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中国ユニコーン企業分析、新零售を担うネット通販14社、(後編)新型肺炎の影響顕著な生鮮、中古車等

今回は新型肺炎で特需に湧いた生鮮ネット通販と、逆に痛手を被った、中古車販売、実体店舗のユニコーン4社を取り上げる。前者は34位「毎日優鮮」67位「銭大媽」、後者は11位「車好多」45位「名創優品」である。

毎日優鮮

毎日優鮮は、2014年スタートの生鮮ネット通販。中核都市のデリバリーセンター+コミュニティ配送センターという無店舗モデルを確立した。アリババ「盒馬鮮生」と並ぶ生鮮新零售の代表格だ。

同社は一直線にデジタル化を追求してきた。そのため産地から消費地まで多くのチャンネルを持ち、輸送問題のさまざまな解決法を提示できる。

テンセント系で、Wechatミニプログラム経由と、アプリからの注文とルートは2通りある。春節期間の注文数は、それぞれ前年の309%、321%だった。実際の売上高は465%に上りった。防疫体制下でも、上記の解決法を生かし、最適ルートで十分な供給を行っている。当日の夜までに準備を終え、翌日には配達を終える。在庫は1日半で回転させ、鮮度の高い商品を届けている。

https://www.missfresh.cn/

銭大媽

銭大媽は、2014年にスタートした“生鮮商”である。「盒馬鮮生」と同じく実店舗を母体とする。100平米前後、住宅立地、生鮮60%の中小型店だ。特色は商品開発にあり、次のように強調している。

・有機野菜を播種から管理。安全、健康、栄養豊富な新鮮野菜を提供。
・汚染物含有量の制限された、良好な生態条件下の、継続生産可能な生産基地を利用。
・広州北部の温暖湿潤な生態系を利用、精選された商品。

精肉は“不売隔矢夜肉”を謳い、19:00以降順次値下げし売り切る。オンラインかオフラインかよりも、商品力に熱心な企業だ。

新型肺炎の防疫体制下、その商品力は信頼を獲得、春節以降、配達業務は5倍、売上は3倍に上昇した。

http://www.qdama.cn/index.html#/

車好多

車好多は「瓜子二手車」「毛豆新車」「瓜子養車」「車速拍」の4つのプラットフォームを運営し、ユーザーに、新車、中古車売買、自動車ローン、保障、メンテナンスの総合サービスを提供する。2019年春、ソフトバンクGは15億ドルを出資。ビッグデータと人工智能を用い、自動車業界のトータルシステム構築を目指す。

主力の「瓜子二手車」は2015年スタート、O2Oに注力し、中古車個人市場の発展に注力している。全国30省市、200都市をカバー。

新型肺炎では苦境に陥っている。中古車は値下げしても、売上げにはならない。2月末、車好多の内部文書が話題となった。内容は給与2~月の給与カットである。経営層50%、中間管理職40%、一般職は30%カットの上、13日間の自宅待機だ。文書は、次の挑戦で未来の成果を共有しよう、と結ばれている。

https://www.guazi.com/bj/

名創優品

名創優品は、2009年創業の雑貨を主体としたチェーンストアである。日本でもたびたび紹介されている。カラフルにした無印良品、価格はダイソーといった感覚だ。かつては日本オリジナルを強調していたが、今はそれほどでもないようだ。テンセントが出資し、店舗数は全世界で4,000を超えている。

同社は2月末、“提議書”を企業微信にアップした。1月の業績は30%ダウン、2月は全店の3分の2が閉店を余儀なくされた。売上げは前年同月比95%ダウンが見込まれる。そのため2~3月の給与を、幹部50% 中間管理職40%、一般30%カット(ただし最低3,000元保障)する内容で、車好多とほとんど変わらない。

http://www.miniso.cn/

まとめ

今回のユニコーン4社の業績は、天国と地獄に分かれた。しかし、それぞれに課題が浮き彫りとなったのは変わらない。

名創優品は、ネット通販2位の京東に旗艦店を出店、オンライン化も進めていたが、カバーできるレベルではなかった。それでも300万元分のマスクと消毒液を、武漢に寄付するなど意気軒昂の様子ではある。

苦難を乗り越え、さらに強靭な企業となれるかどうか。車好多と名創優品の今後には、特に注目したい。

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