日本ではApple PayでのSuicaサービスで電車に乗れて、さらに定期券やグリーン券、新幹線のきっぷも買えますが、このたび2017年9月26日より中国の広州地下鉄がApple Payでの乗車が可能となり、iPhone6以降のiOS11機種またはWatchOS4のApple Watchで銀聯カードとリンクしてあれば利用できるそうです。
Apple Pay とは
引用元:ケータイ Watch「Apple Pay とは」
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/1026517.html
「Apple Pay」は、アップルがiPhoneやiPad向けに提供している電子ウォレット(財布)機能です。非接触、つまり店頭のリーダーライターにかざしてショッピングの代金を支払う、決済手段として利用することもできます。「日本国内ではiPhone 7、 iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2を使って、リアル店舗でのショッピングや交通手段の乗車券として利用できます。これをアップルでは、「タップ&ペイ」と呼んでいます。Apple Payの基本機能は、クレジットカードと連携する「iD」や「QUICPay」といった非接触決済サービスを管理します。実際の使い方としては、店舗での支払いの場合、店員に「iD」か「QUICPay」を利用することを告げ、ホームボタンに指を載せた状態でiPhone 7/Plusをレジのカードリーダーにかざす(Apple Watch 2の場合、サイドボタンを2回クリックしてリーダーにかざす)と、決済完了の音が鳴り、支払いが完了します。
中国銀行のApple Pay対応
中国銀行は2016年10月25日からApple Pay対応を開始し、iPhone 7、iPhone 7 Plus 、Apple Watch Series 2で交通機関での利用や店舗・アプリケーション・オンラインショッピングがApple Payでの支払いが可能になりました。Apple Payの設定は簡単で、クレジットカードのポイントプログラムや特典は引き続き対象となり、DREAMeカード(ドリーミーカード)のユーザはそのカードをApple Payで利用できるようになります。Apple Payは中国の銀行間取引システムとして広く利用されている「中国銀聯(China UnionPay)」と提携しており、そのため、中国におけるApple Payとはすなわち「銀聯カードによる決済」ということを意味するのです。日本を含めた諸外国で発行した銀聯以外のブランドのクレジットカードは中国でApple Pay支払いに利用することはできません。iPhone 7、iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2では日本のJR東日本「Suica」も利用することができるので、日本旅行の際にSuicaのチャージや電車の乗車券の購入にも中国銀行のDREAMeカードをつかってApple Payで支払うことができます。
Apple Payのセキュリティ対策
多くのクレジットカードの場合、Apple Payにカードを追加する際、携帯電話のSMSやE-mailを利用したワンタイムパスコードなどを利用するというようなカード会社側の認証が行われます。また支払いのタイミングでは、指紋認証の「Touch ID」によるセキュリティを利用できます。iPhone、iPadの場合、指紋認証によるセキュリティがOSに標準で組み込まれているので、このようなアプリ側の認証も統一した指紋認証などのセキュリティ管理方法を利用できるのが、Androidなどと比較した場合の強みです。ちなみに、Apple Payでクレジットカードを登録しても端末上ではカード番号は下4桁のみしか表示されません、決済の際には通信データにはトークンを利用し実際のカード番号が利用した店などには残らないといった仕組みは「Android Pay」とも同様です。尚、iPhoneやApple Watch 2を紛失した場合には、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定することでApple Payの利用を停止させることもできますし、またはPCなどからiCloud.comにログインしてApple Payの支払いを停止させることも可能です。
中国国内ではAlipayが54%と最も幅を利かせており、後を追うWeChat Payも40%のシェアを占めており、Apple Payのシェアは、サービス開始から約2年経った現在も約1%止まりであり、この先の見通しは不透明なのが現状です。