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中国向けマーケティング、広告編③、BATTのプラットフォーム、大躍進のバイトダンス

バイトダンス(字節跳動)は乗りに乗っている。看板は、ニュースサイト「今日頭条」と、ショートビデオ「TikTok」(抖音短視頻)である。後者は日本でも周知のように、世界的ヒットとなった。また中国では、テンセント系の「快手」と並び“短視頻”という新しいジャンルの主役でもある。最新のユニコーン企業ランキング(胡潤研究院)よれば、その企業価値は700億ドルと見積もられ、世界2位である。どのような会社なのだろうか。

バイトバンスとは

北京字跳動科技有限公司(バイトダンス)は2012年3月、北京で設立された。創業者の張一鳴は1983年生まれ、まだ30代である。2005年、南開大学(天津)ソフトウェア工程を卒業、すぐに複数のIT企業の創業にかかわるなど活躍を始めた。

2012年8月、ニュースサイト「今日頭条」を立ち上げ。
2016年3月、人工智能実験室を開設。
2017年11月、Musical.lyを10億ドルで買収。
2019年8月、検索エンジン「頭条捜索」を立ち上げ。
2019年10月、辞書ソフト「互動在線」を買収。

転機となったのはMusical.lyの買収である。同社は陽陸育、朱駿らにより2014年設立され,15秒のリップシンク(口ぱく)動画でSNSを形成という新手法を開発した。上海とサンフランシスコに支店を置き、最初から世界展開を指向していた。

TikTokは2015年にその後追いで展開を始めた。Musical.lyの買収以降、徐々にTikTokに統合された。言語の壁はなく、当初から世界性を持っていた。

国内6億人の月間アクティブユーザー

最近では、辞書や検索機能を加え、スーパーアプリ化を目指している。小程序(ミニプログラム)も推進し、先行するBATと、正面から戦う姿勢を鮮明にした。

バイトダンス躍進の原動力となった短視頻は、TikTokに加え、「西瓜視頻」「火山小視頻」と3つのアプリを運営している。2019年6月の月間アクティブユーザー数はそれぞれ、TikTok-4億8600万(61.4%増)、西瓜視頻-1億3100万(21.8%増)火山小視頻-1億600万(0.6%減)を数える。

これら国内だけで6億にせまる短視頻ユーザーのパワーを武器に、スーパーアプリ化を狙う。

2019年の広告収入はまたも2倍?

2018年、そのバイトダンスのネット広告収入は、470億元(7240億円、1元=15.41元)前年比200%、 シェアは12%でBATに次ぐ4位であった。内訳は、今日頭条290億元、TikTok180億元である。2017年比では頭条が130億元のアップ、TikTokは、ゼロから180億元となった。ニュースサイトにも相乗効果をもたらしている。2019年もさらに2倍の1000億元になると予想されている。

今日頭条やTikTokに広告を出稿するには、グループの広告プラットフォーム「巨量引擎」を利用する。公式サイトでは、1000を超えるターゲット群に対し、精確な広告が打てる、と強調されている。サイトは先進的で、かつクリエイティブな構成だ。簡単に広告シュミレーションができるし、またBGMを含め、これまでの優秀な広告作品を参照することもできる。

まとめ

商業サイトによれば、TikTokの広告は、有名ブランドにとっても確保すべき“必争の地”となっているという。

たとえば、消費の主導権を握る90后以降の若者層に対する影響力の大きさだ。企業の組織、商品、販売チャネルまで、若者指向に改変するのは、簡単なことではない。しかし、TikTokの影響力に向き合うことは、それを可能にする。実際、化粧品分野などでは、革新的なブランドが登場している。

ショートビデオを投稿するのも、広告を見るのも若者層が中心だ。TikTokはブランド認知を狙うB2C企業にとって、避けて通れないプラットフォームとなった。注目の的である。

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