「Magento」と「EC-CUBE」、ECサイトのプラットフォームとしてよく名前を聞くこの二つです。
用途は同じく、ECサイトの構築となっていますが、実はそれぞれに特徴があり、向き不向きが存在します。
自分の店舗と言って過言ではないECサイト。せっかく構築するのですから、それぞれのパッケージが持つ特性を理解し、自分にとってより良いECサイトとするべきですね。
本記事では「Magento」、「EC-CUBE」それぞれの特徴について見て行きたいと思います。
『Magentoは越境ECサイト向けである』
勿論日本向けのサイトも構築可能ですが、もし越境ECサイトの構築をお考えでしたら、「Magento」を選択すれば間違いないでしょう。
というのも越境ECサイトを構築される方は、ターゲットとなるリージョン毎に言語、通貨を使い分けます。
「Magento」ではそれぞれの言語や通貨に対応した複数のサイトを「一括管理」する事が可能です。
もちろん、ある程度手動で修正は必要ですが、一つのサイトをベースに他言語へ自動翻訳してくれる機能などもあります。追加モジュールを導入せずとも、EC-CUBEよりも細かい調整が可能な点もMagentoの魅力でしょうか。ただし、その分、複雑でもありますので、PHPについて多少の理解が必要になってくる…場合があるかもしれません。
『EC-CUBEは国内ECサイト向け』
逆に「EC-CUBE」は日本産のパッケージである事も由来して、「日本向け」ECサイトの構築に適していると言えます。円、日本語を用いて構築される前提でパッケージが組まれており、PHPをこれまで触ったことが無い人でもカスタマイズしやすいようになっている点は、EC-CUBEのメリットとも言えるでしょう。
そのため、越境EC向けのサイトをEC-CUBEで構築する事は少し難しいです。
デフォルトの状態では多通貨対応などが行えませんので、カスタマイズが必要となっています。
日本向けのECサイトのみを運用する予定で、ページの構築に不安がある方は、説明もすべて日本語で記載されている「EC-CUBE」をお勧めします。
もちろんどちらのパッケージを用いても、越境EC、国内向けECサイトは構築可能ですが、それぞれの特徴を理解する上では、分かりやすく、越境ECサイトを構築するなら「Magento」、国内向けECサイトを構築するなら「EC-CUBE」という認識で問題はないでしょう。
本記事が皆様のお役に立てば幸いです。