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中国版スペースXが初めて「民営ロケット」エンジンの試運転に成功、2018年に初飛行を計画

商用宇宙ステーションが次の新しい段階へ?

人類の辺境への探索というのは、楽しいことはどれほどやっても疲れを感じないといったように、昔から飽きることなく繰り返されてきました。

500年前の大航海時代、人類をグローバリゼーションへと進ませ、地球の文明を誕生させました。近く訪れる宇宙への大航海時代は、人類を多惑星種へと変え、惑星間の文明を誕生させることでしょう。ゴールドマン・サックスはかつて報告書のなかで、宇宙ビジネスには「長期的かつ恒久的なチャンスがある」と指摘しました。これから先の20年間で、その産業規模は数万億米ドルにも成長するでしょう。では一体だれがこの億万レベルの商用宇宙産業という市場を開拓するのでしょうか?

中国初「民営ロケット」エンジンの試運転に成功

このほど、アメリカのスペースX社が今年最後のロケット打ち上げ任務を終えました。「ファルコン9」を用いて、顧客であるイリジウム通信会社(Iridium)の10基の衛星を近地点の軌道に投入することに成功したのです。

22日午後、北京零壱空間科技有限会社が独自に研究開発したXシリーズのロケットエンジン完成品の試運転が、江西にて成功を収めました。これは中国で初めての「民営ロケット」エンジンの試運転となりました。

完成品の試運転とは何でしょうか?

完成品の試運転とは研究開発活動においてコアな部分であり、エンジン研究開発の最終段階でもあります。エンジンが試験台上で最終的な仕上げを行う工程のなかで、各構成要因に対して最も精確な考査を行います。今回の試運転では、ロケットを地面に設置して発射すること、これこそがロケットの初飛行において、最も肝心な一歩となったのです。



(上記は零壱空間より提供された写真)

22日午後4時、Xシリーズロケットの動力システムエンジンは計画通りに点火し、エンジンは35秒後に燃料を使い切り、シャットダウンしました。今回の完成品の試運転では、各システムはいずれも正常に作動し、すべての試験データーの取得に成功しました。エンジンの推力、比推力そして作業時間はすべて設計要求を満たしたのです。エンジン、末端構造、燃焼室とサーボシステムも試運転の試練をクリアしました。

下の零壱空間が提供した実際の試運転ビデオをご覧ください。

https://v.qq.com/iframe/player.html?vid=p0523jadk3l&tiny=0&auto=0

零壱空間のXシリーズロケットは現在すでにロケット機体の組み立てと、電機システム方案と設計図が完成しており、2018年上半期に初飛行を行う計画となっています。

周知のように、宇宙産業分野のコア技術というものは間違いなく「国家チーム」が握っており、スペースXもまた当時NASAからの委託と技術特許の譲渡を積み重ねて現在の飛躍にまでたどり着いたのです。

すべてのロケット研究開発のコアとなる技術は、エンジンの動力システムであり、ロケットの動力システムの研究開発には確かな技術力のある精鋭チームが必要であり、それと同時に高額な費用が必要となります。

零壱空間CEOである舒暢氏が述べたところによりますと、零壱空間の独自の研究開発したXシリーズロケットは、一段式の固体燃料エンジンを採用し、コア技術による飛行試験の検証、商用製品の宇宙飛行の許可審査、先端技術の探索など多様な分野に応用することができるとのことです。

今回の試運転したエンジンは、小型ロケットの一段に使用することができ、また弾道飛行の打ち上げ機のエンジンシステムとして単独でも使用することができます。同時に、技術面で一定の革新を見せました。高い装填率と高い室圧の設計方針を採用することで、推進薬量と性能を高めたのです。舒暢氏によりますと、Xシリーズロケットエンジンのコア技術はすべて独自の研究開発によるもので、2015年に成立した零壱空間も、国内で初めて固体燃料ロケットエンジンのコア技術を手にした民営企業となったということです。

商用宇宙産業は「机上の空論」か、それとも「真の最前線」なのか

近年、民営の宇宙産業ビジネスは強くなってきています。2013年から2016年までのスペースXの市場占有率は13%から37%に伸び、世界的な新しい勢力として瞬く間に台頭しました。中国では、2014年11月、政策として明確に民営企業の衛星市場への介入を推奨しました。2015年5月、民営企業の軍事産業参入が国家戦略レベルにまで発展し、その後、さらに多くの民営企業が宇宙産業ビジネスの市場に参入しはじめました。

国内で現在宇宙産業ビジネスを行っているグループは二種類あります。ひとつは従来の国有大企業であり、資金の調達によって商用衛星発射サービス企業と衛星運営企業を立ち上げました。もうひとつは民営の創業者であり、そのなかにはロケット会社を立ち上げたと自ら名乗る者や、小型の人工衛星を発射し、遠隔操作に従事もしくは科学研究をしていたと自任する者も含まれています。

ここで挙げられた民営の宇宙産業はとくによく思われていません。一般大衆の意識のなかには、宇宙産業は最先端科学技術が常であり、巨額の投資の代名詞であるため、疑問の声と軽視は民営宇宙産業の創業者の耳から離れることなくついて回りました。中国のスペースXとイーロン・マスクは、果たしてこのなかから誕生するのでしょうか。それとも机上の空論で終わってしまうでしょうか。

政策レベルにせよ、宇宙産業のコア技術、ロケット研究開発の人材、設備等にせよ、すべて宇宙産業システムの国有企業の手中にあります。この領域で創業するにあたってのペインポイントであることは明らかでしょう。

ではこれらの民営宇宙産業会社の活路はどこにあるのでしょうか?

零壱空間は中国で初めて営業許可書に「キャリアロケット、およびその他航空機」と記載された民営企業です。高度な小型キャリアロケットの研究開発を専門とし、地球規模の商用超小型衛星に対しコストパフォーマンスの高い発射サービスを提供することを目的としています。CEOである舒暢氏はこれまでに受けた36kr.comのインタビューのなかで、「これからの将来、民営の超小型衛星企業が激増するのは必然であり、市場は急速な成長が求められます。しかし発射のための資源を提供する速さには限界があり、これが私たちにとってのチャンスだと考えています」とこの話題に触れました。

同時に商業化の実現のために、零壱空間は従来からあるサプライチェーンを打ち破り、効率を高め、さらに技術を組み合わせることで把握とコントロール、そして各段階でのコスト削減を行い、これによって発射する衛星が増えれば、市場全体の価値は大きくなります。

舒暢氏はさらに、キャリアロケット技術を使うことで人類をA地点からB地点へ速く運送することができ、これは零壱空間が目下努力して実現させようとしていることでもあると述べました。彼は、「さらに長期的な将来に、私たちはロケットをみんなに体験して触れられるツールに変えたいと思っています。ちょうど飛行機と同じように、いずれロケットに乗って旅行をするのです。ロケット旅行は今の段階では不思議に感じられるかもしれませんが、もしかしたら20年後にはもう実現しているかもしれません。」と述べました。

宇宙への進出は、勇敢な夢であり、そして危険を冒す創業の旅行でもあります。これらの衛星もしくはロケット会社が成功するかどうかにかかわらず、宇宙への探索という偉大な行為はすべからく有意義に満ち溢れた巨額投資でしょう。

この市場は今、勢力構造が定まる前の縄張りを強化している段階で、疑問への議論が白熱している状態ではありますが、そこには迅速に次の新しい段階へと進むチャンスが秘められているのです。

[原文]

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