中国 中国ホームページ制作

繁体字でホームページを制作する5~10のメリット

香港版、台湾版でHPを差別化

繁体字圏の特徴は、繁体字が主に香港と台湾という限られた地域で使われているという点です。人口は香港と台湾を含めても約3000万人ほどですが、日本に何度も足を運ぶ旅行者が多くいるするなど親日感情が強く、ホームページ制作はビジネスチャンスを広げる大きなきっかけになるといえるでしょう。しかし、香港、台湾はそれぞれ中国語圏であるにもかかわらず、中国で使用される簡体字ではなく、伝統的な繁体字が使われ、また、香港、台湾で使用される繁体字にも違いがあります。香港、台湾の文化を正しく理解し、それぞれに応じた“ホスピタリティ”の高いホームページ制作が成功の鍵になりそうです。

繁体字圏の主な特徴

  香港 台湾
言語 広東語 普通話、台湾語
日本語力 低い やや高い
使用人口 約700万人 約2300万人
年間訪日者数 約150万人 約370万人
1人あたり訪日消費 約17万2000円 約14万2000円
平均年収 約400万円 約150万円
ネット普及率 約9割 約9割
ポータルサイト Yahoo!雅虎香港、新浪香港 Yahoo!奇摩、Google台湾、Pchome
主なSNS WhatApp、Facebook、WeChat、Instagram LINE、Facebook、Twitter、Instagram
主な動画 WhatApp UPLive
主なECサイト Yahoo!雅虎香港、香港eBay 露天、Yahoo!奇摩
訪日リピート率 高い 高い
関心の高いジャンル グルメ、四季、菓子類 化粧・医薬品、アニメ
特徴 好きなものにお金を使う、個人旅行が多い、分煙する 家族意識強い、勝負事が好き

日本政府観光局などの資料をもとに作製

香港、台湾のインターネット事情の特徴は、中国とは異なりYahoo!、GoogleやFacebook、Twitter、LINEなどの国際的な検索サイトやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が利用できるという点です。情報収集の手段は幅広くさまざまな国際的なサイトにアクセスしていると考えられますが、中国同様、商品やサービスの評価は口コミに大きく依存していることは変わりなく、ホームページ制作の際も口コミを得るための対策が求められます。

香港と台湾の文化の違いを意識 JAL

香港と台湾で使用される繁体字の違いや、香港、台湾の人々の関心や文化の違いを考慮した、香港向け、台湾向けのホームページが登場しています。訪日台湾人観光客に人気のメディア「樂吃購(ラーチーゴー)」では、繁体字で表記されており、編集部が台湾の人々の好みにあった日本の商品や観光スポットの情報を発信し、訪日に関心の高い台湾の人々から支持を集めています。JALの運営する「JAL Guide to Japan」では、香港と台湾の文化や習慣の違いを意識して、香港繁体字と台湾繁体字で分けて表記しています。日本の四季やイベントのトピックスのほか、観光地、グルメ、文化など一連の観光情報を網羅しており、日本観光に初めて訪れる観光客が日本について知識を深めるのに活用されているようです。

中国の人々を対象にビジネスを行っているにもかかわらず、中国や香港、台湾で使用する文字について正しく理解していない企業が存在します。翻訳サイトに頼った繁体字表記のホームページやブログのほか、香港、台湾から訪れる観光客が多い地域の飲食店などでも、中国人観光客を一くくりにした簡体字での表記や単語の選択ミスなどが見られます。翻訳するだけであれば、香港、台湾の人々でも翻訳サイトを使って行うことができます。大切なことは、繁体字での表記はもちろん、香港と台湾でそれぞれ表記される2種類の繁体字や広東語、普通話、台湾語などを正しく理解して使い分け、それを母国語とする人々をもてなす“ホスピタリティ”の精神を持つことではないでしょうか。

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