中国 中国決済

日本人でも使える「WeChatPay(微信支付)」

中国では財布レスが進んで小さな店舗でも電子マネーでの支払いが主流になっており、今では、中国のモバイル電子決済市場は5.5兆ドル(約610兆円)に及び、米国の50倍以上の規模になっています。2017年6月20日に日本銀行が発表した調査レポートでは中国都市部のモバイル決済利用率は98.3%とのことで、そんななかで2016年のシェアはAlipayとWeChatPayで88%をしめており、中国旅行・中国出張・中国への赴任・中国留学など中国滞在の際にはモバイル決済サービスのAlipayとWeChatPayは必携です。

WeChatPay (微信支付)とは

「WeChatPay(微信支付)中国読みウェイシンジーフー」とは、中国版LINE(ライン)と言われるインスタントメッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」を運営しているテンセント(騰訊控股)が2013年8月から開始したモバイル決済サービスで、銀行口座情報を登録したユーザーがWeChatPayを導入した店舗等の商品やサービスの支払いや他のユーザーへの送金等をアプリ経由でできるサービスです。

WeChatPayはWeChatを使った支払いサービスの名称で、それに対し「WeChatウォレット(微信钱包)」はWeChatの中のお財布機能の名称として使われています。ただ、WeChatウォレットの機能全てをひっくるめてWeChatPayと言っている人もいます。中国国内で40%近い市場シェアをもっており、利用登録者は約6億人にのぼります。利用限度額は登録した銀行口座(最大10口座)の設定によります。

WeChatPayの登録方法

中国本土にある銀行に口座を開設する必要があります。中国銀行や中国工商銀行は日本にも支店がありますが、日本の銀行と見なされるようで、日本の支店で開設した口座は使えないようです。

<中国の銀行口座を開設>

口座開設に必要なもの
・パスポート
・中国でSMSが使える携帯電話番号(SIMは空港や街中のChina Mobileショップなどで購入可)
・中国国内の住所(ホテルでも可)
・6桁の暗証番号(事前に決めておく)
手順
1.受付で口座を開設したいと伝える(申込用紙をもらう)
2.申込用紙に記入する(パスポートを渡して大部分を書いてもらい、携帯番号や住所を自分で記入する)
3.6桁の暗証番号を聞かれるので端末で入力する
特に問題がなければ15分くらいで手続きが完了します。
※短期間の利用であれば銀行口座なしでも使う方法(後述)があります。

<アプリをダウンロード>

まずはアプリをダウンロードしてください。アプリーチで「WeChat」を検索するとiPhoneアプリとAndroidアプリが同時に検索できます。

<銀行カードの登録>

WeChatウォレットと自分の銀行口座をリンクさせることで、自由にお金をやり取りできます。
【1】 トップページ上のグレー部分の右端にある「バンクカード(银行卡)」をタップして、カードの登録画面を開きます。
【2】 「新しいカードの追加(添加银行卡)」をタップして、銀行名、自分の名前、パスポート番号、自分の携帯番号を入力します。このとき、銀行名は中国の簡体字で、自分の名前は銀行口座を開いたときのローマ字名で入力します。(カード番号を入力する場合は、スマホのカメラでキャッシュカードの写真を撮影する方法もあります)
【3】 間もなくして携帯のSMSで「認証コード」が送られてくるので、その数字を画面に入力。
【4】 最後に「支払い暗証番号(支付密码)」を自分で決めて入力して完了です。

WeChatウォレットに銀行口座が繋がったら、銀行口座内とWeChatウォレット内の両方のお金を管理することが可能です。ウォレット内のお金は、基本メニューの「本人」より「ウォレット」に入った画面の「残高」の部分に金額が表示されます。口座を繋げただけでは残高の表示はされないはずです。ここにお金がないと誰かに送金するとか支払いをすることは出来ません。

<銀行口座からウォレットにチャージする方法>

「残高」をタップすると「料金補充」「引き出し」という2つの項目が出てきます。銀行口座からウォレット内にお金を移動させるのは「料金補充」で1日2万元までを上限に動かせます。ウォレット内への料金補充には、手数料はかかりません、完了したら銀行口座からもショートメールで通知が来るはずです。

<銀行口座以外からのチャージ>

すでにWeChat Payを使っている知人に頼んで、現金を渡すなどをしてその知人から送金してもらう方法もあり、中国のホテルのフロントでお願いすると対応してくれる場合もあります。また、“支付鳥(tOriPay)“ (Alipay・WeChat Payへのチャージ代行)や、”ポケットチェンジ“でチャージする方法もあります。

<ウォレットから銀行口座に戻す方法>

「残高」の「引き出し」をタップしてここに移動したい金額を入力するだけです。金額に応じて0.1%の手数料がかかります。ウォレット内のお金をすべて引き出すことも可能です。

ポケットチェンジによるチャージ

海外旅行で余った紙幣や硬貨を、国内で使える電子マネーや、各種ギフト券等に交換する「Pocket Change」というサービスがあり、国際空港の到着ロビーやホテルに換金機が設置されていてWeChatウォレットにも対応しています。設置場所など詳細はこちらをご覧ください。

<WeChatウォレットヘのチャージ>

まず、タッチパネルの言語を選択して「スタート」をタッチして“交換先サービス”で「中国」を選択します。

「PayPal」「Wechat」「Viber」の3電子マネーから「Wechat」を選択し、画面にチャージできる下限・上限金額が表示されますのでお札やコインを投入します(上限を超えた分は自動的に寄付されてしまうので要注意です)。
投入した通貨の金額が表示され、「換金&チャージ」と表示されますので「確定」ボタンを押すとレシートが排出されます。(「Pocket Change」の操作はこれで終わり)
レシートのQRコードをWechatアプリで読み取り、「同意」を押し「確認登録」を押します。チャージされた金額が表示されてウォレットへのチャージは完了です。
※利用する時によって換金レートも変わり、手数料もかかります。

日本語版WeChat「中国口座なしでもWeChatPayは使える」

日本語版のWeChatではWeChatPayが使えないと思っている方もいるのではないでしょうか。日本語版のWeChatではそのままだとメニューに「ウォレット」は存在しておらず、Webで検索すると「中国の銀行口座が前提」という記事が多いのですが、実は日本語版のWeChatであってもWeChatPayを使えている人から送金してもらうとWeChatPayが利用できるようになるのです。

必要なのは自分名義のクレジットカード(日本発行のもので可)で、まず、友人からWeChatPayで送金してもらい受け取ります(1元でもOKです)。本人確認では中国語で2つ出てきますが、上のほう(添加銀行卡)をタップして次の画面で自分のクレジットカードの番号16桁を入れます。次の画面ではカードのセキュリティコード(カード裏面の3桁)、有効期限、氏名(パスポートのローマ字)、地域(国/都道府県を選択肢から)、住所(英語で)、電話番号(携帯の090は8190で)、メールアドレスを入れます。正しく登録できた場合、6桁の支払いパスワード(暗証番号)を決める画面が出てくるので入力します、ここで入力した値は買い物や送金で使うことになります。忘れた場合にリカバリするには外国人にとって極めて困難な手段しか用意されてないので、絶対に忘れないように気をつけましょう。

これでウォレットにお金をチャージすることができますので、次に中国現地で親しくなれた人(ただし中国に口座のある人)に現金を渡して送金してもらえばよいのです。送金に手数料はかからないのでそれほど問題はないでしょう。いったんウォレットが使えるようになれば友達登録無しで送金できるので、支付鳥(tOriPay)やポケットチャージで現金をウォレットにチャージしておけば中国に口座が無くても使えるのです(クレジットカードからのチャージはできません)。中国国内であればホテルの受付や店員に現金を渡せば手伝ってくれることもあります。一時的な利用であればこの方法が簡単なのでやってみる価値はありそうです。
※ これは2017年4月時点での情報です、WeChatは頻繁に更新されているのでこの方法が今後いつまでも通用するか否かはわかりませんのであくまでも自己責任で応用願います。

WeChatPayの支払い方法は2種類

基本的に紐付けした銀行口座からWeChatウォレットに必要に応じてチャージして利用しますが、いつからかWeChatPayでの支払いの度に紐付けされている銀行口座から直接引き落とされるようにもなりました。まず「ウォレット」からマネーを表示してQRコードの下「お釣り」をタップします、「メインの支払いモードを選択」で好みの支払い方法を選択できます。ここで支払いモードを「残高」から「銀行口座」に変更すると、ウォレットにチャージすることなく支払いの度に銀行口座から直接引き落とされるようになります。

お店などでの支払い手順

支払いではお店によって異なり、「店にQRコードをスキャンしてもらう場合」と「自分のスマホで店のQRコードをスキャンする場合」があります。

<店にバーコードをスキャンしてもらう場合>

微信支付対応の店に行くと微信支付が使える案内ステッカーが貼ってありますので、物を買ったら微信支付を使いたいと伝えます。右上の「+」をタップして「收付款」をタップするとQRコードが表示されるので読み取ってもらい「支付成功」と表示されれば完了です。

<自分のスマホで店のQRコードをスキャンする場合>

微信支付対応の店でレジにQRコードが貼ってある場合はこれをスキャンすれば支払いができます。右上の「+」をタップして「扫一扫」をタップするとカメラが起動するので店のQRコードを読み取り、購入した金額を入力してから「确认支付」をタップしてパスワードを入力します、「支付成功」と表示されれば完了です。

その他の主な使い方

WeChatPayの用途は「AliPay(支付宝)」と殆ど同じですが、ここでは幾つか具体例を挙げてみます。

<Wechat友だちとお金のやり取り>

友だちがあなたのウォレットにお金を振り込んだり、あなたのウォレットに残高があれば友だちに送金したりできます。立て替えたお金を、わざわざ会いに行かなくても精算できるのはとても便利です。送金の場合はまず送り先を選びます、ウォレットのトップページの「振り替え」をタップすると、Wechatに登録された連絡先一覧が出るので、その中から送り先を選びます。次の画面で送金金額を入力して「送金」をタップすれば完了です。送った相手とのチャット画面に行くと、送金データが表示されています。

受け取るときはチャット画面で承認します、自分が受け取る側の場合は、送金データ上の「承認」をタップすれば送金が自分のウォレットに入ります。この「承認」は24時間以内に承認しないと無効になりますので、忘れないようにしましょう。

<携帯料金のチャージ>

中国で携帯を購入した場合の携帯料金は一般的に銀行引き落としではなく、残高が減るたびにチャージするシステムです。Wechatウォレットで支払う場合は、トップページの「携帯料金チャージ(手机充值)」をタップし、表示されたチャージする電話番号を確認したら、いくらチャージするかを下から選べばOKです。

<自販機での利用>

まず商品を選んで決済方法として「WeChatPay」を選択すると、自販機の画面上に数秒でQRコードが生成されます。すごいのはここからで、このQRコードをアプリで読み込んだ直後に自販機の画面からQRコードが消えます。アプリで読み取ったことがWeChatのシステムを介して自販機側に通知され処理されてるわけです。

ここで自販機はアプリ側で決済が行われるのを待つモードに切り替わっています。それと同時にアプリ側には商品の金額が表示され、決済するかどうかの確認画面になります。そしてアプリ側で決済を執行するとチャージしてあった残高から代金が徴収され、あわせて自販機に決済完了が通知されます。アプリの操作を終えて数秒後には「ガコン!」という音がします。

<WeChat割り勘>

割り勘で使うのは「AA收款(割り勘集金)」で、AA收款なら割り勘でありがちな「小銭が足りない!」ということもなくとっても便利です。まずウォレットから「AA收款」を起動して「聚会AA」をタップします(会費制のパーティーなど金額が決まっている場合は下の「普通筹款」を使います)。次に、かかった費用と人数を入力して1人あたりの金額を計算します。この画面で次に進むとWeChat経由で友人に請求されます。

請求の方法は、WeChatのメッセージで請求するか、QRコードで支払画面を表示するかの2種類があります。支払う側にはAA收款の請求がメッセージで届くのでメッセージをタップするとAA收款の支払い画面に移動します。金額を確認後「立即支付」をタップして支払い方法(残高を利用して支払う)を選択し「今すぐ支払う」をタップして「Payment successful」という画面が表示されたら支払い完了です。いちおう領収書も表示されます。

「AliPay(支付宝)」はネット通販の支払いがメインで開始されたもので、それに日常生活で必要なサービス代金支払いの機能が付加されていますが、WeChatPayはSNS連動でAliPayとほとんど同様の機能をカバーしており、様々な生活シーンに応じた機能が使えます。短期・長期に関わらず中国滞在では必携です。

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