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中国のBtoBプラットフォーム100強⑧鉄鋼、找鋼網、中鋼網、欧治雲商、五阿哥

今回は、重厚長大産業の象徴、鉄鋼を取り上げる。找鋼網、中鋼網、欧治雲商、中国の鉄鋼業は、かつて生産能力の過剰が世界的な話題となった。現在はどうなっているのだろうか。

找鋼網

找鋼網は2012年3月、上海で設立されたB2B鉄鋼取引サイトである。同年5月、正式アップロード、初日の取引は鉄鋼167トン、取引価格は74万元(1140万円)だった。

2016年7月、「鉄鋼行業新媒体連盟」を組織、その事務局となる。
同年7月、 シームレス鋼管トップの「天津鋼管集団」と提携。
同年9月、 冷間圧延トップ「翆華集団」と提携。
2018年9月、テンセントと提携、合弁会社「胖猫雲(上海)科技公司」を設立。

各部門のトップ企業と提携し、鉄鋼B2B取引をリードする存在だ。さらにテンセントとの提携も話題を呼んだ。公式サイトには「拓展新空間、開創大格局」とあり、業界パイオニアの誇りを感じさせる。

http://www.zhaogang.com/

中鋼網

中鋼網は2009年、北京で設立された。売買ビッグデータ、IOT、クラウドコンピューティングなど先端技術を総合し、鉄鋼工場や貿易企業に、ソリューションを提供している。製品検索から、価格交渉、オンライン契約と決済、取引情報、物流までの一環したシステムだ。伝統的に、中国鉄鋼業の現物在庫調整、マッチングに力を入れている。

公式サイトは、製品別に、鋼工場、板材、巻板、建材、管材、型材と分類されている。機能では、現物取引中心の「現貨通」、買付けサポートの「采購通」が中心だ。また情報提供も極めて充実している。上海、武漢、北京、広州、重慶など全国24地点における、現在の取引価格が表示されている。実用に徹した構成だ。

https://www.zgw.com/

欧治雲商

欧治雲商(上海)は2015年、中国最大の鉄鋼企業「中国宝武鋼鉄集団」を中心に設立された。株主には中国鉄鋼大手各社に加え、三井物産も名を連ねている。つまり鉄鋼業界が作ったBtoBプラットフォームである。インターネット、IOT、ビッグデータなどの新技術を生かして、生産体系に寄り添った、サービス型の商業モデルを目指す。取引きの決算処理、倉庫・物流、加工配送、投融資、金融仲介、技術サポート等を一体で行う。

公式サイトは、各大企業の直売価格と在庫のトン数が示され、毎日の成約トン数もわかる。

https://www.ouyeel.com/

また、MRO=非生産物量(消耗品)BtoBサイトの「欧治采購」も運営している。

http://ism.ouyeelbuy.com/market-cc-mall/ouyeelMall/omall

五阿哥

五阿哥(北京)は、五鉱発展有限公司と、杭州阿里創業投資有限公司の2社が共同で立ち上げた鉄鋼BtoBプラットフォームである。2016年5月から運営を開始した。つまりアリババが専門サイトの運営を担っているのだ。

五鉱集団は1950年設立の中央国有企業である。現在では、金属、鉱産品だけでなく、金融、不動産も手掛ける大型企業グループだ。宝武鋼鉄は、業界との共同で欧治雲商を設立したが、五鉱集団は、アリババをパートナーに選んだ。これは中国煙草総公司と同じパターンである。

公式サイトは、ごく普通のデザインだが、何となく都会的に洗練され、アリババの遺伝子を感じさせる。

https://www.wuage.com/

まとめ

鉄鋼BtoBプラットフォームの形態は、さまざまだった。国有大企業集団も、単独でまたはIT巨頭と組み、ネット通販に乗り出し、これは生産、在庫調整に貢献したものと思われる。ネット通販出自と、メーカー出自のプラットフォームが争っているようにも見える。アリババは、誘われれば触手を伸ばす、というスタンスだろうか。素人にはうかがい知れない鉄鋼業界でも、興味深いBtoBの戦いが繰り広げられていた。

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