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中国向けホームページ制作法⑫-中国検索大手・百度の牙城崩れる!?-

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百度検索シェアがパソコン、モバイルともに低下

つい最近までは中国のインターネット検索対策といえば、中国の検索サイト最大手の百度(Baidu)対策といわれるほど、百度が中国の検索市場で圧倒的なシェアを獲得していましたが、ここにきてその百度の牙城が崩れつつあるようです。昨年4月に百度の検索結果を信じてがん治療を受けた大学生が死亡、百度に病院側から多額の広告料が渡っていたことも発覚し、この問題がきっかけで中国の人々の百度への評価が下がり、利用者数が減っているとみられています。これに加え、無料セキュリティアプリやアンチウイルスソフトを提供する中国のIT企業「奇虎360」の「360捜索」(Haosou)や、モバイル検索に強みを持つ中国EC最大手・アリババグループ傘下の「神馬」(Shenma)など他の検索サービスの台頭で、百度の中国でのパソコンの検索シェア(StatCounter調べ)はピーク(2015年8月)の約74%から現在(2017年3月)は約60%に、モバイルがピークの約97%から現在は約83%まで低下しています。今回は百度の検索シェア低下の原因を探るとともに、検索シェアを拡大する新たな検索サービスについても紹介しながら、ホームページ制作や検索対策を考えていきたいと思います。

中国PC検索シェア右肩上がり、「360捜索」とは?

パソコン検索サービス「360捜索」は、中国のパソコン検索シェアが右肩上がりの約25%(2017年3月)を占める百度に次ぐ第2位の検索サイトです。「360捜索」を提供する「奇虎360」の強みは、中国第1位の無料セキュリティソフトなどによる圧倒的な集客力にあります。同社の製品のアクティブユーザー数は5億人を超えており、オフィス用など主にビジネス向けのパソコンで利用されています。セキュリティやアンチウイルスソフトを制作する同社の検索サービスがシェアを伸ばしたのは、同社の製品「360 Security」や「360ブラウザ」などのユーザー数の増加に伴い、検索エンジンのユーザー数も増えていったことが背景にあります。もともとはパソコン向けセキュリティを手掛ける企業のため、百度や他のサイトに比べ、コピー商品や詐欺行為など検索結果のセキュリティや信頼性確保のための取り組みの評価も高く、インターネットやパソコンに関して知識のある多くのユーザーが支持する傾向にあるようです。百度に比べ、広告出稿において競合が少なく広告料も低価格といわれているため、検索だけでなくネット広告の分野でも注目されています。

アリババがモバイル検索「神馬」を開発

モバイル検索で百度に迫るのが、中国のモバイル検索シェア約13%(2017年3月)を持つアリババグループ傘下の検索サービス「神馬」です。「神馬」は、アリババグループとアリババグループが2014年に子会社化した中国のモバイルブラウザ大手のUC優視(UCウェブ)と出資して設立した合弁会社による検索サービスです。アリババグループは、スマートフォン(スマホ)の普及に伴ってモバイルに特化した検索エンジンの開発を行うとともに、ブラウザと検索エンジンの開発を「神馬」内で完結させることで、百度や「360捜索」など他の検索サービスと差別化を図る狙いがあるとみられています。スマホでも、アプリ検索や買い物などパソコン同様の機能が求められており、「神馬」でモバイルユーザーの多様な要望に応えたい考えです。アリババグループは、ECをベースに電子決済サービスなどの分野にも事業領域を広げるなど多角化を進めていて、百度からモバイル検索のシェアを奪うことで、アリババグループの中国での勢いはますます加速しそうです。

百度は人工知能(AI)で巻き返し図る

中国で検索シェアが奪われるのを、百度も手をこまねいて見ているわけではありません。百度は人工知能(AI )技術を磨くことによる検索サービスの精度向上やサービスの充実で巻き返しを図ります。具体的には、デリバリーサービスや旅行サイトなど百度の検索やサービスで得られたビッグデータを活用し、中国の消費者向けなどの人工知能サービスの開発を検討するほか、コンピュータ翻訳の分野では、人工知能を活用した音声識別システムの導入を進めていく方針のようです。ECや電子決済サービスなど多様な事業を手掛けるアリババグループ、セキュリティソフト制作に強みを持つ「奇虎360」に対して、百度は人工知能開発で対抗し検索依存からの脱却を目指します。

中国のインターネット検索の状況が変化する中、中国向けホームページを制作・運用、周知する際にどういった検索サービスや広告が支持されているかを把握しておくことは、自社ホームページが閲覧されるためにも重要なことではないでしょうか。中国の検索市場で百度の牙城が崩れつつある今、例えば、ビジネス向け(BtoB)であればオフィスでの利用が多い「360捜索」、モバイルユーザー向けであればモバイルでの利用が多い「神馬」、というように自社のホームページに適した検索エンジン対策を今後、考えていく必要がありそうです。

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