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中国のモバイル広告市場分析。2019年は26%の伸びを予想。巨大な市場空間が待つ。

情報フロー型の広告は、ソーシャルな性格を持つ。AIを用いて顧客の嗜好、特徴にアクセスすることも可能だ。広告主はさらに精度を高め、効果的な投資としたい。情報フロー型の広告とは、モバイル広告のことである。このところ中国のネットメディアでは、広告の分析記事が相次いだ。モバイルを中心に、中国の広告界を探ってみよう。

巨大な市場空間

iiMedia Researchのレポートによれば、2019年、中国の移動(モバイル)広告規模は、4158億7000万元、前年比26.0%増が見込まれている。モバイル広告の需要は引き続き増加する見込みだ。広告の精度さえ上がれば、市場空間はどこまでも拡がると予測している。

現状のモバイル広告市場の主要構成メンバーは

第1グループ…アリババ、テンセント、バイトダンス
第2グループ…ウエイボー、バイドゥ、ネットイース、捜狐、陌陌、小紅書
第3グループ…その他専門サイト

アリババとテンセントは6億を超えるユーザーを、モバイル広告でカバーしている。それにつぐのはバイトダンスで約3億である。この3者が第1グループのリーディングカンパニーだ。それに続くユーザー数1億クラスが第2グループの面々である。

広告への不満

モバイル広告に対する不満という調査項目がある。それによれば、

リスティング広告はじめモバイル広告の数量が多い…43.2%
内容に引き付けられるものがない…33.8%
広告ウインドウが邪魔、見た目が美しくない…28.1%
内容が低俗、詐欺まがい…26.3%
時間の無駄…21.2%
消費者の判断を誤らせる…16.6%
容量を使いすぎ…11.5%

などである。使用感、満足度、広告の数量に注意を払い、趣味性を加えることで差別化しなければならない。この中から第グループの3位、バイトダンスの取組みを見ていこう。

広告主に人気のバイトダンス

バイトダンスは、ニュースサイト「今日頭条」投稿型ミュージックビデオ「Tik Tok」などの運営で、現在波に乗っている企業だ。なぜ今日頭条は広告主の人気が高いのか、という分析記事が掲載された。それによれば、

1 顧客特性、好みなどを秒単位で分析したビッグデータをシェアできる。ニュースの閲覧履歴は宝の山である。
2 広告主はユーザー登録の際、保証金が必要だ。しかし広告価格は、自身の計画に沿って自由に決定できる。広告主に、今日頭条という独立した広告プラットフォームを提供している形である。
3 広告主の望むのは、クリック課金型リスティング広告だが、これに対してもさまざまなタイプを用意し、細かな需要に応えている。
4 広告の大部分は展示期間のみ、課金が発生するモデルで、効果対費用が明確である。
5 広告が当たり、対象顧客が激増しても、広告主が当初設定したコストを上回ることはない。

などを人気の要因として挙げている。

まとめ

今後の課題については次の6点を挙げている。

1 情報フロー型の広告モデルの市場価値を高める。
2 市場競争の内容自体を変革、新しいステージへ転化。
3 第3グループへ、新規参入を促す。
4 技術サポートを強化する。
5 5Gの登場により、激増するショートビデオ広告などに、技術的対応をする。
6 広告表現の深化、多様化に対応。

6の深化とは、位置、時間、天気等の環境に応じて、広告内容を変えていくことにより、突出した効果を目指すことである。ビッグデータ大国となった中国のアドバンテージを、存分に生かそうというのである。中国のモバイル広告は、他のIT部門同様に、長足の進歩を遂げていた。このような市場分析は注視しておくべきだろう。

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