中国 中国B2B

発展する中国の工業B2B取引サイト②プラスチック業界は、すそ野広く乱立気味か?

鉄鋼業界に続いて、今回は、プラスチック業界の有力B2Bサイトである。環境問題で逆境の伝えられる世界のプラスチック業界だが、中国ではどうだろうか。専門B2Bサイトをいくつかピックアップして分析してみよう。

「找塑料網」

找塑料網は2014年7月、広州市で設立されたB2Bプラスチック取引サイトである。3人の創業メンバーたちは、アリババまたはプラスチック業界の出身者だ。設立1年後には、全国をカバーしていた。2017年には「広州独角獣(ユニコーン)創新企業」の称号を得た。まだ設立後4年しかたっていないが、すでに“中国B2B十強”に3度入選している。

找塑料網は、無料の取引仲介の他、データを生かした取引代行、物流、金融サービス、業界情報発信を行う、プラスチック業界の総合サービスプラットフォームである。取引ビッグデータを用い、高効率のマッチングを行う。さらにサブシステムとして、物流サービスの「福牛物流」、金融サービスの「找塑金融」技術シェアプラットフォーム「找塑料新材料」などを運営している。

また研究開発にも熱心で、塑性加工、特殊工程、高分子材料などの研究開発、技術開発サポートのソリューションを研究している。研究センターの面積は5000平米、500万元の検測機器を導入した。顧客には、格蘭仕(Galanz)、美的、韓国LG電子などの有力家電メーカーを含んでいる。

経緯中国、IDG資本などの有力投資機構から資金調達し、独角獣(ユニコーン)企業の仲間入りした。

全球塑胶網

全球塑胶網は、2008年設立の杭州志卓信息技術有限公司が独立運営する、プラスチック、ゴム業界のB2Bプラットフォームである。IT業界のベテランを抱え、豊富なインターネット技術と、マーケティング経験を蓄積している。職員の60%は、修士課程以上を卒業しているという。

全球塑胶網の会員企業数は10万社を超え、1日の訪問者数は、5万4000人に達する。アレクサ・インターネットのアクセス数調査によれば、高分子化合物など3つ項目でランキング1位である。会員企業の42%は、プラットフォームを通じ、売買契約を成立させていた。

サイトを見ると、プラスチック・ゴム製品だけでなく、その加工や生産の機械設備にまで、手を広げている。総合化を指向しているのは間違いなさそうだ。

易塑網

易塑網は2014年、広東省・東莞市でスタートした、プラスチック原料のB2Bプラットフォームである。専門化したITシステムを備えた先進モデルを武器に、急速に発展した。2年後の2016年には「2016全国大宗商品(産業用途)ネット通販50強」に選ばれている。

中小のプラスチック製造メーカーのために、情報提供、仕入・販売の代行、技術サポート物流、金融サービスなどを全方位で行い、各種原材料問題のソリューションを提供する。

例えば、商品を探すサービスは無料、試験用サンプルは無料、団体購入割引制度などもある。一方、デュポン、BASF、キャボット、LG化学などの有名メーカー品も手配する。

非常に専門的な業種だが、SNSのWechat ミニプログラムにも登録しているという。

まとめ

プラスチック業界は、原料から完成品まで、すそ野はとても広い。B2Bサイトの出現により、合理化されたとはいえ、事業最適化の道のりはまだ険しい。そして、経済減速下、業界の成長は鈍化している。

そのためB2B情報サービスプラットフォームを援用することは有効だろう。この部門の老舗、「慧聡網」は、専門サイトの「慧聡塑料網」をアップロードし、これらの需要に対応している。その他にも「中国化工網」「中国塑料網」など専門性もつ情報サービスもある。

また情報サービス、売買サイトのいずれにも専門化、総合化、双方の動きがあり、一概には表現できない。成熟するまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

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