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BATの将来はどうなる?プログラマー分析では開発費と賃金は十分。技術開発の足腰は強靭か?

中国のネットメディアは「一番優れたプログラマーをかかえているIT企業はどこ?」などのように、最近はよく、プログラマーに焦点を当てている。とくにBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)はやはり注目の的だ。彼らの現状分析から、IT最先端企業の方向性を探ってみよう。

BATの分析

中国のIT巨頭BATは、次々に新しい商品を世に出してきた。主戦場は、バイドゥは検索エンジン、アリババはネット通販+金融、テンセントはSNS+ゲームだが、トータルの技術見地から見れば、大差はないという認識である。

(プログラマー数)
1 アリババ…3万名以上、従業員数の45%
2 バイドゥ…2万6000名、従業員数の50%、
3 テンセント…2万名、従業員数の45%

企業スケールからするとバイドゥのプログラマー数が非常に多い。

(研究開発費)
1 アリババ…36億ドル  売上比14.4%
2 テンセント…27億ドル  売上比7.3%
3 バイドゥ…20億ドル  売上比15.2%   (1ドル=7.09元)

これは全上場企業全体の1位、2位、4位に相当する。3位は国有の通信機器メーカーZTE(中興)である。なお実質1位のファーウエイは未上場。100億ドル以上と見られる。

BATの賃金

(都市別プログラマー求人2019年9月時点)
北京(バイドゥ)…求人数2万6430人、平均賃金1万7224元。
深圳(テンセント)…求人数3万9148人、平均賃金1万6220元。
杭州(アリババ)…求人数1万3890人、平均賃金1万4980元。

(プログラマー以外も含む各社2018年の月収)
1 アリババ…3万2570元
2 テンセント…2万8770元
3 バイドゥ…2万22030元  (1元=15.27日本円)

いずれも本社所在地における、プログラマーの平均賃金を大きく上回る。生活にはゆとりがありそうだ。

現実に即したBATの研究開発

BATは、現実の需要を先取りしつつ技術開発をすすめてきた。例えば

アリババ…11月11日独身の日セール、1日で2135億元を処理。鉄道顧客サービスサイト12306網のシステム構築。
テンセント…WechatとQQのアクティブユーザーの処理能力。
バイドゥ…検索エンジン技術。

などである。とくに、独身の日セール、春節ピーク時の鉄道予約処理、同じく春節におけるWechatの紅包(お年玉)処理などの“特需”への対応は出色だった。つまり、商売のネタが直接、技術開発のモチベーションとなっている。理論や理想が先走ることはなさそうである。

BATのプログラマーたちは、開発費も賃金も十分で、現実に即した研究開発を行っていた。その姿勢が、業績を支えてきたのだろう。研究開発面から見たBATは強靭な体質を持っていた。当面、トップランナーあり続けることは間違いなさそうである。

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