中国語翻訳

間違いだらけの中国語翻訳①-自動翻訳の落とし穴とは!?-

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直訳されがちな日本語、誤った中国語に混乱も

日本語を中国語に翻訳したいけど、どうすればネイティブの中国人に正しく伝わるのだろうか?という悩みは、中国向けにビジネスを行う日本企業が抱える共通の悩みではないでしょうか。訪日中国人の増加などで日本語の中国語への翻訳を求められる機会が増え、Google、Yahoo!などウェブサイトの翻訳サービスのほか、オンラインの中国語辞書や中国語翻訳アプリも登場していますが、直訳するものが多く、さまざまな意味を持つこともある日本語が正確な意味の中国語として伝わっているのか気になります。今回は日本語と中国語の違いや中国語の翻訳事情をみながら、中国語翻訳の“答え”について考えていきたいと思います。

中国とかかわりのある人であれば、1度は試したことがあると思いますが、ウェブサイトなどの翻訳サービスを使うと日本語や中国語の意味が正確に伝わらないケースが多く、直訳過ぎてぎこちない、または、意味不明な文章になりがちではないでしょうか。そこで近年、急速に拡大しているのが、中国語の翻訳市場で翻訳者による翻訳のほか、高性能な自動翻訳ソフトが多数登場しています。日本においてもインターネットをはじめとする翻訳業界の発展で誰でも日本語を中国語に翻訳できるようになりましたが、いくつかの問題点も指摘されています。

漢字の選択ミスが頻発!自動翻訳に限界

最も多いと考えられる日本語から中国語への翻訳ミスは漢字の間違いでしょう。中国語の漢字の意味は微妙で、意味が通じるように翻訳したつもりが誤って意味の違う漢字を使ってしまうケースが多々あるようです。例えば、日本語で「当店には中国語を話すことのできる店員がいます」を、中国語に翻訳する場合、「本店有可以讲中文的店员」や「本店有能讲中文的店员」と訳してしまう場合が実際にもあるようですが、これらは間違いで、「本店有会讲中文的店员」が正しい表記となります。ここで注目すべきは日本語の「できる」で、自動翻訳サービスなどでは前後の文脈から漢字の意味を推測しにくいため、中国語で「できる」に該当する意味の違う漢字をピックアップしてしまうことがあります。「可以」は主に許可や条件による「できる」を、「能」は一定の条件・能力の中での「できる」を、「会」は学習・訓練によって「できる」ことを、それぞれ表し、「中国語を話すことができる」の場合は「会」を用います。

他にも日本国内では中国語の漢字の表記ミスが多くみられます。トイレの「流す」の中国語翻訳として原木を川に流して輸送する意味を持つ「流放」(トイレを流す際に使うのは「冲水」)、「お会計」を主に金銭を払い込む時に用いられる「支付」(店舗での会計には「结账」を使う)、と表記するなど、自動翻訳では中国語の漢字の微妙な違いを見分けられず、中国の人々が混乱するケースも出ているようです。

バイリンガルによる翻訳は本当に完璧か!?

日本語の意味を中国語で正確に伝えるためには、自動翻訳サービスだけでなく、日本語と中国語に精通したバイリンガルの最終確認が不可欠と考えられますが、本当にそれだけで大丈夫なのでしょうか。バイリンガルではない人々などの間では、翻訳を単なる言語の置き換え作業として認識している人もいるようで、翻訳業界の競争激化もあり、翻訳者が短い納期、低価格で大量の翻訳をこなさなければならないケースもあるようです。このような場合の問題点としては、日本語の意味が中国語で正確に伝わるけれども、単なる直訳に過ぎず、ビジネスにおいては商品やサービスの魅力が十分に伝わるとは言い難いでしょう。ビジネスで成果を出すためには翻訳はもっとクリエイティブな作業である必要があり、翻訳者は商品やサービスの魅力を理解した上で翻訳に臨むことが望まれます。

日本語併記で信頼度アップ ドン・キホーテ

中国の人々を対象にしたビジネス分野での翻訳は、単に日本語を中国語に翻訳するだけ、という考えから抜け出したほうがいいのかも知れません。例えば、中国の人々は、高品質・高性能なものが流通する日本で評価の高い商品に価値を感じる傾向にあり、訪日中国人が多数押し寄せる激安小売チェーン、ドン・キホーテでは、中国語だけでなく日本語も併記されているもののほうが信頼度がアップし、購入に繋がるケースもあるといいます。また、ドン・キホーテの“お家芸”ともいえるPOPにも中国語はもちろん日本語、英語を織りまぜて商品の特徴をアピールするとともに、中国で縁起が良いとして好まれる金色や赤色を多く取り入れているなど、表記に工夫を凝らしています。

中国のゲームに日本語のセリフを採用

翻訳や通訳をせず、あえて日本語の状態でサービスを提供し、中国でヒットしたケースもあります。中国のIT企業・NetEaseが提供する和風RPGのソーシャルゲーム「陰陽師」が中国で人気を博しています。アクティブユーザー数は1000万人を超え、昨年10月には月間の世界アプリランキング(App annie報告)でも1位に輝いたようです。このアプリの最大の特徴は、中国で提供されているにもかかわらず、キャラクターの声はすべて日本の有名声優陣が担当し、セリフもすべて日本語だといいます。物語の舞台は日本の平安時代で、人と妖怪が織りなす陰と陽の二つの世界を描きながら、陰陽師である安倍晴明が失った記憶を辿り、式神を用いて戦いを繰り広げていく構成です。和楽器によるBGMも和風テイストにマッチしており、日本のアニメやゲームに熱中する中国のコアなファンに支持されているそうです。

ドン・キホーテや「陰陽師」の事例からいえることは、中国の人々を対象にした商品やサービスだからといって、すぐにすべてを中国語に翻訳しようとするのは、考え直したほうが良い場合もあるということでしょう。日本語に魅力を感じる中国の人々は確実に存在します。日本語の持つ力を最大限に引き出しつつ、日本語と中国語を使い分け、インパクトのある表現は日本語、詳しい説明や解説は中国語で行うというような柔軟な発想こそが、日本語や日本文化に関心を持つ中国の“日本ファン”を増やし、先のビジネスチャンスに繋げる有効な方法なのかも知れません。

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