現在日本の観光地を歩いていると、至る所から中国語が聞こえてきますね。中国人の観光者数は年々増加していて、活動範囲も年々増えてきています。それは日本の散髪業界も例外ではありません。
皆さんはいつもどこで髪の毛を切っていますか?行きつけの美容室、近所の床屋、おしゃれな美容院、人それぞれですね。皆さんはカットしてもらっている時、隣の席から中国語が聞こえてくる、なんて経験をしたことはありませんか。現在中国人旅行客が日本旅行へ来た際に、ついでに散髪をして帰るというのが増えているのです。
中国の街中では「韓流」や「日式」という文字をよく見かけます。理髪店でも「日式」という文字が多く見られ、日本人のようなカットを売りにしているお店もあります。これは日本の俳優や女優の活躍によるところが大きいのかもしれません。
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日本での理髪価格
皆さんは今日本で急速に人気が出ている「1000円カット」をご存じでしょうか。シャンプーやマッサージを省き、カットのみのサービスを提供するお店です。このお店の特徴は、早い、安い、アクセスが良いことです。ショッピングモールや駅の中などにあり、忙しいサラリーマンや節約したい学生たち、理髪にお金をかけたくない高齢者から非常に人気があります。
日本の理髪店では、カットで通常3500円~4000円しますね。1000円カットはそんなに安くてちゃんと切ってもらえるの?と思うかもしれませんが、カットのみに特化しているので、腕前は確かなものです。
中国での理髪価格
中国の理髪店でも、理髪師の技術やレベル、経営コストによって価格は様々です。向こうには青空散髪なるものがあり、用意してあるのは椅子とバリカンのみ、野外での散髪で料金は数元から10元(160円)ほどです。
一般的な理髪店の価格は10元から30元ほど(160円から500円ほど)、理髪師の技術は高い人もいれば低い人もいるという感じです。高価格なところでは200元(3200円)以上するところもあり、50元~200元ほど(800円~3200円ほど)するところは、理髪師の技術にまず間違いありません。
日本と中国の違い
現在日本の理髪店では、予約式のものが増えていますね。人気のお店では、予約がないと切ってもらえないところもあるくらいです。中国でも「团购(トゥアンゴウ)」というネット予約システムが普及していて、割引価格は非常に大きいです。しかし理髪店のネット予約に関しては日本のほうが普及しているようです。
また、日本は2020年に控えるオリンピックで掲げているように、「おもてなし」のサービス水準は高いです。理髪店での店員の態度、言葉遣いや接し方は丁寧です。それに対し中国ではフレンドリーな接客が多く、理髪店では店員と客の会話の声が絶えません。
まとめ
いかがでしたか。中国では急速な経済成長による影響で、物価の急上昇が見られます。同じ値段を払うなら、少しでもいいサービスを受けたいですよね。こう考える中国人から、日本の理髪店が旅行ついでに選ばれる理由なのかもしれません。