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中国政府に睨まれたビットコイン~チャイナマネーの行方は!?~

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ビットコインは中国の資本・通貨規制の抜け穴!?

中国でビットコインと呼ばれるインターネット上の仮想通貨が注目されています。中国の法定通貨である人民元で購入したビットコインは、ドルや円と交換可能できるほか、日本など海外の商品や不動産、サービスの決済にも使え、安い手数料で海外へ送金できるなどの機能もあるためです。ビットコインを使えば、中国政府の資本・通貨規制を回避して、国外に資産を持ち出すことができ、ビットコインで外貨を購入する中国人が多数存在すると推測されています。世界中で流通するビットコインの取引額の90%以上は中国人であるという専門家の見方もあり、今後ビットコインが中国でますます存在感を増すであろうことが予想されますが、今年に入って中国政府にそのビットコインが睨まれてしまったようです。どうして中国政府にビットコインが睨まれてしまったのか詳しい背景など中国とビットコインの関係についてみていきたいと思います。

ビットコイン支持の理由は、人民元の先安感

ビットコインとは、国際的なインターネット上の仮想通貨で単位はBTC(ビーティーシー)と表記され、1BTC(1ビットコイン)と数えられます。ビットコインは、仮想通貨のため硬貨や紙幣は存在しませんが、パソコンやスマートフォンを財布代わりとしてビットコインが使えるところで物やサービスを購入することができます。ビットコインが他の通貨と違う点は、管理する国家や企業が存在しないことです。このため個人間で直接的に送金ができ、仲介する組織がないため手数料も基本的には支払う必要がありません。中国でビットコインが支持される理由は、人民元の下落が予想される際に、ドルや円などの外貨と取引できるビットコインを購入しておけば、人民元安が続くことによる国際的な資産価値の低下を防ぐことができるためです。中国の富裕層は人民元建ての資産価値を守るため、海外へお金を逃がそうするのですが、中国では外貨取引の規制が厳しく、人民元の持ち出しも規制強化されています。これらの問題を解決するのがビットコインだったっというわけです。

ドル高・元安で中国のビットコイン取引急増

ここで、これまでの中国とビットコインを巡る動きを振り返ってみましょう。中国ではじめにビットコインが注目されたのは、2015年の人民元の切り下げ(元安)といわれています。ビットコインの投機的な売買に加え、資産を海外に移転する動きも拡大したようで、2016年には世界のビットコイン取引の90%以上を中国人が占めるとまでいわれるようになりました。そして、中国人のビットコイン取引に拍車をかけたのが昨年のアメリカ大統領選による“トランプショック”です。アメリカ大統領選後にドル高・元安が進行、中国で人民元によってビットコインを購入する個人が増加しました。購入したビットコインをドルなどの外貨に換えて中国政府の外貨規制をくぐり抜ける狙いがあるとみられています。中国でビットコイン取引が急増したことでことで昨年末から今年初めにかけてビットコインの相場が急伸するとともに、人民元暴落の噂が囁かれるようになりました。

“元売り・ビットコイン買い”をけん制 中国政府

ビットコインによって中国の資本流出につながりかねないこの事態を、中国政府が指をくわえて見ているはずがありません。中国政府は今年1月上旬にビットコインの取引所の検査に着手し、外貨管理やマネーロンダリング(資金洗浄)などで違法行為がないかを調べたといいます。中国では、ビットコイン取引の規制強化につながるのでは、との見方からビットコインの人民元相場が急落するなど不安定な値動きが続きました。ビットコインは、円やドルといった中央銀行の法定通貨とは異なる無国籍の通貨です。中国では資本・通貨管理が強力なこともあり、ビットコインは人民元売りの受け皿として機能し、中国政府の資本・通貨規制強化の動きがしばしばビットコイン相場に反映してきました。しかし、ビットコインが外貨購入の抜け穴になっている可能性が指摘され、中国政府が、人民元売り・ビットコイン買いを強くけん制していることから、中国でのビットコインの信頼性も揺らぎはじめてきています。

ビットコイン取引、中国から日本へ

中国でビットコインという外貨購入の抜け穴が塞がれつつある中、行き場を失った人民元という“チャイナマネー”はどこへ行くのでしょうか。中国では、元々人民元の購買力に不透明感が強まると金が購入されていましたが、金の輸入規制で金買いに歯止めがかけられ、ビットコインがこの代替を果たしてきました。中国でビットコインという人民元売りの受け皿が失われつつある今、鉄鉱石や石炭、天然ゴムなどの資源価格が急騰しており、人民元が実物資産の購入に使われている可能性が指摘されています。中国政府は中国人の資産の国外持ち出しに目を光らせ、中国では新たな人民元の売り先が現れては消えていく“いたちごっこ”の状態が続いています。中国の投資家によるビットコイン取引の場は、規制が強化されるとみられる中国から日本に移行しており、中国の人民元売りを巡る一連の動きは、日本にとっても無関係ではなく、ビジネスチャンスを逃さないためにも、中国政府の動向や人民元の行方を今後も注視していく必要がありそうです。

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