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中国のECサイトで使われる決済 5~10選

中国でのECビジネス現状

最近では、グローバルなECサイトによる越境ビジネスが盛んに行われるようになりましたね。
特に中国では急激な、インターネット人口の増加とオンラインショッピングの活況により、ECサイトでの売買も飛躍的に伸びています。

その規模、46兆8000億円以上に達しており(2014度調べ)、正に、惊人(ピンイン)です!(中国語で驚異的の意味)

それに伴い、多くのユーザーにとって利用しやすい「決済システム」も必要となり、有効な決済手段の提供は、ECサイト躍進の大きな要素と言えるでしょう!

中国でのECサイト決済サービス

利用順から見ると、デビッドカード/クレジットカード・Alipay(アリペイ)・小切手・銀行振替・Wechatpay・ PayPal(ペイパル)・財付通‣快銭があります。

① 銀聯カードとは

中国政府の国策により普及したデビットカードで多くの中国人が持っています。デビットカードは審査が不要なので低所得者でも預金残高内でのカード利用が可能なので中国内でのオンライン決済手段としても普及しています。デビットカードは現金よりも決済が確実で、売り手、買い手ともに手数料が不要な決済サービスが出来ます。
銀聯カード発行枚数は50億枚以上で中国国内事情に適合している様です。

    ② 支付宝 Alipay(アリペイ)

    アリペイは中国で最も普及率の高いオンライン決済サービスであり、アリババグループが運営しています。
    中国での第三者決済サービスのシェアではトップであり中国ECサイトに参入する際の必須の決済手段となってます。
    アリペイ決済システムは、まずユーザーは銀行にアリペイ専用の口座を開設し、商品が手元に届き商品に問題が無い事を確認後に、引き落としOKの連絡を入れます。すると、アリペイから販売店へと支払いが実行されるシステムなので、その安心感から利用者は増え続けています。

    ■ちなみに、中国国内での小切手業務は、まだ整備されていない点も有り利用者も限られています。
    銀行口座間送金も中国国内では便利ですが、中国⇔国外の取引は政策上厳しい制限がある為、ECサイトの決済には不便です。

    ③ 微信支付 WeChatpay

    WeChatpayはスマートフォンで決済ができる、モバイル決済サービスです。
    WeChatは、中国で最も普及しているスマートフォン用SNSチャットアプリで、WeChat内に付属したアプリに自分の口座を登録し利用できます。
    買い物の時、お客様のQRコードとバーコードを読み取るだけでの簡単決済が可能なので、スマホによる電子マネーとも言えるでしょう。
    今、アジアではスマートフォンでの決済が主流になってきており中華圏からの訪日旅行者もモバイル決済で買い物をしています。
    日本でも、大手百貨店、免税店、ドラッグストア等で導入が進んでいます。

    ④ 貝宝 PayPal(ペイパル)

    ペイパルには国内決済用のPaypal貝宝と国際決済用PayPalがあります。
    決済システムは買い手と売り手の間にペイパルが入って代金決済をする仕組みです。いわゆる、第三者決済サービスとして世界でも使われています。
    この仕組みにより、売り手側と買い手側はカード情報の管理をしなくても済むので情報漏洩の心配がありません。
    開設する際の、アカウント開設費や、年会費、利用手数料も全て無料です。
    また、ペイパルには買い手保護制度があり、不良商品や商品が届かなかった場合への保護サービスも提供しています。

    ⑤ 財付通(Tenpay)

    Tencent(テンセント)が2015年から提供を始めたネット用第三者決済サービスです。
    財付通は「個人数字証明証」というサービスが特徴で、この証明書はネットユーザーのネット身分証という役割を果たしユーザーが安全なネット取引ができるよう安全で便利なシステムを備えています。
    この証明証の設定は非常に簡単で、開通するまでの操作が容易です。

    ⑥ 快銭(99bil)

    快銭は上海に本社を置き、企業対企業間取引であるBtoB領域のオンライン決済サービスを提供しています。
    主として銀行口座やクレジットカードの決済代行を中心に、代金回収代行など幅広いBtoBの決済サービスを行っています。
    また、スマホ対応の決済ソリューションも発表しカード未対応への店舗に対する新たな決済システムの展開も進めています。

    上記の他にも、盛付通(shengpay)・易宝支付(Yeepay)・百付宝(Baifuba)・首信易支付等の決済サービスがありますが、やはり中国では支付宝(アリペイ)がダントツで、ECサイト決済の総取引額の約5割以上を占めています。

    成長し続ける中国でのECサイト取引、越境ビジネスは取引の安全性から見ても信頼のおける決済システムが重要と思われます。
    2020年のオリンピックに向けて信頼取引を推進していきましょう!

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