「谢谢」と「多謝」間違え大ブーイング!

ちびまるこちゃん香港編

昨年、映画「ちびまるこちゃん」の香港の言葉を紹介するコーナーで、主に中国内陸部で使われる北京語(普通話)の「谢谢」(シェシェ)と、香港で使われる広東語の「多謝」(ドーツェ)を間違え、香港の人などから大ブーイングを浴びたのは記憶に新しいと思います。インターネット上でも「ちびまるこちゃんは香港で愛されているのに悲しい」「香港から来た設定で北京語を話すキャラクターを作る意味がわからない」など、批判の声が相次ぎました。中国語は標準語とされる北京語(普通話)を使っておけば大丈夫と思って、油断していたら香港の人から批判の嵐を受けることも覚悟しておかなければなりません。ビジネスなどで中国と深くかかわるのであれば、北京語と広東語の違いを正しく理解する必要があると言えるでしょう。

北京語は標準語ではない!?

中国の標準語とは「普通話」のことで、中国のテレビのニュース番組で話されている中国語と考えて間違いないでしょう。日本でいうところの東京の人が話す標準語のようなイメージです。北京語=標準語と言われることがありますが、この理由は「普通話」が北京語に似ているからです。それでは、「普通話」とは何か?北京語と広東語の違いは?などを見ていきましょう。

普通話、北京語、広東語の比較表

使用人口 使用される主要都市 特徴
普通話 13億人 中国、香港、台湾、シンガポールなどアジアの中国語圏 中国、香港、台湾のアナウンスやテレビニュースなどで使われている。日本など海外での中国語のアナウンスとしても用いられる。
北京語 9億人 北京など中国内陸部 よく中国語の標準語と言われる言語。ある程度の他の方言の中国語にも対応できる。
広東語 8000万人 香港、マカオ、広州 香港でビジネスをする際は必須の言語。主に地元民同士の会話に使われる。

まずは「普通話」について説明したいと思います。「普通話」は中国政府が制定した共通語で、さまざまな方言や言語で話されている中国の言語を統一する目的で作られました。北京語、広東語などの方言を話す人でも、地元の方言と普通話の2種類の中国語を使い分けられる人が大勢います。地元同士の会話は方言、地元の方言とは別の方言を使う人との会話が普通話といった感じです。

日本での中国語アナウンスは「普通話」

「普通話」は北方言語の語彙と北京官話の発音をベースにしたものです。北京言語の語彙とは、中国北方で使われてきた単語のことで、北京官話とは明清の宮廷官僚が使っていた言葉です。中国の人は、生まれ育った地域や住んでいる地域によって少なからず言語にはどこかしらの方言を持っていますので、日常会話で「普通話」を完璧に話せる人はかなり少数と言えるでしょう。中国の人にナレーションなどを依頼する際は、アナウンサーや北京出身のナレーター、中国語の教育関係者を採用するケースが多いようです。

日本での空港内や電車の車内アナウンスは、基本的に普通話が使われています。また、香港の公共交通機関のアナウンスでも広東語と普通話の2種類の中国語で行われているところが多く、普通話は中国の人々へのアナウンスやガイドには欠かせないものとなっています。

広東語と北京語の違いは主に発音

主な北京語(普通話)と広東語の比較の例

北京語(普通話) 広東語
こんにちは 你好

ニイハオ

你好

ネイホウ

さようなら 再见

ザイジィエン

再見

ゾイギン

ありがとう 谢谢

シェシェ

多謝

ドーツェ

香港 香港

シアンガン

香港

ヘォンコン

ヤムチャ 喝茶

ホーチャー

飲茶

ヤムツァー

私は日本人です 我是日本人

ウォーシーリーペンレン

我係日本人

ンゴーハイヤップンヤン

北京語とは北京方言のことで、厳密には北京市民の話す中国語を指します。日本の方言でいう関東弁や江戸弁のようなものです。中国では、中国語が話されていますが、その中でも地域による発音の違いで言語が異なります。中国の方言は、日本の方言のレベルをはるかに超えていて、そのうち北京の人々が話す方言が北京語と言われます。純粋な北京語のみを話す人は、北京市民だけということになります。ですが、中国内陸部では普通話=北京語と言っても過言でないほど、普通話と北京語はよく似ており、広域な地域で主要な言語として使用されているため、中国では、標準語=北京語と認識している人も多数いるようです。

広東語の中国国内での使用地域は、広東省のほぼ全域、香港、マカオの全域のほか、広東方言地域出身者の住むアメリカの一部でも使われています。広東語と北京語の違いは主に発音です。広東語と北京語は、中国で使われ、基本的に同じ漢字で表記されますが、発音が違うため、全く違う言語のように聞こえてしまいます。広東語は9声調(6声調という人もいる)と北京語の4声調に比べ、声調が多く、また、広東語には北京語にはない文字を持たない発音も存在します。このように広東語と北京語は、発音の仕方のほか、単語の使い方、表現方法などさまざまな点で異なりますが、あくまで話し言葉としての違いであるため、耳で覚えるしかない言葉も存在します。

中国内陸部の若者が広東語に関心

近年の香港では、中国内陸部との経済や文化の交流が盛んになったことから、普通話を学ぶ香港の人が増えています。香港では広東語が話せれば不自由しませんが、中国内陸部では普通話が話せなければ困るからです。また、香港の映画や音楽が中国内陸部に入り、広東語に関心を持つ若者も増えており、普通話を話す地域と広東語を話す地域の境界線の壁が低くなっていると言えるでしょう。中国のビジネスで最先端をいくためには、普通話と広東語を正しく理解し、それぞれを場面に応じて使い分けていく必要がありそうです。

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