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中国人がクレジットカードをあまり使わない理由

クレジットカードよりデビットカード

日本ではクレジットカードを利用する人が多いため、デビットカードと言うと聞き慣れない人もいるだろう。しかし、中国はその逆だ。デビットカードは、クレジットカードより一般的かつ庶民的なカードであり、クレジットカードというと少々敷居が高くてとっつきにくいカードという印象が強い。

なぜなら、中国ではデビットカードがクレジットカードの10倍以上普及しているからだ。中国で主に使用されるデビットカードとは、銀聯(ユニオンペイ)カードのことであり、銀行口座を持っている中国国民なら必ず持っているのだ。誰でも持つことができ、中国内はもちろん世界中で使用できるため、日常生活や海外旅行で欠かせないカードとなっている。
(出典:https://news.cardmics.com/entry/china-creditcard-hakkomaisu2015/)

誰でもどこでも使える銀聯カードが浸透

中国人民銀行によると中国の2017年時点でのデビットカードの累計発行枚数は約59億6600万枚、クレジットカードは約5億5200万枚と、デビットカードが圧倒的に多く発行されていることが分かる。中国では銀聯カードの“一党独裁”であるため、デビットカードの発行枚数=銀聯カードの発行枚数と言っていい。中国では銀聯カードが最もよく使われているのだ。
(出典:http://japanese.china.org.cn/business/txt/2017-12/19/content_50111688.htm)

デビットカードは利用時に口座に残高がなければならないため後払いができないという特徴がある。引き落とし日に支払うクレジットカードとは大きく異なる点だ。中国では、政府が銀行間の決済システムを統一するために銀聯カードの普及を後押しした。また、銀聯カードは低所得者を含め誰でも与信審査不要で持てるカードということもあり、中国内で広く浸透したのだ。

クレジットカード利用は大都市のみ

一方のクレジットカードはというと、都市部や省都以外ではほとんど普及が進んでいないのが現状だ。都市部ではホテルやデパート、高級レストラン、ショップなどで使用可能な場所が年々増えている。使えるカードはVISA、MasterCardなどで、それに引き続いてJCB、アメリカンエクスプレス、ダイナースといった具合だ。

しかし、クレジットカードが使える店舗であっても店側が手数料を嫌い、少額の買い物では実際には使えないというケースもしばしばあるようだ。これに対し、銀聯カードは購入者と店側の手数料が不要で、かつ使えない店舗もほとんどないため、中国では重宝されている。

旅行やネット取引も銀聯決済

中国人があまりクレジットカードを使わない理由は至って簡単だ。銀聯カード(デビットカード)が1枚あれば中国国内はもちろん、海外でもどこでも簡単に決済できてしまうからだ。銀聯カードの世界発行枚数は60億を超えるとされ、その取引額は2016年だけでも1149兆円という莫大な金額に上る。

また、世界160カ国で使用でき、4000万店舗、220万台のATMをカバーしている。中国人のインバウンド対策として、世界中で使えるようになったのが銀聯カードなのだ。また、近年増加している海外とのインターネットを使った取引においてもそのほとんどが銀聯で決済できるため、新たにクレジットカードを作る必要がないのだ。
(出典:http://j.people.com.cn/n3/2017/0419/c94476-9204978.html)

クレジットカードを作る必要があるのは、資金調達ができない個人事業主などである。事業に失敗すれば返済が困難になるため、当然クレジットカード発行時の審査基準は高くなる。こういった理由から中国では、会社勤めで安定収入がある人以外、基本的にはクレジットカード発行が不可能なのだ。

銀聯カードには上限額に加え、一部で現金の引き出しに手数料がかかるなどのデメリットが確かにある。しかし、そういった問題を解決してくれるのが、中国国内でお馴染みの支付宝(アリペイ)や微信支付(ウィチャット ペイ)などの電子決済サービスなのだ。

特に支付宝には、花唄というクレジット機能が付いているため、あえてクレジットカードを利用する意味がない。花唄を利用すると信用スコアが貯まり、より多くのサービスを利用できるようになる。

これら電子決済サービスは日本をはじめとする海外での導入も進んでいる。電子決済サービスで銀聯カードのデメリットを補うことで、中国人旅行者の満足のいく買い物をサポートしている。一方で電子決済サービスを導入する側は、中国人の買い物客を取り込むことができるのだ。

クレジットカードは普及しない !?

急成長を続ける中国では、固定電話回線が整備される前に、モバイル端末が普及するなど、常に最新の便利な技術が先取りされる。国民の所得が向上し、多くの人がクレジットカードを持てる環境になったとしても、果たしてクレジットカードは普及するのだろうか。

電子決済サービスなど新たな決済の形が次々に生まれる中国。中国人の買い物スタイルを注視しておかなければ、新たなビジネスチャンスを逃してしまうことにも繋がりかねないだろう。

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