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美团(meituan.com)タクシー市場での猛威!滴滴(ディーディー)の対処策は?

少し前、美团(meituan.com)が上海に進出しオンラインタクシー業務を開始しました。その翌日には、既に一日の予約が25万件に上り、これはタクシードライバー受注数が5秒に一回行われたことになります。 王興更氏曰く、美团(meituan.com)のタクシーサービスは既に市場シェアの1/3を獲得しているということです。

現在の世論の傾向と市場の注目度は、滴滴(ディーディー)よりも美团(meituan.com)が勝っていると言わざるを得ません。滴滴(ディーディー)創始者兼CEOの程維氏が過去に述べたように「そちらがやると言うならこちらもやる」とは言うものの、滴滴(ディーディー)は危機感をつのらせています。

今の処、美团(meituan.com)に対する反撃として滴滴(ディーディー)が功を収めたという知らせはありません。しかし、滴滴(ディーディー)のできることはもっともっとあるはずです。

美团(meituan.com)の対策は、滴滴(ディーディー)にとって不利

美团(meituan.com)の戦略は、衣食住、食べて飲んで遊ぶそのすべてを含んでおり、タクシーはそのすべてを満たす上での必要な手段となっています。美团(meituan.com)から提供されたデータによると、「美团点评」(美团と大众点评(dianping.com)の合併)の2億5,000万人のユーザーの30%がタクシー需要を持っています。

タクシードライバーは、美团(meituan.com)の進出を基本的に歓迎しているようです。ユーザーグループの中でも美团(meituan.com)タクシーの進出を支持する態度を感じることができます。現在のタクシー市場は、基本的に滴滴(ディーディー)が既に独占しているとはいえ、この独占はどうやら崩され得ないものではないようです。

そして、その脆弱性は、プラットフォームの両端にドライバーとユーザーを結びつけているところにあり、どちらか一方の端が緩むなら、プラットフォーム全体がその影響を受けることにあります。

今のところ、ドライバーのための美团(meituan.com)の補助金の誘惑が非常に大きく、美团(meituan.com)のタクシーサービスポスターによると、その日の運賃が600元に達しない場合でも、美团(meituan.com)は直接600元を支給することを保証しています。600元に達したなら、追加200元が授与されます。

美团(meituan.com)の補助金政策は、上海にて美团(meituan.com)に登録したドライバーは最初の3ヶ月手数料が免除されます。南京においても手数料がたったの8%です。それに対して滴滴(ディーディー)は20%の手数料を取るので、あるドライバーはこのように述べています。「今回の仕事で30元稼げるというのに、滴滴(ディーディー)を通すとたったの10元しか稼げないなら、これ以上滴滴(ディーディー)で仕事を続ける理由がありますか?」。

世論の動向からして、局面は滴滴(ディーディー)にとって不利と言えるでしょう。なぜなら、以前は滴滴(ディーディー)も補助金が多く、ユーザーにとってもドライバーにとってもメリットが大きかったのに対して、滴滴(ディーディー)が市場を独占するようになるに連れ、補助金が少なくなり、変わって手数料が増え、ラッシュ時には価格が上がり、タクシーも捕まりにくいというのではユーザーもドライバーも不満がたまる一方だからです。

ここに来ての美团(meituan.com)の進出は、まさにユーザーとドライバーの需要に適合していると言えるでしょう。

この状況下で、滴滴(ディーディー)の反撃戦略がデリバリーサービスというだけではやはり物足りません。現状においてどのようにたくさんのドライバーをプラットフォーム上に挙げられるか、ドライバーが美团(meituan.com)に流出するのを防げるかを考えてみましょう。

シェアエコノミープラットフォームによる独占はBATには劣る

ソーシャルネットワーキング、電子商取引、検索サービスをベースとしたBAT(Baidu/Alibaba/Tencent)の仕組みとインターネットによるタクシーサービスの仕組みとには違いがあります。BATの仕組みは、時間が経てばたつほど深く安定し強くなっていきます。故にユーザーは、そこから離れるリスクを犯すよりとどまることを選びます。結果ブランドオーナーや広告主は、このプラットフォーム上にとどまります。

インターネットタクシーサービスにおいては、ユーザーとドライバーの両方にアピールしなければいけません。滴滴(ディーディー)のプラットフォーム上にはたくさんのユーザーがいるとはいえ、十分のドライバーがとどまり続けるわけではありません。なぜならドライバーにとっては、お金を稼ぐことが何より重要であり自分の収入を増やせるところならどこへでも移動するからです。まさに、肉のある所へ行くというわけです。

つまりインターネットにおけるタクシーサービスにとって、ユーザーの安定性だけでなくドライバーの安定性も重要になるわけです。もしも安定したユーザーがいてしかもそこは補助金制度が充実、手数料も低いとなれば、その市場に移動するメリットは大きいと言えるでしょう。

ユーザーにとっても、滴滴(ディーディー)ではタクシーが捕まりにくい、価格が高い、サービスが悪いとなっては他のシステムを試したくなるのが本能というものです。

本質的には、滴滴(ディーディー)がオンラインタクシーサービス市場を独占していますが、その独占力はBATほど強くはなく、ユーザーとドライバー両方のグループにアピールすることはさらに困難です。

市場の発展の動向からすると、美团(meituan.com)の市場補助金が導入されている限り、美团(meituan.com)は滴滴(ディーディー)からドライバーを獲得することはさして困難ではないでしょう。

滴滴(ディーディー)反撃はコストに見合わない?

したがって、滴滴(ディーディー)はこの美团(meituan.com)の参入に対して、実際に危機感があるはずです。若い世代の世論調査によると、6割以上のインターネットユーザーは、今の“戦争”状態を良いものと見ています。彼らの考えは、市場独占というのはひどく恐ろしいものでインターネット経済は競争により変革すべきと考えているからです。

インターネットビジネスにおいて、一度単一の市場を独占するなら多大の利益を獲得することができます。しかし、滴滴(ディーディー)が考えるべきは、得てきた利益には不合理と言える一面があり、ユーザーとドライバー双方の利益を過剰に剥奪していないか、お互いの関係を安定させることこそ利益につながると考えるべきなのです。

 そして、ドライバーとユーザー双方の支持の下、美团(meituan.com)のタクシーサービスに対する障害は大変小さくなっています。さらに、美团(meituan.com)のタクシーサービスが引き続き拡大していくなら、市場価値は上昇しそれだけ滴滴(ディーディー)の市場価値を下げる結果になります。しかし、なぜ滴滴(ディーディー)はデリバリーサービスを行うことによって美团(meituan.com)の市場価値を抑えることができないのでしょうか?

美团(meituan.com)と滴滴(ディーディー)の推定評価額から見るところ、滴滴(ディーディー)はタクシーサービスだけで565億米ドルに達しているのに対して、美团(meituan.com)は食べ飲み遊ぶすべてを含めた市場評価額が300億米ドルほどに過ぎないのが現状です。しかしながら、ブルームバーグ・ニュースによりますと、美团(meituan.com)は早ければ今年中に香港IPOにおいて600億米ドルの評価を達成するとしています。しかし、私は美团(meituan.com)の市場価値がここまで達するかどうかには疑問があります。

この側面から考慮できることは、デリバリーサービスはコストが高く、その過程は複雑であり、オンラインタクシーサービスに比べ利益がずっと小さく、市場価値はずっと低くなっています。

したがって、タクシー市場における需要は、デリバリー市場よりはるかに重要です。

したがって、今一度滴滴(ディーディー)に思い出させたいのは、デリバリーサービスによって美团(meituan.com)に対抗するという発想は、コストの点でまったくもって割に合わないという点です。それよりもタクシサービスの参入に関してもっと高い敷居を敷くことが必要です。

ドライバーたちがよく知っているように、美团(meituan.com)の補助金制度はほんの短期間ということであり、ドライバーとユーザーにとっての最初に選択するオプションは、やはり滴滴(ディーディー)だということです。しかしこれは滴滴(ディーディー)がタクシーサービス向上させる努力を払わないでよいということではありません。

滴滴(ディーディー)が考えるべきユーザーとドライバー双方の利益

先に述べたように美团(meituan.com)は、一年以内に市場の20%を獲得するために投資戦略をめぐらしています。

しかし、美团(meituan.com)の戦略に追随する形で滴滴(ディーディー)も同じように投資を行うなら、主導権はやはり美团(meituan.com)に握られていると言えます。

オンラインタクシードライバーにとっては次の一年も良い利益を生むことを期待できるかもしれません。なぜなら美团(meituan.com)の始めた補助金政策に対抗しようと滴滴(ディーディー)も同じく補助金政策によって美团(meituan.com)の猛攻撃を抑制しようとするからです。

最新のニュースによると、滴滴(ディーディー)は戦略の調整を図るようです。それは、顧客満足度が80%を超えるドライバーはいくらかの条件を満たすならば600元から800元の保証金を手にすることができるというものです。

もちろん、滴滴(ディーディー)が理解していることとして、美团(meituan.com)の補助金交付政策は長くは続かないということです。美团(meituan.com)が、様々な都市で活動し規模が大きくなるに連れ、補助金交付の政策を続けていく事は大変骨の折れる作業となります。様々な場面において、多くの人材と資金が必要になります。

初期の補助金政策が功を奏さないとすれば、非常に苦しいことになるでしょう。ドライバーは、利益を得るために美团(meituan.com)に加入したわけですから、一度美团(meituan.com)の未来が危ういと見るやドライバーもユーザーもこぞって美团(meituan.com)から撤退するでしょう。

滴滴(ディーディー)の補助金政策は、美团(meituan.com)にとってほんの少しの驚異とはなり得ますが、滴滴(ディーディー)にとっては速やかに相手を疲弊させる目的の短期防衛戦略と言えるでしょう。

滴滴(ディーディー)にさらに切り札があるとすれば、それは美团(meituan.com)がデリバリー産業の大部分を掌握しているのに対し、滴滴(ディーディー)はドライバーの利益を考慮した政策を取ることにあります。

しかし、これは市場競争における賢明な戦略ではなく、ともするとユーザーの反感を引き起こし世論において大敗北を引き起こすこともあり得ます。その後、関連部門による調停が必要になるかもしれません。

したがって、長期的な視点からすると、滴滴(ディーディー)はドライバーとユーザーが変化を実感するよう努力することが大切です。つまり、長期的な観点を考えるなら、どのように美团(meituan.com)と徹底抗戦するかではなく、どのようにユーザーの需要とドライバーの要求に答え、ブランドの高感度を向上させ、成績を上げていくかが重要です。

同時に、経験上戦略的にもドライバーとユーザーにより多くの利益を得る実感をさせることによりサービスの向上につながっていくことでしょう。

長期的な観点から考えると、強力な競合他社の出現は、しばしば大手会社が自分の欠点や欠陥を調べることを可能にします。 つまり災難と幸福とは一体であるということです。

過去において、京東(JD.com)の台頭があります。それは、阿里巴巴(Alibaba)の出現により、物流上そして3C製品(Computer/Communication/ConsumerElectronics)カテゴリに危機感が生まれ、インターネット初心者が強大な帝国に成長する助けになったことです。3Q戦争(360.cn VS 腾讯(Tencent))が、腾讯(Tencent)を閉鎖状態からオープンプラットフォームに変え、強力なソーシャルプラットフォームに成長させたということもあります。

美团(meituan.com)の強烈な進出は、滴滴(ディーディー)のプラットフォームを合理的なレベルに調整させ、ドライバーの安定した収入を満たすことができるような政策を生み出す助けになるでしょう。

また、タクシー利用ピーク時における乗客の体験、タクシー台数、輸送能力、価格を最適化する必要があります。ユーザーのタクシー利用時の経験は、ユーザーの関心と感情に大きな影響を与えます。

さらに、データの計算方法も最適化していく必要があります。この点多くの疑問が提出されてきましたが、滴滴(ディーディー)の回答は決まって、タクシー料金は人や設備によって異なることなく、予測価格の変化は多くの要素が関係していて一種の参考価格に過ぎないということでした。

もし徹底的にこの問題を解決しようとすれば、滴滴(ディーディー)はデータ管理の透明化を行い、直ちにユーザーに価格調整の関係する要素を告知して疑念を打ち払うようにすべきでしょう。

全体的に言えば、滴滴(ディーディー)は積極的に自己の利益のレベルを下げ、利益の均衡を図ることによって、ドライバーとユーザーに安定を、透明感のある取引によりユーザーとドライバーの信頼を勝ち得、新しい利益を追求する仕組みを構築するべきでしょう。もちろんデリバリーサービスは、一つの道筋とはいえ不十分でしょう。

滴滴(ディーディー)の相手は自分自身

競争相手を除き去ることはさほど難しくありません。難しいのはユーザーの心を捉え長期的に堅固な城壁を築くことです。どのようにドライバーを安定的に確保し、どのように短期間に美团(meituan.com)のリズムを乱し、取引戦略を打ち出し、世論を味方につけるか、滴滴(ディーディー)は、今こそ考慮すべき時だと思います。

[原文 : http://www.opp2.com/77001.html]

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