中国 中国事情 中国進出

評価額200億米ドルWeWork 中国で急成長 需要に供給が追いつかず

コワーキングスペースを提供するアメリカ企業WeWrokは、競争の激しい中国において迅速な拡大を望んでいます。今年から急速な拡大が予想されます。

昨年8月末、WeWorkはソフトバンクから44億米ドルの融資を受け、企業の評価額としては200億米ドルに達しました。それはPalantirとSpaceXの評価額と同等であり、AirbnbとUbeに次いで評価額が最も高いアメリカ科学技術のスタートアップ起業のひとつとなりました。

アメリカにあるもう一社、上場を公開しているコワーキングスペースを提供する会社IWGの2017年の売上高は32億米ドル、WeWorkの同時期の売上高の三倍でした。しかしそのマーケット価格は29.7億米ドルしかなく、評価額200億米ドルのWeWorkとは全く違うレベルです。

WeWorkの評価額はかねてより大いに論争を呼んでいましたが、これにより世間に対して、この企業のビジネスモデルはモノカルチャーな「二房東(他人の家を借りて又貸しする人)」などではないということをある程度強調できました。

WeWorkの共同創始者であるMiguel McKelvey氏はかつて、「私たちは決してどれほど融資を受けたか、どれほど投資したか、あるいは、どれほどコワーキングスペースを作ったかで自分たちを評価していません。それよりも、どれほど影響を与えたのかをもとに評価しています」と述べたことがあります。

もし、これらがただ仕事や作業をするオフィススペースを提供するだけなのであれば、これほど高い評価額をつけることはしません。この企業に対する高い評価額の理由は、数限りなくある企業を繋げるというプラットフォームの中で、新たなビジネスモデルを生み出すことができるという部分にあります。――将来、コワーキングスペースは資産からサービスへとその性質と特徴が変わり、ビジネスモデルは賃貸志向から流量志向へ、性質と特徴は不動産からプラットフォームへと変わっていくでしょう。

WeWorkコワーキングスペースには十分な魅力があり、急速な拡大に、十分な規模が必要

創設した日から、WeWorkはさまざまなデータを収集し始めました。人々はどのように仕事をしているのか?どこで仕事をするのが最も効率的か?顧客の従業員の受けを良くするためには、彼らに何を提供すれば良いのか?彼らが一番初めに仕事を開始するときに、一体どれほどのオフィススペースがいるのか?今、WeWorkはすでにこれらの知識を掌握し、自社のコワーキングスペースのデザインのなかに反映させています。利便性と最先端の要素はビジネスパーソンを惹きつけるのに最も大きな要因となります。

WeWorkは、どうすればこれらのデータを法人顧客が必要とする新しい商品とサービスに変換できるのか、すでに試験を開始しました。これらの新しい商品サービスには、顧客ごとにカスタマイズしたオフィスのインテリアも含まれています。また、ライセンスの付与により、会社にもソフトウェアを通して会議室の予約ができるようにし、会議室の利用データの分析も商品サービスに含まれています。現場を十分に把握し、WeWorkコミュニティの考えたコミュニティ・マネジメントのスタッフにより現場のサポートなどを提供しています。この一連のサービスは「Powered by We」と呼ばれています。

そのほかに、WeWorkの概算見積もりによると、従来のオフィススペースと比べて、WeWorkは法人会員のために25%から50%の運営費用をコストダウンさせることができます。これにより、コワーキングスペース会員はスタートアップ企業、フリーランスの方々よりも、大企業からのものが日に日に増えていきました。資産状況が良好で、安定した発展を続ける大企業の従業員が、WeWorkでいま最も急激に増加している顧客層であり、WeWork会員の25%以上を占めています。

WeWorkは将来的な発展に非常に高い期待と望みを抱いています。WeWorkは現在、約20万もの会員を有していますが、今年の年末前までに会員をさらに倍にまで増やそうと計画しており、さらに今年中に経営するオフィスビル数を倍、つまり400あまりにまで増やそうと計画しています。

急速な拡大には、さまざまなリスクが発生することも意味します。2010年、WeWork創設時、世界は金融危機を経験したばかりでした。しかし不動産価格の暴落は、WeWorkにとっては強みとなりました。会社が将来的に面するリスクとして、もし再び深刻な経済衰退が起きた場合、状況はどのように変化するのか?という点が挙げられます。規模の拡大もWeWorkにもたらされた新しい可能性であり、さらにより良く空間を活用でき、その上さまざまな組織同士でコラボレーションするチャンスを創り出すことができるのです。

WeWorkにとって中国は大きなマーケット

2017年7月、WeWorkは中国に支部を設立しました。44億米ドルの融資の多くがWeWork中国に使われています。

WeWorkが中国のビジネスパーソンと起業家にとって魅力的であり続けるために、WeWorkはアメリカのマーケットからスタートした「クリエイター・アワード」を中国でも開催しました。これは起業家へのサポートとインセンティブ、起業家のための大会であり、賞金総額は600万人民元にも上ります。中国地区大会は2018年4月12日に上海西岸芸術センターで執り行われます。そして中国地区大会の審査で選ばれた優勝者は、今年ニューヨークで開催されるWeWorkクリエイター・アワードのファイナルに参加することができるのです。

中国の会社が設立するにつれて、WeWorkは一連の人事調整を行い、艾鉄成氏を中国エリア総代理人として任命し、WeWorkの中国エリアでの日常的な運営管理および業務発展のすべてを一任、WeWorkアジアエリア取締役総代理人である李愷先(Christian Lee)氏に報告するよう調整しました。艾鉄成氏はかつて上海ディズニーランドのマーケティング部副責任者、インターコンチネンタルホテルグループ会社中国エリア副責任者を歴任された方です。

36Krは中国エリア総代理人 艾鉄成氏をインタビュー、WeWorkの中国での活動

36kr:WeWorkは昨年中に中国の現地支部を設立しましたが、今後どのように進めるつもりでしょうか?

艾鉄成氏:中国はひとつの独立した組織です、まず、中国のマーケットは非常に大きい。グローバルな会社たるもの、もし中国のマーケットがなければ、社会にグローバルな会社と呼んでもらうのは難しいでしょう。そして、最も主となる原因はさらに専心すること、仮にひとつの言葉で表すのであれば、それは「重視」です、ふたつの言葉で表すのであれば「更に、重視」でしょう。

現在、北京、上海、香港の三つの都市があります。今年、私たちは広州、深圳、成都、杭州、蘇州、南京、西安および武漢に拡大していくつもりです。

私たちは毎年、非常に速いスピードで拡大していて、今年は4倍から5倍に拡大し、以降は年に少なくとも2倍に拡大していくつもりです。とくに需要が旺盛なので、将来的な成長性は非常に良いものだと私たちは見ています。これは中国だけではなく、全世界で拡大のスピードは同じで、WeWorkは全世界で毎年倍増しており、こうしたスピードで展開できる会社は非常に少ないのです。

36Kr:現在WeWork中国に加入している会員はだいたいどのようなタイプが多いですか?アメリカと違う点はありますか?もし理想としている状況に至らなかった場合、人事介入しますか?

艾鉄成氏:とても似ていると思います。私たちは特に管理するつもりはないのですが、会員のタイプはとても良い組み合わせで、一人、二人のスタートアップ企業、十数人の会社もあり、数百人の会社もあり、さらには大手の企業の方々もいらっしゃいます。会社勤めされている方は、80年代、90年代が多いようです。おそらく会社の大きい、小さいは規模の上では区別はあると思いますが、なかで働く方々は皆さん一緒で、会員という角度から言わせていただきますと、需要の上では非常に似通っています。

私たちがずっと伝えてきたのは「体験」です。全世界のWeWorkに行ってみてください、コワーキングスペースごとにそれぞれ独特なデザインで造られていると保障します。たとえば、威海路店は老上海(古き良き上海)であり、華山路店はフランス租界地の特色があり、その他の店舗にもその土地らしい特色があります。その特色がすべてのデザインのなかに溶け込み、訪れた方に今までと違った新しさを感じていただけること請け合いです。しかし、すべてのオフィススペースの間取りと空間の使い方は「非常にWeWork的」であり、全世界にある209ものコワーキングスペースに行っていただければ、どのオフィススペースも間取りと空間の使い方に関しては統一されていることに気づくでしょう。

36Kr:「非常にWeWork的」とは何でしょうか?

艾鉄成氏:オフィススペース、会議室、すべての共有スペースの間取りについて、私たちには自社の空間に対する理解があり、たとえばとても小さなポイントですが、私たちは通話スペースもデザインしています。通話スペースはとても小さいのですが、ほかの会社へ行ってみますと、そこではたくさんの人が個人的な電話の場合、エレベーターの狭いところまで行って電話をかけるか、もしくはとても広い会議室まで行って個人的な電話をかけています。これこそ空間の無駄遣いです。電話をかける時には必要なスペースが少しあれば十分です。プライバシーが必要であれば、防音を備えつけます。私たちは通話のために、こうしたスペースをデザインしました。全世界のどこでも求められる需要です。これはただの一例に過ぎません。私たちの会議室のデザイン、壁紙を含めて、こうした細やかな部分を実にたくさん垣間見ていただくことができると思います。

36Kr:WeWorkが選ぶ場所は常に市の中心部、交通の便が良い場所など、考えるべき項目はさらに増えると思いますが、この点に関して将来的に変化はありますか?

艾鉄成氏:まずは都市、経済発展状況、ビジネスの業態を考えます。その次に、ミクロなポイントですが、交通の便はとても重要で、さらには現地の小売店と飲食店も重要です。つまり、ここで仕事をしていらっしゃる会員の方々が、便利だ、気持ちが良いと感じてくださるように、この部分は必ず保障しなければなりません。中心部のビジネスエリアだけでなく、同時に中心部からやや離れた郊外にも需要があって、郊外に住む方がいるならば地元で仕事をしたいと考えるでしょうし、郊外の方が中心部に行くのはかえって不便だったりもします。

私たちは、はじめに一番良いロケーション、最も良いオフィスビルに向かい、発展の著しいところも見てきます。たとえば上海ですが、基本的に言って中心部のビジネスエリアにはすべてあります。それから、次に中心部となる場所も私たちは見に行きます。

賃貸借契約上では私たちは長期、少なくとも15年で契約をしています。国外ではすべて20年から30年での契約で、こうした長期的な契約に関しましては、不動産の所有権者の承諾が非常に重要なものとなりますし、そうすることで周りの方からの信頼を得やすくなります。

たとえば、私たちが新天地で賃貸したひとつのオフィスビルには4,500ものオフィススペースがあり、27,000㎡の広さで、とても大きなオフィスビルです。基本的にオフィスビルすべてが私たちのもので、華山路店であれば小売店以外、私たちのものとなります。

アメリカでは第三者機関による視察があり、WeWorkが入居したあと、そこの地域全体が目を見張るほど活性化したとのことです。そこの地域すべての小売店、たとえばここ徐家匯では、自社の会員以外でも、私たちは定期的にイベント活動をしていますので、世界中の会員がこちらに集まります。人の流れがここに集まり、こうした方々はどちらかと言うと購買力がありますので、消費に積極的で、特に周辺の小売店への影響は非常に大きいものとなっています。

WeWork中国上海徐家汇店

36Kr:現在中国においてすでに加入している会員で、彼らから何かリクエストはありましたか、艾さんにとって何が意外でしたか?

艾鉄成氏:すでにリクエストに答えた形になりますが、たとえば私たちWeWorkの世界中にある会議室はそれほど大きくありません。しかし、中国ではしばしばメンバー全員で会議を行う必要があるので、大きな会議室が会員から求められています。中国人はWeChatを使うのですが、私たちはWeChatをとても適したプラットフォームだと考えています。もともと全世界の会議室を予約できるアプリがあったのですが、中国の会員の使いやすさを考えて、WeChat上に新しくWeChatを通じて会議室を予約できる機能を設けました。そのほかに、私たちの共有スペースに仕事や作業をする場所があるのですが、中国ではより多くのプライベートスペースが求められおり、たとえそれが5人であっても彼らはプライベートスペースがほしいといいます。

私たちは最近、会員全員参加の意見交換会を開催し、すべての方からアイデアを出していただいて、中国のWeWorkがどのようにしたら、ユニークなものに変わるのかをディスカッションしました。たとえば、コワーキングスペースの中でお昼寝をとる場所を設けるとか、もしくは酸素バーを設けるとか、彼らは実にさまざまな風変わりなアイデアを持っていました。中国には多くの夜間学校があり、両親の世代はみな夜間学校で勉強をしていました。WeWorkはこれから空間利用の効率アップをどうするか考える中で、この夜間の時間、つまり退社後夜7時から9時までの今ある社交活動の時間を、将来的に教育の場所に変えられるのではないかと考えています。

実のところ私たちはすでにこうしたモデルを試験的に行っています。私たちにはたくさんの会議室があって、現在多くの方がホテルに行くよりもこうした趣味嗜好を凝らした会議室に行くことを好んでいるようです。ホテルだと息苦しく感じるようで、この点WeWorkはとても魅力的で、コワーキングスペースを出すとたくさんの方がお試しに来られ、反応も上々です。これは新しい業態モデルであり、より上手に空間を利用して、効率アップを計っていきたいところです。

36Kr:会員の立場から言うならば、通常のオフィススペースを賃貸するコストよりも、コワーキングスペースでかかる平均的なコストの方がいくらか安いですか?それともあまり変わらないですか?

艾鉄成氏:これも注目すべき点ですね。私たちはすべて込みの料金設定ですから、会員になりますとご利用いただくものすべてが料金に含まれていますし、もちろんWi-Fiも含まれています。そのほかに無料のコーヒーもご用意してあり、コーヒーはすべて最高級のものです。無料のクラフトビールもあり、いらして頂ければ、ご要望を満たすだけのものはすべてご用意しております。水道光熱費も含まれています。もし従来のオフィススペースを一から賃貸するとなると、オフィススペースの改装から、修理、デザインはすべて自分でやらなければならず、多くのものを負担しなければなりません。オフィススペース設立の費用すべてを合算すれば、私たちの概算見積もりモデルでは、コワーキングスペースの方が20%から30%も効率高くご利用いただけるかと思います。

36Kr:WeWorkは世界的に見ると、スタートアップ起業の方のためのスペースが、少しずつ大企業へのサービスにシフトしていて、大企業の業務が占める割合がどんどん増えていますが、これは最初の構想と少し違ってきたのではないですか?中国マーケットもこのように変わっていきますか?

艾鉄成氏:私たちは始めたばかりの頃、WeWorkはまず場所選びからはじめて、新しく建築し、内装を整え、それから会員を募集しました。ここ数年は、私たちの作るコワーキングスペースがとても素晴らしく、多くの人を魅了しています。現在、世界ではAmazon、Facebook、IBM、ソフトバンク、アジアでは香港上海銀行、アリババといった大企業および中小起業が私たちの会員となっています。

現在、多くの企業が自社の工業団地、オフィスビルを持っていて、それらの土地、オフィスビル自体も企業のものだと思いますが、オフィススペースづくりは企業にとってメインとなる競争力とはなりません。多くの企業にWeWorkの空間のデザイン、コミュニティの経営を見て、会員の構成を含めてご覧いただいたことで、企業の工業団地にWeWorkを誘致していただけることになりました。多大なデータ、空間への理解、デザイン、建設、運営までも任せられています。これは発展が非常にスピーディに進んだ場合の部類です。私たちは中国でもこのサービスをはじめていて、すでに数社が建設の段階にあります。つまりこれは私が先に述べました、訪問して顧客に合わせたカスタマイズ、および運営を行うサービス(Powered by we)です。

36Kr:WeWorkの強みはグローバル化されたネットワークですが、マーケットごとにその違いは非常に大きいと思います。中国はどのように現地化を計りますか?またどういったリスクが考えられますか?

艾鉄成氏:私たちは自分たちの事業内容をオフィススペースづくりとも、空間をシェアする会社とも考えておりません。なぜ私たちがクリエイター・アワードを開催するのか?それは私たちCEOが――さらに言うならば、私たちの会社の使命は、クリエイターたちに毎日気持ちよく仕事をしてもらうため、本当にご自身がやりたいと思うことをやっていただきたくため、こうした「仕事をより人間性のあるものに変える」場所を作ることです。従来の仕事の仕方ではもうこれからの人たちを満足させることはできなくなっているので、私たちは今こうした従来の仕事の仕方を変えています。たとえば現在、人は日に150回も携帯を見ているようですが、私たちは人と人の間のコミュニケーションはさらに温度を伴うものになってほしいと願っています。

実のところ最も重要なことは、どのようにすれば中国の会員をより満足させられるかということです。まず、WeWorkが中国に進出した日、さらに言うならば、中国に進出する以前に実に多くの事柄について中国マーケットへの理解を深めました。何よりも先に学び、理解をする、これは一番初めの頃に取り組んだことです。非常にスピーディーに現地の提携パートナーが見つかり、弘毅投資が私たちの中国での投資人となりました。弘毅投資を除いてほかに、遠洋地産もパートナーとなり、彼らと一緒に仕事をする機会が非常に多くなりました。そのほかに、グループすべての、私を含むリーダークラスの人たちはみな中国マーケットに長年深く関わって仕事をしてきた中国人ですので、マーケットへの造詣が深いです。外資企業が中国で失敗するケースと非常に成功しているケースがありますが、私が思うに成功しているケースは失敗しているケースよりも多いかと思います。

WeWorkの本当の強みはプラットフォームです。私たちの会員は、グローバル会員、また中国会員に関わらず、全世界で広がり続けています。私たちの会員はもともとグローバル化が必要な方々ですので、グローバルなネットワーク、グローバルなプラットフォームが必要で、これは非常に大きな特徴と強みです。この時に、現地化だけでなく、グローバルなプラットフォームを繋げる保障が必須だと私は考えています。こうすることで会員の需要をさらに満足させることができます。もし私が毎日、現地化しか考えていなかったら、このチャンスを掴み損ねてしまいます。

36Kr:中国のコワーキングスペースの会社はいま目に見えて拡大を広げています。WeWorkもそうです。その理由は何だと思いますか?

艾鉄成氏:第一に、私個人としてはこの「シェアリングエコノミー」という業界を良いものだと思っていて、それはオフィススペースだけでなく、すべてのものに言えます。「シェアリングエコノミー」の最たる原因は都市化です。将来、全世界は10億人を超える人々が都市部に住むと考えられますし、中国も都市化についてこの20年間、中国へ与えた影響を肌で感じていることでしょう。都市はより大きくなり、より栄えていきますが、同時に資源が足りなくなっていきます。なぜ、私たちCEOがずっと社会の意義もしくは影響力を与えることを話しているのか、体験を向上させる以外に、さらに重要なのは都市の効率を上げることです。

WeWorkについていえば、2016年7月に中国に進出してから現在まで一年半にも満たない時間で、10店ものコワーキングスペースを開き、平均入居率としては90%以上となっています。たとえば、私たちが北京の望京に開いたオフィスビルでは、初日に1,500のオフィススペースが売れ、90%以上の入居率となりました。私たちの挑戦としてはどうすればよりスピーディに新しいコワーキングスペースを開けるか、どうすればその大きな需要を満足させるかが焦点となってきています。

36Kr:艾さん自身の前歴とWeWorkでの現在のポジションはやはり少し異なる部分があるかと思います。細やかさ、しかもどこか違う細やかさがさらに必要となると思いますが、艾さん自身これからどのように学んでいかれるのですか?

艾鉄成氏:私個人に関して言えば、何点かあると思います。ひとつめは、多くのグローバルなブランドをどのように中国で成功させるか、これまでの20年で、ホテル業界でも、ディズニーでも、私はずっとこうしたことを仕事にしてきました。ディズニーが語るのは「体験」です。売るのは商品ではなく体験で、創意、デザイン、体験に非常に関心を払っていますが、ディズニーは旅行の体験に焦点を当てています。

なぜ私がWeWorkに加入したのか。実のところ人の一生の多くは仕事に費やされていて、中国人は日に8時間労働が基本で、多くの人が12時間から16時間働いているのですから、「仕事での体験」が最も重要になります。WeWorkの体験は仕事のなかでもっとも素晴らしいものだと思います。ディズニーが旅行と遊園地方面でもっとも素晴らしいのと同じです。空間の効率についていえば、私はホテル業界にいた時、例えば多くのホテルの朝食の会場は、朝食が終われば人が全くいなくなり、そのあと誰にも利用されない空いた空間は、実に勿体ないと感じていました。私個人はよくこうした問題を考えていて、これはなぜ私がいつも「シェアリングエコノミー」や空間の利用率アップに対してそんなに気にするのかという理由にもなります。

36Kr:これから数年の目標は何ですか?特に数値的な目標は?

艾鉄成氏:私の目標はどのオフィスビルも満室になることです。現在の動向から言って、私たちに本当に足りないのは需要ではなく、いま需要は非常に大きいので、私たちに足りないのはどうすればよりスピーディに展開できるかです。会員の数で言えば、全世界では18万、中国は去年の時点で15,000でしたので、将来的に毎年数倍ずつ増えると考えています。

[原文]

NewsPicks_button_01

「いいね!」して
最新情報をチェック

中国Webマーケティングラボを

中国Webマーケティングラボの更新通知を受取る

更新情報や新着記事を1週間に1通お届けします。
下記のフォームに入力してください。
China market for everyone!

中国向けウェブ・テクノロジーで世界を変える会社 - 株式会社レクサーです。