近年の中国人観光客による爆買いが話題となっている中で中国人の意外なお金儲けが垣間見えています、この“爆買いブーム”に便乗したお金儲けとは何か、その賢さにスポットを当ててみました。
キックバックを要求する中国人ガイド
中国の団体観光客のツアールートは旅行会社などが事前に決めたコースであり自由行動以外は買い物、食事なども決まったお店に案内されます、このお店などは売り上げの一部を旅行会社にキックバックするのが常態化していると言われます、こうして団体ツアー料金を値下げして集客しているのです、これは日本人の海外旅行ツアーでも行われていて珍しいことではありません。ところがある高級レストランに中国人ガイドが個人観光客を連れて来店するようになったと言います、6人の観光客を連れてきてガイドがメニューに目を通して9000円のコース料理を6人分注文しておき、注文を受けてメニューを受け取って引き下がったところへガイドがやって来て「6000円のコース料理を出して差額の3000円はキックバックして下さい」と言われたという、すなわちそのガイドはガイド代金の他に1万8000円を手にする訳です、最初は要求どおりにしたものの数度目にお断りしたらそれ以来中国人観光客は誰一人来店しなくなってしまったそうです。団体ツアーでなく小規模グループの個人観光客を相手にガイドをしている日本語の上手な中国人が沢山いるのです。別のあるお店では付き合いのある中国人ガイドが20人位居るそうですが、ある時に始めてのガイドが顔を見せて「いつもの要領でネ」と言われ面食らったと言います。
中国人の爆買いは自分の物だけではない
北海道の観光地積丹半島の神威岬に行った時のことでした、駐車場でたまたま隣に駐車していたワゴン車に若い4人グループがいて後部のハッチドアを開けて荷物を整理している様子でした、よく見ると同じ電化製品の箱が幾つも積み込まれてあるのです、その中の一人が片言の日本語でもう少し車の横のスペースを空けて欲しいと言うのです、後ろの荷物を横のドアからシートの足元に移すのだそうでこちらの車が邪魔になるというのです、話を聞いてみると日本語を話せる人は台湾からの留学生で他の3人は中国人の知り合い?とのこと、新千歳空港で合流してレンタカーで旅をしているとの事でした、荷物の電化製品のことを聞いたら中国人が知人から頼まれて札幌で購入して来たそうで、彼ら4人は道南の旅を楽しむだけとのことでした。中国人が旅行を楽しむついでに3人が飛行機で持ち帰れる量を計算の上リベート付きで注文を受けて旅費の足しにしているのだそうです。
爆買いは商売の一部なのか
ある洋服店での話ですが、中国人のファッションセンスの良さそうな青年が来店して一回の買い物で何十着と100万円単位で購入して「持ち帰るのが大変だからなんとかして中国まで送って欲しい」と言われたそうです、もうこれは個人の買い物とは思えません、お店側としては商品を購入して頂けるわけで断る理由も無いので応じたそうです。中国人にとって欧米ブランドはただ価格が高いだけで日本ブランドは手頃な価格で品物も良いという評判なのでしょう、たとえ物が“Made in China”でも日本で売っていて日本人が買う“日本ブランド”が安心で人気なのです。この洋服店での買い物は今の“爆買いブーム”に便乗した商業目的の買い物なのではないでしょうか。
中国人留学生のおいしいアルバイト
中国人の女性留学生が故郷の友人に日本の化粧品を紹介したのがきっかけで代購(代理購入)をするようになり、それがクチコミで広まって代購がアルバイトになったと言います、微信(WeChat)やアリペイで代金を払ってもらい入金を確認してから品物を送るので安心だそうです、代金によって15~25%の手数料を設定してありアルバイト料は月額10万円前後になるとのこと、日本で爆買いをして帰った中国人がまたそれを求めて在日留学生に代購を依頼してきたり、そして定期購入する人が居たりクチコミで依頼者が増えており、女性留学生がきっかけで広まった代購が今は留学生にとって「笑いが止まらない」ほどのおいしいアルバイトで授業料や生活費の助けになっているのです。
中国人による福袋の買占めとその正体は?
中国人による福袋の買占めが話題となりました、中国人グループが前夜から並んで開店と同時になだれ込んで5万円程度までの福袋を片っ端から買いあさるのです、これも中国人の爆買いの様に見えますがその実態は違いました、福袋を一人で持てるだけ買い込んだら離れた場所に車が待機していてそれに積み込んでいるのです、彼らの正体を探るべくその一人の中国人留学生に聞いてみると、事前にネットで200人前後の人を一人当たり日本人は5千円、東南アジア人は8千円、そして中国人は1万円で雇って並ばせて買い集めた物を転売していると言うのです、後日に中国のネットオークションを覗いて見ると2万円の福袋に入ったノートパソコンが5万円で売られているのでした。
このように訪日中国人観光客の急増と中国での日本ブランド人気の影でそれに便乗するかのような“闇のビジネス?”があるのです、でもこれらの行為は一部を除いては微妙に違法では無さそうです中国人ってお金儲けに関しては日本人より賢いようですね。