スマホと人工知能(AI)がネットビジネスを変える!?

中国向けビジネスを制するための鍵として「3M」というキーワードが注目されています。「3M」とは、「Mobile」(モバイル)、「Message」(メッセージ)、「Machine」(マシン)のイニシャルをとったもので、モバイルはスマートフォン(スマホ)、メッセージはAIによるメッセージ型の自動対話技術「チャットボット」、マシンは学習機能や自動販売を意味します。スマホが普及している中国でECなどのビジネスを展開するためには、スマホ対策が不可欠といわれており、また、競合他社との差別化やチャンスロスの防止、提案力強化など“1歩先”の対応としてAIの自動対話技術や学習機能をサービスに取り入れようとする動きが活発です。今回は、スマホによる旅行予約やネット通販でのAIの導入事例をみるとともに、中国で発表されている百度とアリババ集団のAIスピーカーについても機能を確認しながら、中国向けホームページ制作やECサイト運営の今後のあり方を考えていきたいと思います。

スマホでホテル予約、旅行商品提案など 米旅行大手

「3M」で中国などアジア戦略強化に打って出るのは、オンライン旅行会社世界最大手のエクスペディア(米国)です。アジア向け対応として取り組むのが人工知能(AI)による使い勝手向上で、中国やインドネシアなどで急速に増えるスマホユーザーを取り込むことでシェア拡大を狙いたい考えです。日本経済新聞(2017年7月4日付)によりますと、その具体策として打ち出しているのが「3M」戦略です。世界最大の携帯電話契約者を抱える中国を含むアジアのスマホ向けサービスを拡大していく計画で、すでにフライトの遅延情報や搭乗口の変更情報の提供、旅先で現地ツアーなど勧めるサービスを始めているといいます。AIによるメッセージ型の自動対話技術「チャットボット」を使った取り組みでは、フライト時間の問い合わせや音声認識機能によるホテル予約などの仕組み作りを進めるそうです。顧客への提案力強化のためには、AIの学習機能を活用、顧客の家族構成や出張時に好む宿泊先などを把握することで、行く先々で適切な旅行商品を提案できるようにするといいます。アジアの旅行予約サイト市場は拡大しており、英国の市場調査会社、ユーロモニターによりますと、ネット旅行会社の市場規模(2015~2020年)は特にネット予約が急速に普及した中国で2.6倍に達する見込みだそうです。

AIが商品検索、絵文字にも対応 ユニクロ

中国のネット通販企業や日本の小売り企業でもネット通販や実店舗でAIによる自動対話技術の導入が進められており、買い物が、自分で商品を探すスタイルからAIに商品を探してもらうスタイルに代わるのは遠い未来ではないのかも知れません。日本をはじめ中国語圏や英語圏などで店舗展開するファーストリテイリングの衣料品会社「ユニクロ」は、日本や中国に先駆けて米国でAIのコンシェルジュサービス「UNIQLO IQ」を試験的に運用しています。現在はFacebook messengerのみで利用でき、言語も英語に限るようです。性別や探している服の色、サイズなどの特徴を入力すると、UNIQLO IQが条件に合った服を提案。ネットで商品購入ができるほか、店舗での在庫状況も確認できます。UNIQLO IQは文字だけでなく、絵文字の認識も可能で、例えば、男性、青色のシャツなどの絵文字を入力すると、男性用の青色のシャツの一覧が表示されます。UNIQLO IQは現在のところ、中国語圏では導入されていないそうですが、ネット通販が活発でネットを使った新サービスが次々と受け入れられている中国ですので、今後、もしUNIQLO IQの導入が進めば、中国のネット通販のスタイルが一気に変わる可能性があります。

百度とアリババのAIスピーカーの違いは!?

中国に目を戻してみますと、スマホに先駆けて家庭用のAIスピーカーがすでに登場しています。中国のIT企業ではAIの開発競争が加熱しており、まず2017年初に中国のインターネット検索最大手の百度(baidu)が家庭用ロボット「Little Fish(小魚在家)」を発売。その約半年後となる7月に中国のネット通販最大手、アリババ集団が「Tmall Genie」(天猫精灵)」を発表し、話題となっています。百度とアリババ集団の両社がAIスピーカーを投入したわけですが、売り出し方は異なります。Little Fishは「3秒回家(3秒で帰宅できる)」のキャッチフレーズを前面に押し出したPR動画を作製し、ユーザーがLittle Fishの液晶スクリーンとウェブカメラを通じて、職場や離れて住む祖父母のLittle Fishやスマホと、映像やビデオチャットによってリアルタイムに繋がれる点をアピールしています。一方のTmall Genieは語りかければ、照明の点灯・消灯やカーテンの開閉など家にある機器類を音声1つでコントロールできるほか、アリババ集団の通販サイト「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」の商品を口頭で注文できるという機能などが注目されています。ほぼ共通する機能は、音楽の再生や天気予報・ニュースの確認、オンラインショッピングなどで、今後、AIスピーカーに既存のポータルサイトに匹敵するような機能が備われば、中国の人々の自宅のパソコンが、全てAIスピーカーに置き換わる事態も想定されます。

現在のところ、中国の人々の自宅にAIを搭載したスピーカーが導入され始めたばかりですが、中国で急速に普及しているスマホ関連サービスの状況をみますと、スマホとAIが密接に結び付いていくのは時間の問題といえるでしょう。旅行予約など中国のスマホ関連サービスでAIが導入されつつある中、中国向けホームページ制作やECサイト運営に際しても、次々と登場するスマホとAIを使った新サービスについて注視していく必要がありそうです。

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