えたとされており、各店舗のアリペイ対応が急がれています。日本国内でアリペイに対応している店には、例えば以下があります。(2018年5月時点で、日本人のパスポートで作ったアリペイアカウントでは、日本の店舗でのQRコード決済はできません。)

・ローソン
・ドン・キホーテ
・ビックカメラ
・無印良品
・パルコ
・ピーチ・アビエーション

これ以外にも多くの店がアリペイ決済に対応し始めています。また、アリペイ決済は日本だけでなく、海外でも導入されています。すでに韓国や香港・マカオ、台湾などの他、タイ、フィリピン、インドネシアなどの東南アジアでも使用が始まっています。

一部の日本の銀行ならアリペイ導入支援も

一部の銀行は、アリペイの導入支援サービスを開始しています。現在のところ、東和銀行や京都信用金庫などの銀行が先陣を切ってサービスに取り組んでいます。銀行側がアリペイ導入ノウハウを提供する代わりに、手数料収入を得るというビジネスモデルです。

日本からアリペイなしでもAliExpressのアカウント経由で中国商品購入

Aliexpressは、アリババが扱う製品を日本で購入できるというオンラインサービスです。アリババやタオバオで買い物をするためにアリペイアカウントが欲しいのであれば、こういった代行業者を探してみるのも1つの方法です。

10 中国のインバウンド対策にはアリペイ!多種の外貨に対応するならペイパル!
以上の理由から分かるように、中国人のインバウンド対策なら、アリペイとWeChat、銀聯カードで十分です。しかし、中国以外の外国人に対するインバウンド対策なら、やはりペイパルが有効です。ペイパルは世界中に2億以上のユーザーを抱えており、20以上の外貨に対応しています。

クレジットカードが登録できるなど、WeChatよりも外国人向けにローカライズされており、使いやすいアリペイ。まずはアプリのダウンロードから始めてみてはいかがでしょうか?思わぬインバウンド効果が得られるはずです。

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