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タオバオ村: 中国農村経済をを支援するEコマース

過去2年間において、アリババとかJDドットコムのようなeコマースの巨人達は中国の農村市場をその広大なオンラインエコノミーに組み込むべく政府に協力を提供していました。いわゆるタオバオ(taobao=淘宝)村現象はこの取り組みがもたらした結果です。

中国は絶対的に世界で最も急速に都市化が進んでいる社会の一です年々減少はしているけれど、中国人の45%、それは人口で約6億の人々は依然として農村に住んであいます。

    タオバオ村とは農村の食糧生産者が転向して全般的に産物をタオバオで販売して生活している社会全般を指して言う呼称です。アリババの調査部門、アリリサーチ(AliResearch)が定義づけて言うには“タオバオ村は農村eテイラーの集合体で農村家庭の少なくとも10%がeテイラーに携わり、またはオンラインショップ100店舗が村人の開業になるもので、その村におけるeコマース取引量の総額は少なくとも1,000万人民元(160万USドル)であるとしています。

    アリババはタオバオ村の更なる開発に意欲

    2014年に実施したアリババリサーチの調査に基づけは、同年中に中国では、タオバオ村の数は70,000を超え、280,000人の雇用機会をもたらしました。2014年以降、このような社会の数は増加の一途をたどっています。アリババが述べるところでは、同社は2019年までを通して16億ドルを農村コマースに投資する予定で、100,000の農村タオバオ(Rural Taobao=農村陶宝)センターの開設を最終目標としているとのことです。

    中国政府もまた、これが大都市へ移動する農民の洪水をせき止めるとの期待から、より多くの農民をeコマース経済へ組み込むことに興味を寄せています。移住人口の急速な増加が多くの問題を惹き起こし、地方行政にとって頭痛の種となっています。もし農村人口がより多くの帰省機会を得られるなら、都会へ移動するという選択をする者は少なくなるでしょう。

    この手法に従って、経済財務省はこの倉庫、研修、その他プロジェクトを後押しすると思われるものに消費されるべく、3億ドルを200の群に配分しました。農村タオバオのSun Lijunゼネラルマネジャーによれば“我々がアリババ社員一人を送り込むと政府は10人態勢で展開します”とのことです。

    60店以上のeコマース店舗を開業、そのオンライン取引を急速に伸ばし、貧困社会から完全に脱出した農夫の物語があります。これは嘗てポテトを栽培していたに過ぎないが、今は8室の旅行者用ゲストハウスを開業しているLuo Bishuiさんの物語でした。これはまた、オンラインで物を単純に販売するという領域を超えて地方にエコツーリズムの可能性をも示すものです。
    タオバオ村はまた、増大するより健康的な適性価格の有機産物への需要にも関わります。この販売をオンラインで行うことにより、売手は仲介者を必要とせず、今は直接この市場に到達出来るのです。人々が都会から故郷に戻りオンライン取引を開拓する傾向には強まりさえも見られます。彼らは大概として多くは稼ぎませんがお金は都会におけるよりも農村においてはより深く流通しています。

    農村タオバオ商には努力して成功した者も居ます。Liu DongdongはYonghe(永和県)出身の大卒、 県都Taiyang(大原)の建築、内装会社で働いていましたが一念発起して貧困に打ち拉がれた村に戻り中国紅ナツメのオンライン販売を立ち上げました。彼は今、閑散期であっても紅ナツメのオンライン販売で月に2万元の稼ぎ、それはTaiyuanで得ていたものの比どころではありません。

    村人はタオバオで収入を得ると、そのプラットフォームで肥料などのような資材の購入に使う傾向になっています。これは転じて、市場の需要サイドに向けての農村eコマースの収益構造を創出します。農民が一旦オンライン取引により馴染んで来ると、彼らは引き続いてタオバオを他の全ての購買に使用するようになり、アリババはこのことを推進すべく熱心なのです。

    農村eコマース市場の開発に注力しているのはアリババのみではありません。アリババの主要競合先であるJDドットコム(JD.com)は国内6か月巡回チームを送り出し、農村に彼らのウェブサイトでの購入方法を宣伝していました

    タオバオ村開発に障害の一はいわゆる“デジタル分断”(“digital divide”)です。都会とは大きく異なり、地方では依然ブロードバンドの接続が限定されています。村落の大半ではブロードバンドに接続がある家庭は依然として僅か1%しかありません。インターネットの普及率は都会60%なのに対し中国の農村では僅か30%です。

    中央政府はこれに呼応して、2020年までに中国施政権の及ぶ村落の98%に無制限ブロードバンドを普及すべくその目標を設定しました。これは間違いなく中国村落部におけるeコマースの飛躍的成長を助成するものとなるでしょう。

    [原文]

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