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豌豆(ワンドウ)プラットフォームが淘宝全球購(タオバオグローバル)と提携

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過去にも日本企業と中国企業の提携はあったが・・・

阿里巴巴(Alibaba)集団が運営する海外商品を専門に取り扱うオンラインショッピングモール「淘宝全球購(タオバオグローバル)」と中国向け越境ECの「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営するInagora(インアゴーラ)社との提携が2016年11月に発表されました。淘宝全球購(タオバオグローバル)は個人ディーラーが出店するCtoCのプラットホームで、10万のショップと4億人のユーザーを擁しています。「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」は日本の事業者向けに提供された、中国への越境ECをワンストップで支援するプラットフォームです。日本企業と中国企業の提携による越境ECへの進出はこれまでにも話題になったものがありました。過去には楽天が中国検索最大手の百度(Baidu /バイドゥ)との合弁でECモール「楽酷天」を展開しました。開始当初は「最強のタッグ」と注目を集めたのですが、結局は中国市場では知名度を上げられず2012年に撤退しました。今回の豌豆(ワンドウ)プラットフォームと淘宝全球購(タオバオグローバル)との提携が今後中国の越境ECにどのような影響をもたらすのか注目を集めています。

豌豆(ワンドウ)プラットフォームは中国進出のハードルを下げた

豌豆(ワンドウ)プラットフォームは、中国の消費者向けの日本商品に特化したショッピングアプリとして2015年8月のリリース以来その流通総額を伸ばしてきています。取扱商品はすべて日本商品で、中国で既に人気のあるアイテムから中国ではまだ認知度が低い商品まで約13,000品目になります。ここでは中国雲南省産のプーアル茶も販売しているのですが、原料の茶葉は中国産ですが日本のメーカーが輸入し日本国内で販売をしているダイエット用のプーアル茶なので中国の消費者にとって安心感を与えるのかもしれません。豌豆(ワンドウ)プラットフォームの特徴は中国の消費者に日本商品やブランドの魅力を伝えることに力点を置き、商品情報を伝えるだけではなく、動画や記事を駆使して日本のライフスタイルを提案したり、いろいろな情報を発信していることです。また、微信(WeChat)や微博(Weibo/ウェイボー)などのSNS機能と連動して情報の共有や拡散もできるようになっています。動画を使って商品の使い方やその効果を視覚的に見せることで中国の消費者の購買意欲を高めるなど、既に売れている商品だけではなく、まだ中国の消費者には認知されていない商品の魅力を伝え、人気商品へと仕立て上げていくことにも力を入れています。これができるのも、Inagora(インアゴーラ)社が自社で動画制作のクリエイターやカメラマン、さらには専門のライターを抱えていて、高いコンテンツ制作能力を有しているからです。コンテンツの作成から、物流、決済、マーケティング、中国語での顧客対応などの作業をきめ細かくサポートする支援体制があり、日本の事業者は商品の受注があれば東京の平和島にあるInagora(インアゴーラ)社の倉庫に商品を発送するだけでいいのです。ですから、豌豆(ワンドウ)プラットフォームは、中国進出をしたくてもこれまで手が出せなかったような中小事業者に対しても、中国の越境EC進出のハードルを大幅に低くしたプラットホームであると言えます。

淘宝全球購(タオバオグローバル)も日本商品が欲しい?

淘宝全球購(タオバオグローバル)として今回の提携によって、これまで「CtoC」についてまわった弱点をカバーすることができます。淘宝全球購(タオバオグローバル)に出店している個人ショップには、ほとんどの場合正規の日本商品を仕入れるルートやノウハウがありませんでした。それが中国の消費者の信頼を得られない要因にもなっていました。さらに、一定のクオリティを持った商品データの翻訳やコンテンツ制作の能力も技術もないので、日本商品のメーカーや流通業者は、果たして自社の商品のブランドイメージをを保ちながら販売することができるのか懐疑的になりがちでした。また、仮に売り上げが伸びても「爆買い商材」のレッテルが貼られ商品が買い占められたり、あるいは中国で転売や値引き販売されてしまうことでブランドイメージが損なわれるという不安も持っていました。今回、豌豆(ワンドウ)プラットフォームとの提携によってそれらの課題を解決する道すじが開かれたわけです。豌豆(ワンドウ)プラットフォームとの提携によって、淘宝全球購(タオバオグローバル)での日本商品取扱数が大幅にアップすることが予想されます。淘宝全球購(タオバオグローバル)の出店者は豌豆(ワンドウ)プラットフォームで扱っている日本の商品群の中から自由に選択し、それを販売することが可能になります。また、在庫・物流システムも豌豆(ワンドウ)プラットフォームとの連動で、保税区の倉庫から商品を直送するシステムを採用することになるので、淘宝全球購(タオバオグローバル)の出店者は在庫リスクや仕入れ資金のリスクを負わずに日本の正規品の販売が可能になります。

目指すのはワンストップ型の越境EC窓口?

淘宝全球購(タオバオグローバル)の出店者も競争・淘汰の時代に入ってきていて、より質の高い商材を求めようとする出店者のニーズがあります。また、中国には日本製の良質な商品を生活に取り入れることでライフスタイルを充実したいと考える消費者のニーズがあります。豌豆(ワンドウ)プラットフォームは淘宝全球購(タオバオグローバル)と提携することで豌豆(ワンドウ)プラットフォーム経由の流通を大幅に拡大することを狙いとしています。それと同時に、日本の隠れた中小事業者の持つ優れた日本ブランドの囲い込みも狙っているのではないでしょうか。淘宝全球購(タオバオグローバル)との提携で形成される「BtoBtoC」の越境ECプラットフォームは「商品の販売」だけではなく、日本の事業者の越境ECを「仕組み」によってサポートしていくモデルです。豌豆(ワンドウ)プラットフォームは既に中国の大手ECモール「京東(CD.com)」やモバイル特化型の越境ECアプリ「小紅書(RED)」などとも同様の提携をしています。豌豆(ワンドウ)プラットフォームが淘宝全球購(タオバオグローバル)との提携の先に見据えているのは、この「仕組み」利用すれば中国の越境ECのチャネルにくまなくリーチできる「ワンストップ型の越境EC窓口」の地位を確保することではないでしょうか。

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