中国 中国事情

日本とはスケールが違う中国の高速道路事情

中国の高速道路の総延長は、2016年末時点で約130,000 kmでした。近年は年平均で約6,000 km以上の高速道路が建設されていると言われます。この中国の高速道路は日本人の想像を超えるもののようです。

中国国家高速公路網

中国の高速道路の数は52本もあり図を見ると、まるでクモの巣の様です。

中国で最初に開通した高速道路は1988年に上海市で開通した滬嘉高速道路で、その後北京と河北省の石家荘を結ぶ京石高速道路が開通しましたが、これ以後1993年まで建設された高速道路はほとんどありませんでした。

1992年以降、中国では2010年までに35,000 kmの中国国家高速公路網を構築するという計画(五縦七横)が立案・実施され、5つの南北方向の道路と7つの東西の道路から成る12の高規格幹線道路の構築が目標とされましたが、計画は前倒しされ2009年末には既に65,000 kmの高速道路を含む382万 kmの道路が完成していました。

2005年1月13日、交通部部長であった張春賢は、五縦七横構想の次の構想として今後30年間で人口20万以上のすべての地方中核都市を相互に連絡する85,000 kmの高速道路のネットワーク(7918構想)を建設すると発表し、それは北京から放射状に伸びる7つの路線と国内を南北に結ぶ9路線、東西に結ぶ18路線から成る構想で、全長のうちの68,000 kmは幹線道路、17,000kmが5つの地方環状道路でした。

また2つの平行ルートと30個以上の相互接続路線が含まれ、この構想では32,000 kmの高速道路が、華中及び西部地方で構築されることになっており、1989年1月1日の段階で147 kmのみの整備にとどまっていましたが、2009年12月31日には、総延長6.5万 kmの高速道路網が整備され、2007年の1年間だけで日本の高速道路の総延長に匹敵する8,300 kmが建設されて、アメリカを超え世界最大規模に拡大する計画が立てられています。

五縦 高速公路 七横 高速公路 7918網 首都放射線 7918網 地域環状線
010同三高速公路 015綏満高速公路 G1京哈高速道路 G91 遼中環線
020京福高速公路 025丹拉高速公路 G2京滬高速道路 G92杭州湾環線
030京珠高速公路 035青銀高速公路 G3京台高速道路 G93成渝環線
040二河高速公路 045連霍高速公路 G4京港澳高速道路 G94珠三角環線
050渝湛高速公路 055滬蓉高速公路 G5京昆高速道路 G98海南環線
065滬瑞高速公路 G6京蔵高速道路 G99台湾環線
075衡昆高速公路 G7京新高速道路
7918網 南北縦貫線         7918網 東西横断線
G11鶴大高速道路 G10綏満高速道路 G42滬蓉高速道路
G15瀋海高速道路 G12琿烏高速道路 G50滬渝高速道路
G25長深高速道路 G16丹錫高速道路 G56杭瑞高速道路
G35済広高速道路 G18栄烏高速道路 G60滬昆高速道路
G45大広高速道路 G20青銀高速道路 G70福銀高速道路
G55二広高速道路 G22青蘭高速道 G72泉南高速道路
G65包茂高速道路 G30連霍高速道路 G76廈蓉高速道路
G75蘭海高速道路 G36寧洛高速道路 G78汕昆高速道路
G85渝昆高速道路 G40滬陝高速道路 G80広昆高速道路

あり得ないサービスエリアのトイレ

日本を訪れた中国人観光客がしばしば驚くのが、高速道路のサービスエリアの充実ぶりです。中国の高速道路にもサービスエリアは存在しますが、利用者からの不満は尽きないようです。中国メディアが「中国のサービスエリアが、トイレすらすんなり行けない構造である」とする記事を掲載していました。

記事は「旅行の途中で、こんな現象を発見したことはないだろうか。以前のサービスエリアは、自動車のドアを開ければトイレの入口が見えた。しかし今は、トイレに行きたいのであればレストラン、売店さらには各種露店を通らないとたどり着けないのだ」としています。

そのうえで、洛陽から成都まで高速道路で移動した際に立ち寄ったサービスエリアで休憩した市民の経験談を紹介しており、「このサービスエリアでは、目立つ場所にトイレの案内看板が出ていたが、売店とレストランを通り、さらに長い通路を経てようやくたどり着く状況だった」といい、数分後、大型バスが現場に到着すると、数十人の乗客がトイレを急いで探し始めたが、その道のりの長さに「どうしてこんなに遠回りしないとトイレに行けないのか」と不満の声が聞かれたとのことです。

記事は、業界の関係者が「これはサービスエリアの販売戦略の一種だ。これまでの売店は駐車スペースからトイレまでの動線内になかったため、トイレに寄るだけで売店に足を運ばない人が多かった。今は売店、レストラン、トイレを一体化することで、トイレ利用者が車に戻る途中に売店などに寄るよう仕向けているのだ」と説明したことも伝えていました。

サービスエリアを利用する目的は何でしょう、1にトイレ、2に休憩、3に食事で4をとばして5に売店というのがほとんどではないでしょうか。いや、5に自販機で6に売店かも。このような仕掛けをしたら、「意地でも売店を利用するものか」となることを考えなかったのでしょうか。

史上最も複雑な立体交差橋

8年をかけて中国・重慶の郊外に完成した黄桷湾(Huangjuewan)立体交差橋は5層構造で、最も高所の道路は地上37メートルにもなり、20本の連絡路と分岐点が15カ所で、8方向に道路が延びているといいます。このような複雑な構造のため、迷子になるドライバーが続出して、ネットで炎上しているとのことです。

まるで皿に盛られたスパゲティを思わせるコンクリート製の迷路、この中で迷子になるドライバーが続出して、微博(Weibo)には「分岐を1つ通り過ぎてしまったら、重慶に着くのは翌日だ」との忠告や、「カーナビが『好きなところへ行ってくれ、自分にはかまうな!』って言ったぞ」という冗談も投稿されているとのこと。

ネットユーザーからの疑問の声に対し、同交差橋の建設を担当した重慶市南岸区インフラ建設科の担当者は、次の通り説明したといいます。

「この立体交差橋の設計がこれほど複雑になった理由は、ある需要を満たすため。交差橋の3本の快速道路は、交差する必要があり、3本すべてが相互接続していなければならない。また、連絡道路は設計上、平面交差や立体交差が不可能であり、一層ずつ上に進むことしかできない。こういった事情から、このような形となった」と。

また「道に迷いやすいのではないかという問題については、経路が道路標識と交通標識によって明確に表示されていることから、道を間違う確率は極めて低い。たとえ道を間違えても、そのまま進み、近くて500~600メートル、せいぜい1キロメートルほど行けば、Uターン可能だ。問題なければ、立体交差橋は約1分で通過できる」と開き直っている様子。

そして、「今のナビゲーションソフトは、高度にスマート化されている。ナビゲーションソフトは、1本の連絡通路で交差点に差し掛かった時、あらかじめ右折か左折かを運転手に教えてくれる。したがって、間違いが発生することは通常あり得ない」としています。ナビ付き自動車専用なのか、それともナビの付いてない車は走るなということでしょうか。

中国では自動運転車の開発が加速しています。自動運転車が普及すれば、このように複雑な立体交差橋も苦にならないわけで、設計者はそれを見越していたのでしょうか。しかし、8年前にはまだ自動運転車の構想もそれほど進んでいなかったのですから、そんな大見栄えを切る訳にもいきません。

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