中国ECは物流がボトルネック

11月11日「独身の日」は中国のEC各社が大々的に特売セールを繰り広げる中国最大の商戦日で、今年も億単位の荷物が中国国内を行き交いました。あまりに膨大な荷物の配送件数に中国の物流体制の能力が追い付かずに大混乱が生じ、国内の宅配業者の抱える問題が露呈したといった内容の報道も多く見られました。この期間にネットショッピングをしたある人がネットで自分の荷物の配送状況を照会したところ、「別の宅配業者に転送しました」というメッセージが表示されたというコントのようなことまで起きたそうです。中国の宅配便の取扱件数の年平均成長率は50%を超えその市場規模は世界1位になっています。宅配業界への参入基準が他の業界と比べ低いため、過当競争となり、宅配単価も下がり続けサービスのレベルも低下し、それにつれてクレーム率が高まり、ユーザー情報の漏洩や荷物の遅延、紛失などの頻出が指摘されています。

これからは微信(WeChat)でスキャン

2016年11月18日、微信(WeChat)が新しい宅配荷物の追跡サービスを開始しました。この新しいシステムではスマホの微信(WeChat)のアプリを起動して、宅配便の伝票にあるバーコードをスキャンすれば、荷物の配送状況を手軽に追跡できます。さらにその照会情報を微信(WeChat)の仲間と共有できるので、送り主と受取人とで配達状況の情報を共有することができます。送り状のバーコードを微信(WeChat)の機能である「扫一扫」でスキャンするだけで照会状況の画面が表示され、さらには料金の支払いも微信支付(WeChat Pay)によって行うことができるようになっています。

誰にとって便利になる?

この新しい微信(WeChat)の宅配状況照会システムですが、バーコードをスキャンするだけでいいのですから宅配便の利用者にとって便利であることはもちろんです。これまでは電話で照会をするのも長い時間がかかってしまいその通話料もバカになりませんでした。ネットでの照会も伝票の番号を入力するのはちょっとした手間でした。スマホアプリのダウンロードもスマホの容量を食うので避けたいものです。これらから解放されるのは利用者にとってメリットになります。微信支付(WeChat Pay)による料金支払いも大いに利用されるでしょう。
宅配業者にとってもメリットがあります。このシステムによって、その荷物を配送する宅配業者の問い合わせの電話番号も表示されるようになっています。これによって配達先の顧客とのコミュニケーションの機会が増えるはずです。配達先の顧客があらかじめ配達予定日時を知ることができるので、不在の場合の再配達の時間の確定が事前に行われることが期待され、配達の効率アップにつながるでしょう。微信支付(WeChat Pay)による支払い機能によって現金の取り扱いが減ることでかなりの効率化が望めます。

これからの宅配業界

この新しいシステムのリリースには「便利になる」ことの他に見落としてはならない重要な意味があります。それは、この微信(WeChat)のシステムが宅配業界の「スマート化」を促進する上で大きな役割を果たすということです。微信(WeChat)はこのシステムによって宅配業界のための質の高いオンラインのサービス提供の空間を創り出したのです。宅配業者が自前でこのようなプラットホームを新たに構築し管理運営していくとなるとそのコストは莫大ですが、微信(WeChat)という既存のプラットホームに乗ることで低コストで電子決済サービスや顧客へのきめ細かい対応などの付加価値サービスを提供することができます。そして宅配業者側もこの新しい微信(WeChat)のシステムに合わせたマネージメントを進めていくので、必然的に宅配業界全体がサービスを進化させることになります。最新のデータによると、微信(WeChat)の月間アクティブユーザー数は2016年11月現在8億人を超えています。微信(WeChat)の影響力は計り知れず、宅配業界のスマート化への転換をリードしていくことになるでしょう。

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