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旅行サイトに見る2020年春節、事前予測はまずまず、日本のインバウンド消費は期待できる?

年末年始、中国大手オンライン旅行会社は、相次いで2020春節旅行レポートを発表した。それぞれ独自の視点から切り込んでい。2020春節休暇における中国人の旅行傾向を探り、インバウンド対策を考えてみよう。

旅行予測は4億5000万人、7.6%増

旅行サイト「馬蜂窩」と「騰訊文旅」は、「2020春節旅游趨勢報告」を発表した。独自のビッグデータを用い、春節旅行の分析及び予測を載せている。それによれば、春節前の半月前の1ヶ月間(2019年12月12日~2020年1月10日)鉄道切符の売上は、前年比1200万票増加している。特に成都、武漢、南寧、重慶方面は特にタイトになっているという。ネット上の“熱度(いいね!の数等から計測)”は、キーワード「春節はどこへ行く?」で200%、「春節はどこの国へ行く?」で220%、直近の前週比で増加している。前景気は上々である。交通部(国土交通省に相当)は、4億5000万人(前年比7.6%増)が旅行に出る、と予測している。

旅行全体の傾向

春節期間中の主要な活動は、家族や親戚と過ごすことである。故郷周辺の周遊を選らぶ人は、ますます増えている。故郷を離れた若者層にとって、変化を認識する貴重なチャンスである。キーワード「春節周辺游」の“熱度”は34%上昇した。北京、武漢では100%以上にのぼる。

また「春節フリータイム旅」は18%、「春節1人旅」は100%上昇した。前年比では28%の上昇という。そして30歳以下の層が70%であった。

馬蜂窩旅游研究センターの責任者は、「春節とは中国の伝統的な家族団らんである。しかし現代青年たちは、1人旅を“偏愛”するようになった。これは中国社会の包容力が年々高まっているからだ。若者たちが独自の経験を積むことに寛容になった。」と述べている。

海外旅行の傾向1

こうした傾向から、海外でディ-プな経験をしたい、という欲求は高まっている。馬蜂窩の“熱度”ランキングによれば、海外目的地トップ3は、バンコク、大阪、東京、の順だった。また祖国復帰20周年記念のマカオの人気が、上昇している。

さらに今年は、ロシアの氷雪が中国人観光客をひきつけている。“熱度”の最も上昇した海外目的地トップ10のうち、4カ所をロシアが占めた。モスクワ、サンクトペテルブルグ、ウラジオストック、ムルマンスクが入選している。

海外旅行の傾向2

もう1つのレポート広之旅「2020春節出境游趨勢報告」は、海外旅行の価格変化と目的地動向に注目している。それによれば、調査対象者の66%は海外旅行に行きたい、そのうち70%は休暇を使う、と回答した。また春節期の海外旅行は4人以上、3世代にまたがる家族が主体である。この場合、便利なパック旅行、さらに子供の“成長”系の商品を選ぶ。

人気の高いのは、北欧やビザ取得の容易なトルコ、オーストラリアやニュージーランドのビーチリゾート、日本、東南アジアの島嶼などである。日本、北米、オセアニアの旅行商品価格は、5~10%小幅下落している。顧客にとって、こうした価格や直行便の数など、細かなことが選択にとって重要となる。

まとめ

事前情勢から見る限り、春節期、日本のインバウンド消費は、それなりに期待できそうだ。ただし、消費の先鋭化傾向は顕著だ。家族系グループ旅行、若者系1人旅、そのいずれにもきめ細かく対応しなければならない。

例えば、スキーでは欧州と日本が人気であった。今年は中国国内、ロシアが勃興するかも知れない。

広之旅は“特別体験”が必要、と指摘している。例えば英国は、サッカープレミアリーグ観戦を、トルコは、ボフォラス海峡を陸海空からめぐるツアーを、ニュージーランドは氷河探検を準備している。こうしたストーリー性が、ますます重要となる。日本もアイデア比べで負けないようにしたい。

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