「トリペイ」これは焼き鳥屋さんの名前ではありません、日本円を人民元に両替して支付宝(Alipay)や微信(Wechat Pay)に直接入金できる新サービス「tOriPay」です、この日本人向けの便利な新サービスの概要を紹介いたします。
目次
「tOriPay」とは
「中国の淘宝網(タオバオ)でちょっとだけ少額の買い物をしたいけれど、日本円をどうやって人民元に換えればいいのだろう」という人もいますし、かといって金融機関が提供している海外送金サービスは円建て送金だと手数料が高額なので敬遠してしまいます。また、今は中国のどこへ行っても現金で決済するよりは電子マネーで決済を歓迎されている傾向があり、この傾向はさらに加速し続けて数年後には中国へ行ったら「うちでは現金の支払いを受け付けていません、電子マネーで決済してください」と言われるようになるかも知れません。そこで登場したのが日本語対応の「tOriPay(支付鳥)」という新サービスで、香港法人である鳥商有限公司(Torisho. Ltd)が運営する支付宝(Alipay)・微信支付(WeChatPay)セットアップサービスです。
Alipayチャージの代行
手数料はたったの1%でどこよりも安くAlipayを利用できます。
AlipayにVISAやMasterのようなクレジットカードを登録したり、日本の銀行からチャージしたりするのは非常に手間がかかります。そこで、市場レートに加え「1%の手数料」でユーザーに代わってAlipayのアカウントに中国人民元をチャージしてくれます。現地のATMや空港両替サービスの手数料と比較しても、格段に低い手数料になっています。
WeChat Payにも対応
tOriPayはALIPAYに並ぶ勢いで普及しているWeChatPayにも対応しています。WeChatPayについては手数料が3%で、申し込みはWeChatのユーザー名か電話番号の申告で、700CNY(人民元)以上から申し込みできます。
Alipay・WeChat Payアカウント開設の支援
AlipayやWeChatPayのアカウントは、中国の旅には欠かせないものです。現地の飲食店、コンビニ、その他あらゆる商店がAlipayやWeChatPayに加盟しているといっても過言ではありません。しかしながら、日本人にとってはアカウントの開設が難しく、インターネットでも情報が錯綜しているのが現状です。そこでtOriPayはAlipayやWeChatPayのアカウント開設を完全無料でトータルサポートしています。ただし、このアカウント開設支援は「2,500CNY(人民元)以上のサービス利用」が条件となります。
銀行口座開設と実名認証の支援
中国から支払いを受け取るために中国の銀行口座を持ちたい方には、確実な中国の銀行口座開設方法を案内してくれます。外国人の口座開設を受け付けている銀行を案内し、さらに、それらの口座を利用してAlipay・WeChatPayの実名認証や“ペイパル”への登録までもサポートしています。また、費用を負担すれば同伴しての通訳をしてもらうこともできます。
※ペイパル(PayPal)とはアメリカのPayPal社が提供するオンライン決済サービスで、低料金で国内外の支払い決済や海外送金が可能となります。
tOriPay利用の注意点
tOriPayは両替のサービスであり、海外送金、為替のサービスではありません。AlipayとWeChatPayでの決済以外の第三者への支払いには利用できません。また、利用金額が大きい場合にはクレジットカードの利用明細や公共料金の請求書等、本人確認ができる資料の提出が必要な場合があります。
以上、tOriPayの概要でしたが、日本人にとっては今後の中国Webショッピングや中国旅行・ビジネス出張などにはとても重宝するサービスです。この種のサービスは何れ現在のマルチ決済サービスと融合する日がやってくるのではないでしょうか。(いや、もう手がけられているかも知れません)
※2017年12月 追記
鳥商日本株式会社は、11月13日付けで株式会社クララオンラインの子会社となり、当記事で取り上げた「支付鳥(tOriPay)」のAlipay・WeChat Payのセットアップサービスは終了し、チャージ代行サービスとして「支付鳥(tOriPay)」が運営されているもようです。
「鳥商日本株式会社の買収について」
http://www.clara.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/0f7d93aadcfaa30536b0f8808008e3bd.pdf
支付鳥(tOriPay)ホームページ:http://tori.asia/