インバウンド

中国人インバウンド集客法④~今、注目される日本の場所・食は⁉~

中国人の心をつかむ鍵は“日本らしさ”と感動か⁉

中国のインターネット検索サービス大手・百度(Baidu)の日本法人、バイドゥ(本社・東京都)によりますと、訪日中国人の検索動向は、都道府県などの漠然としたエリアの検索から「洞爺湖温泉」など具体的な訪問先の検索が多くなっていると推測されることが明らかになりました。

また、観光地・名所や日本食の検索ランキングについては、いずれもランキングのトップ5のうち新しいモノが4つランクインするなど、この1年の間で訪日中国人の検索動向が大きく変化したことがみてとれます。訪日中国人の口コミの“後追い”をするような形で中国メディアも地方の「日本のおすすめ観光地」や話題のスポットを相次いで取り上げており、今までに注目されることがなかったような日本の場所も観光地として認知され始めています。

今回は、訪日中国人に注目される日本の場所を紹介するとともに、注目される理由などについても考えていきたいと思います。

着物体験が人気、SNSで画像拡散 浅草寺

バイドゥの発表した訪日中国人検索動向で注目すべきは、2017年の観光地・名所ランキングではないでしょうか。1位の富士山は2016年と同じですが、2位江ノ島(前年・清水寺)、3位浅草寺(前年・東京タワー)、4位お台場(前年・忍野八海)、5位海遊館(前年・金閣寺)は初のトップ5入りとなりました。江ノ島はマンガ「スラムダンク」の舞台であったことが影響したとのことですが、他の場所にはそれぞれ人気の理由があるようです。

まず3位にランクインした浅草寺ですが、訪日中国人の買い物したいニーズと近年需要が高まりつつあるコト消費の両方を満たしていることで人気が高まっていると考えられます。浅草寺の近くには、着物のレンタルショップがいくつかあるようで、日本人の着付け師が手ごろな価格で着付けてくれるそうです。若者の女性が浅草寺を背景にした記念写真などがSNSで拡散し、それをみたフォロワーによって検索されていることが推測されます。

また、訪日中国人の買い物したいニーズについては、仲見世通りで日本らしい忍者グッズなどのお土産が売られています。その他にも雷門、本堂などの日本らしい風景やガイド付き人力車、入場料が無料なこと、成田空港・羽田空港からのアクセスが便利なことも訪日中国人から注目される理由としてみられています。

買って、食べて、遊んで、眺めて「よし」のお台場

観光地・名所ランキング4位のお台場は、ファッション・コスメといった買い物や飲食が楽しめるビーナスフォート、昭和の町並みを再現した「台場一丁目商店街」、レインボーブリッジや東京タワーの夜景が見えるスポット、など商業施設がひしめき合っている点や“日本らしさ”が感じられる点が訪日中国人に人気のようです。

特にお台場にある、江戸の雰囲気を再現した温浴施設「大江戸温泉物語」は手ぶらで温泉、サウナを楽しめることもあり、平日でも中国人観光客でにぎわっているそうです。5位の海遊館は、中国の人にとって水族館がまだまだ目新しく感じること、ファミリー・カップル・友人など老若男女が楽しめることに加え、世界的にも珍しい鑑賞スタイルであることが注目を集める理由とみられています。

8階建ての館内を螺旋状に下るというユニークな鑑賞スタイルのほか、海底にいることを思わせるトンネル型水槽や巨大なジンベイザメが游ぐ太平洋を再現した迫力ある大型水槽など、日本の他の水族館ではみられない展示も訪日中国人が水族館といえば海遊館を選ぶ理由になっているようです。

海遊館は、関西国際空港やユニバーサル・スタジオ・ジャパンからのリムジンバスやシャトル船もあり、外国人観光客がアクセスしやすいことも人気の背景にあるでしょう。

日本酒「獺祭(だっさい)」がお土産などで人気

続いて、日本食の検索ランキングですが、前年はトップ5にも入っていなかった日本酒が1位という結果になりました。ここで、どんな日本酒が訪日中国人に人気なのかといいますと、日本酒=「獺祭(だっさい)」といってもいいほど、お土産などで「獺祭」を購入する人が多いといいます。

「獺祭」は、山口県の旭酒造が作る日本酒のブランドで、安倍晋三首相が当時のバラク・オバマ米大統領に贈ったことで話題になりました。フルーティーで飲みやすく、コストパフォーマンスもよいことから、日本酒愛好家の日本人や一部海外でも人気がありましたが、ブランド思考が強く、お土産文化のある中国の人々が、日本らしく、かつ美味しい「獺祭」をはじめとする日本酒ブランドに目を付け、人気が拡がったものとみられています。

自国に比べ割安で購入できる空港などの免税店で日本酒を購入する中国人が多いようで、訪日の際に日本酒の購入を身内などから依頼されるケースもあるといいます。日本食の検索ランキング2位のサーモンは、日本の回転寿司をはじめ中国国内でも人気があることで知られていますが、3位の味噌汁はトップ5初登場で、しかも味噌汁をメインに出している飲食店も少ないため、訪日中国人に注目された理由が気になります。

訪日中国人と味噌汁の関係について調べてみたところ、インターネット上などには訪日中国人に味噌や即席の味噌汁がバカ売れしている、や、味噌汁を提供する飲食店が繁盛している、との目立った情報は見当たりませんでした。みられるものとしては、日本の旅館などで食べた味噌汁の美味しさに感動したというような口コミや味噌汁のレシピに興味を示すようなもので、ここからは推測の域を出ませんが、日本の地方の温泉や神社仏閣、町並みなどが訪日中国人に注目され始め、そこの地域で食した味噌汁に感動した中国の人々がSNSや口コミにアップし、検索アップに繋がったとは考えられないでしょうか。
いずれにせよ、その美味しさはもちろん、栄養面でも注目されている味噌汁ですので、今後、日本酒に続き“爆買い”される可能性も想定されます。

ここまで、訪日中国人が関心を持っているであろう場所や食についてみてきましたが、注目されるポイントは“日本らしさ”や感動といったところではないでしょうか。作り込まれたアミューズメント施設、水族館、歴史的建造物、着物、日本酒、日本食などは長い年月や手間をかけて研ぎ澄まされたものであり、そういった日本の場所やモノの良さをいち早く認識することが訪日中国人集客の鍵になるのかも知れません。それと同時に、訪日中国人にネット検索されることを想定した中国向けホームページ制作や中国語対応は欠かせないものといえるでしょう。

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