11月11日は「いい買い物の日」ーー。
ここ2,3年、ネット通販などで見られるセールの広告ですが、どうして11月11日がいい買い物の日なのでしょうか?
実はこれ、中国発の記念日なのです。もともとは、中国の若者の間で、11月11日は1が並んでいるので「独身の日」と言われたのが始まりです。それに目をつけたのが中国で成長著しいIT企業のアリババグループ。一緒に買い物に行く相手がいないなら、ネット通販で買い物をして無聊を慰めよう、というわけなのか、2009年からセールを打ち始めました。中国のネット市場の拡大やライバル企業の参入により取引規模は爆発的に広がり、2016年には11日午前0時の開始からわずか52秒で10億元(約166億円)、6分58秒で100億元(約1,660億円)が取引されるに至りました。これは2015年の2倍のペースです。
このように爆発的に成長を続けている中国の電子商取引市場の勢いが日本にも大きな影響を与えています。ではこの勢いはまだまだ続いて行くのでしょうか?中国のネット環境やネット通販利用者数、オンラインショッピングの地方への普及はどうなっているのでしょうか?

インターネット利用者数はヨーロッパの総人口に匹敵

中国インターネット情報センターが2017年1月に発表した統計によると、2016年12月末時点のインターネット利用者数は7億3100万人で、前年に比べて4299万人の増加でした。普及率にすれば53.2%で、前年比2.9ポイントの増加です。2015年のヨーロッパの総人口が7.43億人ですから、中国のネット人口の多さがわかります。
さらに注目できるのはそのうちの95%余りが携帯電話やスマートフォンからネットのアクセスしており、その半分以上の4億人超の人々がネット上の買い物かどうかに関わらず、モバイル決済サービスを利用している点です。

都市部~財布を持たない若者たち

Wechatやアリペイなどのモバイル決済サービスは近年急速に充実度を増してきています。都市部では大きなショッピングモールやスーパーマーケットだけでなくコンビニや小さな個人商店でさえスマートフォンかをかざすだけで支払いができるようになりました。仲間とご飯を食べて割り勘をするという時にもアプリの送金機能を使ってやりとりできます。重たい財布を持ち歩くより、スマートフォン一つで外出、という若者がほとんどです。
こうした状況の変化は、実物を見ず、また現金を実際に使う感覚の伴わないネットショッピングへの抵抗感を大きく低減させています。宅配便などの物流インフラも整備され、信用度を増してきました。こういった環境と技術の発展が、買い物に対する考え方に影響を与えています。ウィンドウショッピングで目星をつけてから、インターネットで安い商品を探すという消費概念の変化が起きているのです。
統計を見ると、2015年のスマートフォンからのネット通販利用者数は3.4億人でしたが、一年で1億人増加し、2016年末には4.4億人となっています。これはスマートフォンからネットにアクセスする人の63%ほどにあたり、一年での増加率は29.8%にもなります。一年で日本の総人口の約8割に当たる増加であると考えると、ネット通販利用者数はまさにうなぎのぼりといえます。

農村~待たれるインフラ整備

ますます便利になる都市部と比べて農村での状況はどうでしょうか。
若い人が進学や就職などで都市へ移動しているので、人口そのものが減り続けているのに加え、インフラの整備も遅れがちな農村の場合、ネット利用者数は減少しています。都市のネット普及率が70%に迫るの対し農村部では33%ほど。さらにネット利用者に占める利用方法の割合を都市部と農村で比べてみると、通信やゲームなどの娯楽用途では4ポイントほどの差であるのに対し、ネットショッピングは20ポイントほどの差で都市部での利用率が多くなっています。
原因の一つは先にも触れましたが通信及び物流インフラ整備の遅れでしょう。インターネットにつなぐことができない、あるいは宅配便のサービスが行き届いていないと言った理由でネットショッピングの利用が難しいというのであれば、そうしたインフラを整備して行くことにより、遠隔地であるがゆえに大きな、通信販売に対する潜在的なニーズが掘り起こされてゆくことが期待できます。

まとめ

都市部では今後も人口が増えて行くことが予想されますし、新しいIT技術の発展は一層都市生活を豊かに、便利にして行くことでしょう。その中で、すでに確立された消費行動としてのネット通販は引き続き発展して行くに違いありません。対して農村部ではこれからの開発発展次第で大きな市場が発掘される可能性もあります。
まだまだ成長して行くであろうオンラインショッピングの分野ですが、これからも中国の消費者動向に要注目です。

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