中国 越境EC 中国EC

中国人消費者が選ぶ「失敗しない海外商品購入方法」とは?

「どのルートがベストなのか?」は最大の関心事

中国での海外商品に対する需要は右肩上がりで、ある調査では、海外のECサイトから商品を購入する中国の消費者の数は、2016年には4100万人であったのが、2年後の2018年には7400万人にまで伸びるであろうという予測があります。ネットを通じて商品を購入することが特別なことではなくなりつつある現在、多くの中国人消費者が国内に出回っている商品に対して、品質やデザイン、安全性などの面で何らかの不満を抱いていて、そのような心理が、海外商品に対する需要を押し上げているのは間違いありません。中国の消費者が海外商品を購入する「海淘」を行うには、「代理購入を含む中国国内の越境ECを利用する」、「海外ECサイトにアクセスして直接購入する」といったルートが一般的ですが、それぞれ一長一短があるようで、中国人の間でも「どのルートがベストチョイスなのか?」ということがネット上でも話題になっています。

海外のECサイトから気軽に買えればそれに越したことはない

海外の商品を購入する場合、海外のECサイトにアクセスし、そこから直接購入することが理想的なのは言うまでもありませんが、当然のことながらそこにはいくつかのハードルがあります。もっとも大きいのが言語の問題で、二番目が決済方法の問題です。海外のECサイトが、中国では広く普及している支付宝(Alipay/アリペイ)や微信支付(WeChat Pay)などのモバイル決済や、中国国内で発行されているクレジットカードでの支払いに対応していないケースが多くあるという問題です。さらには返品やクレーム対応に対する不安です。言語や決済の問題は徐々に解決されつつあるのですが、現在のところ、中国の消費者が誰でも自由に海外のサイトでネットショッピングを楽しめる状況にはなっていないようです。また、一部では、繰り返し同じ商品を購入していると税関から目をつけられてしまうのでは?というようなことも言われています。そのような理由から、多くの消費者は中国国内の越境ECを利用して海外商品の購入をしています。

ホンモノかニセモノか? これは永遠のテーマ

例えば中国国内大手の天猫国際(国際T-mall)や京東全球購(JD Worldwide)にしても、日本製品に特化した豌豆(ワンドウ)プラットフォームにしても、ネット上では、いずれも信頼性や商品の品質は高く、またアフターサービスも良いという評価がなされています。しかしその一方で、「知恵袋」のようなQ&Aサイトには、天猫国際(国際T-mall)や京東全球購(JD Worldwide)などで販売されている商品は「ホンモノ」なのか?という質問が常に投稿されていて、それらに対する回答の中には「ホンモノ」であることを否定するものがみられます。2017年1月に発表されたある調査機関のレポートでは、商品が正規品であることに対する信頼度ランキングでは網易考拉海購(KAOLAO.COM)が1位になっていました。しかし、ネット上には網易考拉海購(KAOLAO.COM)で購入した商品に問題があったという内容の書き込みも見られます。

100%正規品宣言が自分の首を絞めている?

これらの問題は、必ずしもECサイト側に責任があるとはいえず、いくらECサイト側が管理を厳しくしても、問題のある商品を消費者に販売してしまう出店者や納入する業者が存在し、それらが管理の網の目から漏れてしまえば、消費者に問題のある商品が届いてしまいます。越境ECのプラットホームが100%正規品であることを前面に押し出してしまっているために、引くに引けなくなっていることもあるようです。ECサイトのカスタマーセンターでは商品がニセモノであることを決して認めず、消費者に対してニセモノであることを証明するように要求したり、返品交換保証を宣言していても、パッケージを元通りにしないと返品には応じないという無理難題を突きつけ、一筋縄では返品や返金に応じないことで消費者の不満や不信感をかえって増大させてしまうことがあるようです。このようなクレーム対応の結果、怒りの矛先をニセモノを販売した出店者ではなく、管理側のECサイトに向けてしまう傾向もみられます。

その手はもう通用しない 消費者だって賢くなる

中国の多くの消費者は、海外からの発送は中国国内で生産されたニセモノではないことの証明にはならないという事実を知り始めています。代理購入というと、中国国内の業者から現地に滞在する留学生などの中国人に購入を依頼して中国に発送してもらうか、ハンドキャリーで中国国内に持ち込むイメージが一般的です。代理購入業者のサイトには現地のショップ内で撮影した写真や、海外から発送された商品が中国国内に届いて荷解きをした場面の写真がアップされたりもしているのですが、それを見た中国の消費者が海外からの正規品だと信じるかというと必ずしもそうではありません。最近では、現地で写真撮影することだけを依頼されたり、中国国外にいったん発送されたニセモノを受け取り、それを中国に送り返すことで手数料を受け取っている人の存在が知られるようになってきています。2017年5月20日には、ブランドシューズの模造品を製造していた工場と中国大手物流業者のスタッフとが結託して伝票や追跡システムまでも架空のものを用意し、国内で製造された模造品をあたかも海外から発送されているように見せかけるという巧妙な手段で消費者を欺いていたという事実がネット上で暴露され、大きな話題になりました。一部の業者は、オフラインの正規のショップがある都市部の消費者には正規品を送り、そのような条件のない内陸中小都市の消費者にはニセモノを送るという手口があることも知られ始めているようです。

何が真実なのかわからないカオス状態

天猫国際(国際T-mall)や京東全球購(JD Worldwide)などのECサイトはどこも正規品だけを扱おうと努力していることは間違いありません。しかしそこにニセモノが紛れ込んでしまうことは避けられないのが現状です。ニセモノだと気づいて返品しても、もしかしたらその商品をまた別の消費者に販売している可能性だってあるわけです。もし、二人目の消費者がニセモノであることに気づかなければ・・・。このように、多くの中国の消費者にとって、越境ECで販売されている海外商品が果たして本物かどうか?という問題に強い関心を持たざるを得ない状況にあるのは事実です。ネット上に、あるECサイトでニセモノを買ってしまったとか、クレーム対応がひどかったという書き込みがあったとしても、その書き込み自体も真実なのかどうか、確認のしようがないのです。

行き着くところはハイブリッド「海淘」?

Amazon中国の「海外購」に対しては商品がホンモノかどうか?ということはあまり問題にされてはいないようです。ここでよく議論になるのは、海外のAmazonと比較してどうなのか?という別の問題のようです。例えば、海外のAmazonで中国へのシッピングをサポートしている商品であってもAmazon中国の「海外購」では取り扱っていないケースがあったり、海外のアマゾンと比べるとクレーム対応に差があるというような意見がみられます。海外の商品の保証期間内の修繕について、Amazon中国では対応ができず、消費者が商品の製造元と交渉するように求められ、それにかかった費用についてはAmazon中国が負担すると言われたというような意見もみられます。またカテゴリーの分類がひどかったり、検索が機能しなかったり、商品説明が簡単すぎる、といった不満もよくみられます。そこで、天猫国際(国際T-mall)や京東全球購(JD Worldwide)でその商品の価格や説明を調べてからAmazon中国の「海外購」で購入するというように、いくつかのECサイトを横断的に利用して、欠点を補い合って、最終的に最もニセモノの紛れ込んでいる可能性の少ないと思われるECサイトで購入するというスタイルが、中国の消費者にとって、当面の「失敗しない海外商品購入方法」となるようです。

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