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「微信支付(WeChatPay)」日本人向け徹底ガイド!

中国で行われている決済のほぼ100%はモバイル決済。この13億のモバイル決済を支える2つのプラットフォームが、微信支付(WeChatPay)と支付宝(Alipay)です。日本ではあまり普及していないため、モバイル決済がどれだけ便利か、イメージが湧かないかもしれません。チャットアプリとしても使える微信。微信支付(WeChatPay)についての1から10までを徹底的にご説明します。

目次

微信&微信支付(WeChatPay)の定義

WeChatは、中国の約94%以上のスマートフォンで使用されているSNSアプリです。13億の中国人口のほぼ全てが、WeChatを使用しているか、少なくとも知っています。

中国のIT業界で百度やアリババと並ぶテンセントが開発・改良を行っており、2011年の初代WeChat公開から現在に至るまで、大量のアクティブユーザーを獲得してきました。

WeChatの月間アクティブユーザーは8.06億に達していると言われており、200以上の国家で利用でき、20もの多言語に対応しています。そのため、中国国内のみならず、中国の外にいる数千万人の華僑(海外在住の中国人)にも利用されています。

WeChatは公式アカウントから顧客獲得ができるようになっており、現在800万以上の個人また法人による公式アカウントが登録されています。それら公式アカウントによる広告収入は36億人民元を超えています。

このプラットフォームでは、インスタントメッセージのやり取りの他、モーメンツ(LINEのタイムラインに相当)、付近のユーザーを探す、モバイル決済などの機能を使用できます。これらの機能は定期的に更新されており、次々と便利な機能が追加されています。

WeChatの使用感として、LINEと異なる点は、「既読」表示がないことです。LINEに慣れている人がWeChatを使うと、相手が開封したかどうか分からないので、多少やきもきするかもしれません。

また、自分の「連絡先」にない人が、友達のモーメンツにコメントしたとしても、そのコメントを見ることができません。LINEより多少シンプルなところがWeChatの特徴といえます。

国家への情報提供が強制されている中国では、WeChatのセキュリティに対する疑問の声も上がっています。WeChatを利用するのであれば、「すべての情報は当局がチェックできる」ということを理解しておきましょう。

WeChatPayとは、WeChatの中のモバイル決済機能の事を指して言われ、QRコード決済やインターネット決済など数々の支払い方式に対応しています。また、友達同士での送金も可能なため、簡単なお金のやり取りならWeChatPayで済ませてしまう人が増えています。

このWeChatPayのユーザーは、4億と推定されており、WeChatユーザーの約半数が利用しています。相手のWeChat IDさえ知っていれば、どこにいても支払いができるということになります。

まずは登録!微信支付(WeChatPay)のアクティベート&チャージ

WeChatはフリーメールアドレスで登録できるとはいえ、電話番号との関連付けが必須になります。パスポートや身分証明書による本人確認と、本人の身分証明書を登録した電話番号、本人が発行した銀行口座が必要になります。
全ての本人確認情報は同一人物で一致している必要があるため、友達にWeChatPayのアクティベートを手伝ってもらうには、上記のどれかではなく、全ての手続きをお願いする必要があります。

【ステップ1】中国の銀行口座を開設する

中国の銀行口座を開設するには、本人がパスポートと番号のある携帯電話を持って銀行の窓口で手続きをする必要があります。手続き自体は1時間もかかりません。

日本人はノービザで二週間、中国に滞在できますが、1年以上のビザがなければ中国の銀行口座を開設できません。仕事目的の訪問で出るビザがZビザ。留学目的で出るビザがXビザ。それ以外の商用ビザがMビザです。

近年、Mビザなどの短期ビザでは、銀行口座を開設するのは難しくなっています。できれば、Zビザ、Xビザなどの1年以上連続で滞在できるビザを持っている人に手伝ってもらいましょう。

ただ、MビザやQ2ビザなどの、1回の滞在期間が180日までに制限されているビザでも、銀行によっては開設できます。中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、中国工商銀行とさまざまな銀行、同じ銀行でもさまざまな支店を試してみるといいでしょう。上記の銀行の中でも、中国工商銀行は、外国人でも口座開設が比較的容易です。

【ステップ2】微信(WeChat)アプリをダウンロード

AppStoreやGoogleplayなどのアプリストアからWeChatのアプリをダウンロードしましょう。ダウンロードした後、以下の手順でWeChatアカウント作成を行います。

ダウンロードした後、アプリケーションを開くと表示される画面。


右下のその他オプションをタップして「登録」を選択。


ここで、電話番号の登録が必要になります。自分の国の電話番号を登録しましょう。


利用規約を読み、「同意」を選択。


セキュリティ確認を行います。


おなじみのパズルドラッグ認証。


SMS認証です。パスコードが送られてくるのではなく、こちらからパスワードを送信しなければなりません。

上記の流れで新しいアカウントを作成し、まずはチャットアプリとしてWeChatが使えるようになります。かなり煩雑ですが、アプリの指示通りに行えば、新規アカウント作成ができます。

【ステップ3】銀行カードを登録しよう

自分の身分証明書と自分の電話番号で開設した銀行口座を、WeChatPayと関連付けます。WeChatPayには、国内のデビットカードとクレジットカードを関連付ける事ができます。


「本人」の「ウォレット」を選択します。


自分の名義の銀行カードを用意し、「カード」を選択。


口座番号を入力した後、銀行名を選択します。中国工商銀行なら「ICBC」。


詳細について入力を行い、電話番号も入力します。この時、銀行口座に登録した電話番号と、このフォームに入力する電話番号は一致しており、同じ名義でなければなりません。

【ステップ4】微信ウォレットに中国の銀行口座から電子マネーをチャージ!

銀行が発行したデビットカードを登録してしまえば、あとは自由に引き出し、預け入れが可能です。自分のスマホをATMとして使用できるので、かなり便利です。


同じくウォレットを開き、真ん中の「残高」をクリック。


「料金補充」で、銀行口座からチャージができます。チャージには6桁のパスコードが必要です。同じように銀行口座へ戻すことも可能です。WeChatの場合は、銀行口座へお金を戻す場合、金額に応じた手数料が差し引かれます。

【ステップ5】銀行口座でなくてもチャージ可能?

WeChatに関連付けができるのは銀行が発行したデビットカードと、クレジットカードです。デビットカードを登録するのと同じ手順で、クレジットカード番号を入力し、引き続いてカード情報を入力します。

【ステップ6】電子マネーから銀行口座に現金化する方法(キャッシング)

現金が必要になった場合や銀行カードにお金を戻したい場合は、「残高」から、「引き出し」を選択し、金額を入力します。Alipayは引き出し手数料が0円ですが、WeChatPayは少額の手数料が取られます。

微信支付(WeChatPay) を実際に使ってみよう!店頭での支払方式は2通り

WeChatPayの残高に金額が表示されれば、チャージ成功です。チャージさえできれば、後は、お店やインターネットショッピングで、実際にWeChatPayを使用できます。WeChatPayの支払い方式は2種類あります。

【パターン1】お店にQRコードをスキャンしてもらう場合

コンビニや大きなスーパーなどではこの方法が一般的です。ほとんどのファーストフード店にスキャナーが設置されており、自分のWeChatPayの支払いコードを見せてスキャンしてもらいます。最速2秒で支払いが完了します。

【パターン2】自分のスマホでお店のQRコードをスキャンする場合

道端の屋台でスナックや食べ物を購入する際に利用できるのがこの方式です。売り手のQRコードが貼り付けてあるので、それを自分でスキャンして支払金額を入力。TouchIDかパスコードで支払います。

微信支付(WeChatPay)の超便利な使い方!

WeChatPayには他にもさまざまな用途があります。すべてがスマホで完結するため、現金を触る必要がありません。銀行に行く必要もなければ、財布も必要なくなります。

【その1】WeChat仲間どうしで行うお金のやり取り

相手のWeChat IDが分かれば、ID検索ができます。

相手が「電話番号での検索を許可する」をオンにしていれば、WeChat IDと電話番号で検索ができます。検索できない場合は、相手のWeChat IDのQRコードをスキャンする方法が一番確実です。

【その2】携帯料金のチャージ

スマホ料金をチャージするのも、WeChatPayだけで完結します。


ウォレットから「モバイルトップアップ」。


電話番号と支払金額を入力し、パスコードを使って支払い完了です。

中国の携帯料金はプリペイド式です。WeChatPayだと、30元からしか払えません。それ以下の金額を払いたい場合は、店頭、もしくは各キャリアの公式アプリで支払う必要があります。

【その3】自販機で微信支付(WeChatPay)を使用

中国は日本ほど自販機が多くありません。とはいえ、公共施設にはドリンクやお菓子の自販機があります。WeChatPayにも対応しているので、ぜひ利用してみましょう。店頭でもの買う時と同じQRコードで支払いを行います。

【その4】微信支付(WeChatPay)で割り勘

中国ではAA制と呼ばれる割り勘。日本では一緒にご飯を食べれば、ほぼ割り勘です。しかし、中国では誘ったほうがおごる、という暗黙の了解があります。

そういった中国の文化背景を考えると意外ですが、WeChatPayには、割り勘機能が付いています。現金をみんなから受け取るのは少々気が引けますが、WeChat経由なら、受け取る方も、支払う方も気楽です。日本人なら一度使ってみましょう。


下の方にある「割り勘」という項目を選択。


チャット毎に割り勘リストを編集できます。連絡先から割り勘をしたい友達リストを作成することもできます。

【裏ワザ】ポケットチェンジによるWeChatウォレットへのチャージ

中国から日本へ帰国した際、公共施設にあるポケットチェンジという自動機を使って残高を換金できます。空港や電車の駅の付近にあるグリーンの機械がポケットチェンジです。

最近では、空港以外に、観光案内所や旅行代理店、ホテルなどでもポケットチェンジが稼働しています。海外旅行に行くと、どうしても小銭が余るもの。ポケットチェンジは画期的な節約手段といえます。

ポケットチェンジで交換できる電子マネーには、例えば以下があります。

・ワオンカード
・アマゾンギフト券
・WeChatPay
・Viber
・iTunes

WeChatPayへのチャージができるため、余った現金はWeChatウォレットの残高にする事ができます。

大陸の銀行口座から微信ウォレットへのチャージ代行

WeChatPay、Alipay対応の外貨両替サービスtOriPay(支付鳥)は、中国出張の際に両替したお金をそのままWeChatやAlipayアカウントに入金してくれるサービスです。

複雑な銀行カードの発行や登録を行う必要が無いので、急ぎの際にも活用できます。WeChatアカウントの開設サポートもカバーしており、換金手数料は3から10%となっています。

日本語版のWeChat。中国の銀行口座なしでもWeChatPayは使える?

中国の銀行口座がなくても利用はできるものの、機能は制限されてしまいます。日本で発行したカードをWeChatPayに関連付けたとしても、店頭でのQRコード決済など、クイックペイには使用できません。

現段階では、中国の銀行口座がなければ、WeChatPayを中国国外で利用するのは困難です。海外のクレジットカードによる支払いや認証が突然できなくなったり、エラーが出るようになったり、状況が常に変化しています。

海外版のWeChatを使っている場合でもそれは同じで、自由なお金のやり取りはできません。日本でWeChatPayが利用できるのは、主にインバウンド対策のためです。WeChatPayは、日本人が日本で利用するための機能ではないのです。

2種類ある微信支付(WeChatPay)の引き落とし方法

WeChatPayからお金を引き出したい場合は、上述のように、「残高」から「引き出し」を選択するか、「マネー」をタップした後、表示される項目の一番下にある「銀行カードに送金」を選択します。

この「銀行カードに送金」はもともとなかった新機能です。現在では、WeChatPayもAlipayのように他の銀行口座への振込ができるようになったということです。

日本のクレジットカードから微信(WeChat)ウォレットにチャージできる?

現段階では、日本のクレジットカードでWeChatPayにチャージすることは不可能です。これができるようになれば、WeChatPayはまさに最強のモバイル決済となるでしょう。

しかし、もしこれができるようになれば、国際送料が可能になり、マネーロンダリングが横行する可能性があります。法改正がない限り、この機能の追加は難しいでしょう。

インバウンド対策なら微信支付(WeChatPay)対応は不可欠

WeChatPayの現段階の概況としては、日本人が中国で利用するには不自由はないものの、日本で日本人が利用するとなると困難な部分が出てくるという状況です。

しかし、中国の新規顧客獲得やインバウンド対策という点では、まだまだ使えるツールと言えます。ビジネスにWeChatを導入したいのであれば、まずは中国での銀行口座開設が必須です。

中国の銀行口座開設は難しいことではないので、WeChatを活用したいと考えているなら、一度挑戦してみる価値はあります。まずは中国ビザの申請から。日中の国情は毎日のように変化していますから、早めのアクションが重要です。

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