11月11日は数字の1が並ぶことから、中国では「独身の日」とされています。1が「1人」を意味するということです。
かつては、「独身の日」はもともと「独身男性の祭り」とされ、いわゆる「脱単(独身にさようなら)」というテーマでしたが、近年、見合いの代わりに、若年客層を中心に集団の買物の日になってしまいました。
この日、中国では独身の男女向けのネット大商戦が過熱。去年は1日1800億人民元で、日本円にして2兆円を売り上げたそうです。

写真 11月11日、 ネット商戦の会社
中国では11月11日、多くのネット通販サイトで、1日だけの格安セールが実施されます。アリババが7年前、独身者にネット通販を楽しんでもらおうと始めたものですが、実際は、独身でなくても多くの人が、こうしたネット販売の機会を利用しています。 普段、割引がないですが、この日になると、少なくとも1割から3割、しいては、5割~7割の値引きもありそうです。そのため、この日の消費者は若者に限らず、既婚者も仲間入りしました。「独身の日」を「消費の祭り」とされている人、みんなで注文が殺到する楽しさを味わいたいという人もかなりいます。
中国人は爆買いするので入手できる商品が限られています。この格安セールを前に、化粧品から、服、かばん、携帯のアクセサリー、タブレット、フラッシュメモリ、日用品まで、たくさん買いたいなどと、何日前から、購入予定の商品を入念にチェックしている人もいます。
中国で人気の日本製の紙おむつ。あるサイトでは通常より800円余り安くなっています。午前0時に購入ボタンを押します。ところが、注文が殺到しているせいか、取り引きを成功させることができません。そして、たった5分の間に、完売してしまっています。
「一番好きな服が買えませんでした。ネットがつながりにくくて苦戦しました。」と、午前3時までパソコンと格闘し10万円以上の買い物をしたといいます。 (北京のOさん)
衣服店のネットショップを経営する上海の趙媛さんは去年の11月11日、最後の1時間でもオーダーで忙しかったです。この日、17、18時間働いていて、1食だけで水を飲む暇までもありません。手がしびれて頭がパンクになっていますが、増えてきている売り上げ額を目にすると、大満足。
「このような商売チャンスは見逃してはいけませんよ。オーダーでしびれたんですけど、もうけたことを思うと、疲れていないですわ。」 (上海の趙媛さん)
この日のために、趙さんは3カ月準備しています。宣伝広告から在庫まで一々細かいところまでチェックしておいて、2人のパートさんも雇っていて、全店の衣服は一律3割引きとなっています。
このネット商戦をめぐっては、商品の注文が、1日に集中するため毎年この時期、宅配の配送が大幅に遅れるという問題も発生します。
人気商品は、あっという間に売り切れるため、時間との戦いだといいます。去年は取引額が2兆円を超えるフィーバーぶり。今年も、決戦の時がいよいよ始まりそうです。


