中国 中国事情

日本とは異なる中国のトイレ事情

日本の安倍政権においては「働き方改革」が進められておりますが、中国の習政権では「トイレ改革」が進められています。これは決して冗談ではありません。11月27日、某テレビ局のニュース番組内で中国のトイレ事情が取り上げられ、習近平国家主席が「重要指示」を出したと報じられました。そこで、中国のトイレ事情を紹介します。

中国の「トイレ改革」

中国では不衛生なトイレが多く、外国人観光客の評判が悪いことから、政府は2015年からの3年間で観光地やレストランできれいなトイレを提供する「トイレ改革」を進めていました。

昨年の12月には国家観光局が、経済が衰退した地域の約10万箇所の公衆トイレの改善に、今後4年間で2,900億ドル(約32兆円)を投資すると発表し、公衆トイレを新しくする事業を進めています。

そして今年11月26日に、習国家主席は、公衆トイレ美化運動「トイレ改革」について更なる改善を求める異例の「重要指示」を出し、トイレ改革の強化を指示しています。「トイレ改革」は農村地区までにも拡大されるもようです。

古い公衆トイレは「ニーハオトイレ」

中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際、隣の人と顔を合わせることになり「ニーハオ(こんにちは)トイレ」と呼ばれています。床に穴が並んでいるボットン便所で悪臭も強く、外国人観光客からは敬遠されてきました。

そして、男性用の小便器も間隔が狭く隣あわせの人と身体がくっ付くような感じです。

水洗でも紙は流さず「くず入れ」に捨てる

中国の公衆トイレでは使用済みのトイレットペーパーは便器に流さず、トイレ内に置いてある「くず入れ」に捨てる習慣があります。

中国における水洗トイレの普及は比較的遅く、排水管が細いうえにトイレの水流の力が弱いことから紙詰まりを引き起こすため、紙をくず入れに捨てるという方法を仕方なく採用するに至ったといいます。

日本では中国人観光客のトイレマナーが悪いと評判になりましたが、水洗トイレの使い方が分からずに汚物が流されていなかったり、トイレットペーパーが床に捨ててあったりするのにはこういった背景があったのです。

洋式トイレには座らない

洋式トイレの便座に座ることに抵抗があるようです。「不特定多数の人が使うトイレに肌を触れたくない」という過剰な潔癖からか、洋式公衆トイレでは座らずに跨いで用を足したり、便座に乗ってしゃがみ込むアクロバットスタイルで洋式を和式のように使用したりするので、本来座るはずの便座が汚れていることがほとんどで、便座が壊れて無くなっているところもあります。

公衆トイレに顔認証システムを導入

「トイレットペーパーが大量に盗まれた」という背景から、北京の天壇公園のトイレでは、機械が人の顔を認識してトイレットペーパーを自動で配るシステムを試験的に導入しています。

天壇公園のトイレにあるトイレットペーパーは現在すべてしまい込まれており、6台の機械が顔認証システムを通じてトイレットペーパーを約60cmだけ配布しています。利用者が自分の取り分以上に紙を取ることができないようにするためなのです。

短すぎると思う人もいるかもしれませんが、同じ人が2回まで紙を取ることができ、もし紙が足りなければ、追加の紙をもらうためには9分待たなければなりません。

家にトイレが無い

都市部でも古い集落や住宅街では自宅にトイレがなく、共用の古い公衆トイレ「ニーハオトイレ」が使われているケースが多く見受けられます。日本の古いアパートでは共同トイレ・共同風呂といった形式もありますが、中国では用を足すにも外まで行かなければなりません。

一般家庭のトイレ改革

数年前より訪日中国人旅行客による温水洗浄便座の爆買いが起こりました。今では一般家庭でもトイレ改革が進んでいるのです。

以前は温水洗浄トイレがあるのは富裕層にかぎられていましたが、これまでのシンプルで殺風景な光景から一転し、多機能で清潔なトイレへと変化しつつあります。

中国にある日本のメーカーのショールームには、中国で生産された中国向けの洗面台やトイレが展示されていますが、富裕層向けの製品では蛇口等が金色に輝いています。

このように中国では日本とは異なるトイレ事情がありましたが、習政権によって中国のトイレ文化が変わりつつあります。

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