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中国3大電子マネー激戦!結局どれがいいの?

アリペイはスタバで使えないことがあったり、WeChat Payはクレジット機能がなかったり、ユニオンペイはスマホと紐付けてNFC(近距離無線通信)で払えたり。中国電子マネーのシェアで、激戦を繰り広げるAlipay(支付宝)・WeChat Pay(微信支付)・UnionPay(銀聯)の3者。結局のところどれが良いのでしょうか?その違いを徹底的に分析します!

中国における電子マネーの普及率

中国における電子マネー普及率はここ数年で急速に伸びており、その割合は98.3%にまで成長しています。日本での電子マネー普及率がたったの6%である事を考えると、中国と日本では普及率に大きな格差があることが分かります。

日本で電子マネーが普及していない理由に、申し込みや設定が煩雑であるという事が挙げられます。また、利用にあたって制約が多く、仕組みが分かりにくいため、結局は現金やカードで支払ってしまうという方が多いのです。

各プラットフォームが競合し、互いにシェアを獲得しようとするため、この店では使えても、あの店では使えない。このコンビニは使えるが、あのコンビニはだめ。というケースが多いのです。

この点、中国のアリペイやWeChatPayは本当の意味での「平台(ピンタイ)」。誰もが利用できるプラットフォームで、IT世代から非ITネイティブ、場合によっては高齢者までが使えるようなツールとなっています。

中国電子マネー。現状でシェア1位は?

今回例に挙げている3つの電子マネー、アリペイ・WeChatPay・UnionPayですが、これらの中でトップシェアはアリペイです。その割合は53.7%と、実に電子マネーの半数を占めています。

アリペイの次に来るのがWeChatPayの39.51%で、残りの6.79%が、銀聯カードのスマホ支払いを含む、その他の電子マネーです。携帯にUnionPayのデビットカードを登録して使うNFCペイメントなど、便利な支払い方法があるものの、対応しているお店が少なく、普及していないのが現状です。

中国の電子マネーにはどんな種類があるの?

中国の電子マネーは実に多く、日本や台湾などと同じで、ユーザーが混乱してしまうほどの多さです。モバイル決済アプリも含め、中国の支払い用プラットフォームには、以下の様なものがあります。

・百度钱包
・银联在线支付
・支付宝钱包
・空付
・乐付宝
・翼支付
・盒子支付

挙げればキリがないほどで、中には全く知られていない支払い方法もあります。市場の93%をアリペイとWeChatPayが独占してしまっており、他の支払い方法は全くと言っていいほど出番がないのです。

旅行で便利な中国電子マネー

中国の電子マネーは旅行の際にも便利です。日本人として、中国を旅行する際に利用してみたいのが、アリペイやWeChatPayなどのクイックペイ。街の至る所で利用できることと、バーコードをかざすだけで支払いが完了してしまう便利さ。この2つがQRコード決済の最大のメリットです。

今のところアリペイは日本語のUIが利用できず、中国語、英語が苦手な方には操作が困難です。この点、WeChatは日本語に設定する事ができるため、日本人にも親しみやすく、利用しやすいアプリです。

アリペイやWeChatPayへのチャージ代行もあるので、旅行前にアプリを事前にダウンロードし、前もってチャージしておけば、中国に行って設定する必要はありません。プリペイド式なので、使いすぎ防止にもなります。

中国の電子マネー市場規模

ペイパルとは比較にならない

イーロン・マスクが1998年に創業したPayPalは、電子マネーの先駆者的存在で、世界中でサービスを展開しています。アメリカの会社ではあるものの、さまざまな言語に対応しており、日本語のカスタマーサービスも完備しています。

PayPalのアカウントは全世界で2億2,000万で、日本人口よりは多いものの、WeChatの利用者とは全く比較になりません。WeChatの利用者はすでに9億を突破しており、その約半数がWeChatPayを利用しています。

中国では物乞いも電子マネーを利用

中国では、物乞いやお賽銭箱も電子マネー対応で、高速道路料金所も電子マネー化されています。ここまで早く普及した理由に、仕組みがとても分かりやすく、簡単であることが挙げられます。知識がまったくなくてもQRコードさえプリントアウトできれば、「WeChatPay・アリペイ対応」になるのです。

中国電子マネーの本家本元。アリペイ

上述の電子マネーシェアでアリペイが半数を占めていますが、その理由の1つはやはりネームバリューです。アリペイはWeChatPayよりも電子マネーに携わって来た期間も長く、ノウハウを豊富に持っています。

また、アリババのペイメントサービスということもあり、現在に至るまでタオバオの主な支払い方法となっています。タオバオは中国国民にとって、日本人のアマゾンのようなもの。ほぼすべての方が利用しています。

中国の三大電子マネーの概要比較

アリペイ(支付宝) WeChatPay(微信支付) UnionPay(銀聯)
管理会社 支付宝 (中国)网络技术有限公司 テンセント 中国银联(中国人民銀行)
設立年 2004年 2014年 2002年
本部 上海 深セン 上海
海外対応 180の国や地域(国際ブランドのクレジットカードと関連付け可能) 25の国でAPPを使用可能(国際ブランドのクレジットカードと関連付け可能) 160の国や地域
性質 サードパーティプラットフォーム サードパーティプラットフォーム 国有企業
アクティブユーザー 5.2億 9億(WeChatのみの利用者を含む) 2.6億
QRコード支払い限度額 500元/日 500元/日 なし
割り勘機能 あり あり なし
NFC対応 なし なし あり
デポジット凍結 不可 不可
クレジット機能 セサミクレジット なし 銀聯クレジットカード
ATM現金引き出し 不可 不可

モバイル決済同士の対決“Alipay” vs “WechatPay”

UnionPayもそれなりの機能を備えていますが、モバイル決済としてシェアの大半を占めているのは、アリペイとWeChatPayです。アリペイとWeChatを比較するのは困難なものの、機能性や汎用性、資産運用のしやすさを考えると、アリペイに軍配が上がります。

日本人を含む外国人にオススメ!中国の電子マネー

中国ではクレジットカードが流通しておらず、審査も厳しいため、外国人が発行するのは難しいのが現状です。一方アリペイなら、利用しているうちにセサミクレジットが貯まるため、一部の、本来ならクレジットカードが必要なサービスを利用できます。

ショッピングの際は国際ブランドのクレジットカードをアリペイと関連付けて、そのまま利用できるのもメリット。外貨両替手数料がかかるものの、アマゾンで買い物をする感覚でタオバオでも決済ができます。

日本では、デビットカードがあまり普及していませんが、中国ではクレジットカードの代わりにUnionPayのデビットカードが普及しています。キャッシュカードと兼用になっているため、誰でも簡単に発行できます。

中国電子マネーの賢い使い方

電子マネーのニーズはさまざまですが、ややこしいアプリの認証が面倒だ。お金の動きをシンプルにしたい。という方は、銀聯カード1枚でデビットカード兼キャッシュカードとして利用するのがベスト。

一方で、QRコード決済を使いたいけど、WeChatPayとアリペイで悩んでいるという方には、利息収入があり資産運用が可能なアリペイをオススメします。アリペイはサービスも充実しているので、後々使えるアプリです。

また、全ての電子マネーのいいとこ取りをしたいという方は、1枚のUnionPayのデビットカードをWeChatPayとアリペイの両方に関連付けて、資産を両アプリに分散させておくこともできます。

もちろん、アリペイもWeChatPayも、中国のビッグデータとして第三者や国に利用される可能性があるため、セキュリティや安全を最重要視する方なら引き続き現金でもOKです。国が違えば、主義、法律も違い、アプリ開発元のポリシーもずいぶん異なります。

特にアリペイとWeChatPayのシェア争いは激しく、今後大きく変化することも考えられます。中国の電子マネー激戦。汎用性の高さから筆者はアリペイをおすすめします。あなたならどれを選びますか?

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