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优酷(YOUKU) の広告事情 その機能や価格方式

中国の主なインターネットユーザーに人気のあるネット利用法の一つに、ソーシャルメディアで動画を観たり、共有することが挙げられます。中国では、YouTubeの利用が規制されているため、优酷(YOUKU)がしばし主な動画ホスティングサービスとなっています。
优酷(YOUKU)は土豆(Tudou)との合併が行われた2012年以来、ホスティングサイトでは2番目の大きさを誇っています。現在、优酷(YOUKU)-土豆(Tudou)は、中国でのオンライン動画市場シェアのおよそ60%を占めているとされています。
2013年の統計では、国内動画サイト利用者は4億3,000万人とされ、2007年以来毎年12%から15%ずつ増加しています。

このような動画サイト利用者人口の増加、利用頻度の高さを踏まえると、普通なら优酷(YOUKU)-土豆(Tudou)のプラットフォームでの広告活動は非常に効果的なはずです。事実、2013年の优酷(YOUKU)の財務報告によると、収益の89%が広告営業によるものです。
けれども、优酷(YOUKU)での広告活動はYouTubeとは異なる重要なポイントがいくつかあります。ここでは、优酷(YOUKU)の他とは異なる広告オプションをざっとお教えしましょう。

ブランド広告を多用 ダイレクトマーケティングの広告は控えめ

ある程度のターゲティング広告は优酷(YOUKU)でも可能ですが、選択の幅は限られています。YouTubeとは対照的に、优酷(YOUKU)のプラットフォームではユーザー・プリファレンスや閲覧履歴から特定のユーザーをターゲットにすることはできないようです。优酷(YOUKU)は、今でもできるだけ多くの人の目に触れさせることを目的とした包括的な宣伝活動を中心としています。テレビや新聞などの従来型メディアと同じ手法です。
このやり方には特有のデメリットがあります。例えば、ポルシェの広告を学生やスポ小の保護者などに見せても、宣伝費用の無駄遣いになるでしょう(そこまで気の毒だとも思いませんが…)。よりスマートな広告表示の手法を优酷(YOUKU)は模索しつつも、マーケタ―には不運ですが、まだ追いついていないというのが現状なのでしょう。

优酷(YOUKU)は、膨大な数のユーザーに宣伝するために、収益性の高いチャンスを提供していることは確かであるものの、高くつく結果となっています。また、ダイレクト・マーケティングへの取り組みが欠如しているため、特定のユーザーをターゲットにしたい企業には、优酷(YOUKU)のプラットフォームはあまり適しません。

狭められたアナリティクス(分析)の価値

YouTubeと同様、优酷(YOUKU)も基本的なユーザーアナリティクス(分析)は可能で、ユーザーのデモグラフィック(性別・年齢・居住地域・所得・職業・学歴など)、ジオロケーション(位置情報)、利用ブラウザ、言語、OSなどのデータを知ることができます。ただ、先ほども述べたようにターゲティングオプションが限られているので、このような分析の実用価値も下げられてしまいます。优酷(YOUKU)は、ユーザーが优酷(YOUKU)視聴時に閲覧しているものに関する商品については、広告表示の手法を備えているのに、閲覧履歴からの広告表示はできないのです。閲覧履歴をもとにした広告表示は、YouTubeやGoogle Adsense(グーグルアドセンス)では確かに上手くいっています。

多岐にわたる広告表示オプション

とは言え、优酷(YOUKU)でも様々な形で広告表示することができます。テキストリンクやボタン広告の他にも、動画広告や、静止画・アニメーションの両方が可能なバナー広告まで多岐にわたります。これらはよく「ハードセル広告」の例えとして挙げられます。他にも自主制作コンテンツへのプロダクトプレイスメント、そして「ソフトセル広告」として認識されている、ブランドによるバイラル広告もあります。
価格は広告の種類、どこでどのようにディスプレイされるかによって異なり、どのプランで行うかはクライアントが決定します。最も高価格な広告は、小さな広告やスクロールをしてから表示される広告とは対照的に、閲覧ページのトップのあたりに大きなサイズで表示されます。

費用を惜しまない広告主に最適

2012年以降、広告費には大きな変化は見られません。また、その費用も広告の種類によって広く異なります。
以下の3つが基本的なプランです。
 CPM(掲載回数1000回あたりの料金)
 サイト内での異なる位置に表示するバナー広告
 静止画広告と、動画本編の再生前、再生中、再生後に流す動画付き広告
IPアドレスや広告の長さを基にした、优酷(YOUKU)で動画本編前に流されるCPM広告の費用リスト(人民元表示)のサンプルをご紹介しておきます。

プリロール広告(動画再生前) 15 30
国外 30 60
北京または上海 80 160
その他国内主要都市 65 130
その他の国内地域 40 80

バナー広告の価格リストは以下のようになっています(优酷(YOUKU)では容量割引を行っています)。

优酷(YOUKU)ホームページでのバナー広告 人民元/日
ページトップ付近の広告(大) 250.000
「新作動画」内の動画広告 250.000
セクション区切り近くのバナー広告 120.000
ページ半ばのテキスト広告(小) 30.000

优酷(YOUKU)の実際の広告価格はもっと複雑で、数十にものぼる細かなプランがあることは確かです。ただ、明らかに低予算で収まるものはありません。

主な広告主

优酷(YOUKU)によると、数多くいる広告主は主に、日用品の製造業者(~50%)、ITサービスやテレコム業者(~20%)、インターネットサービス業者(~10%)で、残りの20%は自動車会社、ファイナンシャルサービス会社など様々です。优酷(YOUKU)は、チャイナモバイルやeコマース企業の京東商城(JD.com)、食品会社のYum(ヤム)などの他にも、P&Gやコカ・コーラ、ゼネラルモーターズ、アップルなど、世界的に認められている数多くの企業とも取引があります。

総括として、优酷(YOUKU)は膨大な数のユーザーに宣伝するために、収益性の高いチャンスを提供していることは確かであるものの、高くつく結果となっています。また、ダイレクトマーケティングへの取り組みが欠如しているため、特定のユーザーをターゲットにしたい企業には、优酷(YOUKU)のプラットフォームはあまり適しません。その一方で、正確なターゲティング戦略を行うメリットが少ない広告主、例えばファーストフードチェーンなどは、优酷(YOUKU)を利用することで広告費が有効に使われていることが感じられるでしょう。

[原文]

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